不思議な穴の正体
 朝、敷地の周り、ぐるっと花壇を見回すと不思議な穴がいくつもあることに気がつきました。初めは「あり地獄」かと思い、穴の底を探ってみました。しかし、何も居ません。
 数日経つと穴の数が増えています。不思議な気持ちと好奇心が高まります。
 温かい陽ざしの降り注ぐ秋の深まりゆく朝…チュンチュンと二羽のすずめが飛び立ちました。次の日も、次の日も…です。
「すずめの砂浴びの穴」です。そう結論づけました。それしか考えようがありません。穴の一つにくちばしでつついたのか、足の爪の跡なのか、穴の縁に筋が残っているのです。
 インターネットの力を借りて調べてみます。
ストレスの発散、羽虫の駆除、身体を温める…砂浴び出来ると一鳥前、いや一丁前ですって。穴だけでは好奇心は満足しません。この目で確かめたいと今、その瞬間を狙っているKENです。
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