老いて「人の役に立つ」
                       高齢者シリーズ その2
「矢口渡」という駅に用あって訪ねたときのことです。
駅前の通りに座って道行く人と語り合っている方をみかけました。服部さんという方です。年齢は70歳。この座っている場所のすぐ裏に住んでいらっしゃる。自分が培ってきた技を定年退職後は、人のために役に立とうと思い立ち、毎日ここに座って包丁を研いだり、まな板を削ったりしているのです。見せてくださったまな板削りの鉋屑の薄さはたいしたものです。
 「老いて人の役に立つ」思いもかけないことで人の役に立つこともありそうな気がします。その時のために何を積み上げていこうか…自分の父と母の生き方をふっと…思い出すことが多くなりました。
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