かぶと虫は夏休みの王様
 終業式の日に、友達、それも厳選した親しい友達とこそこそないしょ話…。
 夏休みの最初の日、まだ空が明け切っていないのに、木桶の中につけてあったトマトを一個、ほおばって、虫かごを下げて友達の待つ、雑木林の入り口までひた走りしました。ドングリや椎の木に近づいて、アブや蜂がたかっている幹をそっとのぞき込むと、カナブンやクワガタに混ざって大きなつのを持つカブトムシを見つけたときは、興奮しました。
 つのに糸をつけてマッチ箱を引っ張らせたり、絵本の中のようなこともしました。 しばらく手元で飼って、自己満足すると、逃がしたものでした。
   
    ※写真 もうじき大人になる美味しそうなかぶと虫は枯れ草の中

                     ankoh-48@mui,biglobe.ne.jp