アニメ・マンガ 感想  2004年6月

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天奈(管理人) 神奈(記録者) 美春 ことり

舞-HiME


 3月17日(木)

「妄想キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「萌えアニメキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 両親がいて、巧海がいて、命がいて……好きな男の子がいて。
 そんな、ありふれた、本当になんでもない、幸せな日常の光景。
 ――それは、紫子の聖ヴラスが見せた、幻の世界……。
「あかねちん。・゚・(ノД`)・゚・。」
「なんて、欝なアニメですか。・゚・(ノД`)・゚・。」
 楽しい、学園生活……。
 だが、舞衣は気づいてしまう。こんな世界は、ありえないのだと。
 そして、現実の世界では、聖ヴラスが――舞衣を殺そうとしていた。
「楯くんキター♪」
 あやういところを、楯に助けられる、舞衣。
 紫子は、舞衣を殺せと命じる石上に向かい、矢を突きつける。
 これ以上、貴方が罪を犯すことも、自分がそうさせられることも……。
 もう嫌だから。だから――。
 石上は、黒曜の君の正体を、舞衣たちに告げる。
 『神崎黎人を殺せ』
 それ以外に、お前たちの進む道は、ないのだと――。
 ……紫子は、そんな哀しい男と、共に死ぬという道を選んだ。
「シスター、あぼーん(・∀・)」
「紫子さん……逃げちゃ、だめだよ_| ̄|○」
「キリスト教では、自殺は許されない。最後まで、罪を背負ったか」
「ダメダメな、カプールですた(・∀・)」
「シスター、一番いらないキャラだったよ、シスター。・゚・(ノД`)・゚・。」
「周囲を混乱させただけでなあ……」
 神崎は、次の手を打つべく、命の耳元で何事かを囁く。
 静留は、一番地の本拠を焼き払い、老人たちを追い立てていた。
 そして、再び奈緒に捕らわれている、なつき……。
「何度も同じ手に引っかかるとは、すばらしいヘタレですね(・∀・)」
 奈緒は、なつきに、自分の過去を語る。
 自分が、下らない男たちを憎む理由を……。
「押し込み強盗、かな?」「ママンは、レイープされています(・∀・)」
 自分が、家に帰ったときには、しべてが終わった後だった。
 自分から、すべてを奪っていったそいつらが、彼女は許せなかった。
 だから――、自分だけは、絶対にやられたりは、しないのだと。
「大切な人は、お母さん……」「奈緒たん、がんがれ。・゚・(ノД`)・゚・。」
 詩帆の前に現れた、凪は告げる。
 どんなに待っても、楯はこない。なぜなら……。
 凪は、彼女に、自分の力を認めろと言う。禍々しい、その力を……。
「HiME確定キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 今までは、ずっと無意識の中で、舞衣を襲っていた、詩帆。
 だが、今度は……今度こそは、彼女は、自らの手で、決着を――。
「凶悪な顔キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「詩帆たん_| ̄|○」
 さて、再び場面は、奈緒と、なつきへ――。
「にゃお〜(・∀・)」「やべえ、激萌えですよ、奈緒たん(*´Д`)」
 なつきという餌につられて、奈緒の前に現れた、静留。
 今度こそ――奈緒は、彼女に雪辱戦を挑む。けれど……。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「ジュリア、あぼーん(・∀・)」「ああ……お母さんが……」
 静留の方が、ただ、強かった。それだけのことに、すぎない。
 『これで済むとでも、思っているのか』
 ……放心する奈緒に、静留が迫る。もう、なつきしか、見えていない。
「ダメ、それだけは……なつきさん、止めて……お願いだからっ!!」
 誰かのために……そう考えるのは、楽なことだけれど……。
 本当に大事なのは、自分が、どうしたいのかということ。
 舞衣に、自分の気持ちを打ち明けようとする、楯。
 『ウソツキ――』
 そんな2人の前に、白無垢をまとった、詩帆が現れる。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 『自分と奈緒は、似ているから』――なつきは、静留の前に立つ。
 自分が、奈緒のようにならなかったのは、静留たちがいてくれたから。
 ……もっと早く気付けばよかったんだと、なつきは言う。
「なつきさん……そうだよ、そのとおりだよ」
「ようやく気づいたとは、ヘタレすぎますね(・∀・)」
「これはもしや、なつきと、奈緒の、百合フラグなのでは(*´Д`)ノ」
 『ようやく、大切なものが見つけられた』
 なつきは、静留に向かって、エレメントの銃を構える。
 『まだ、一番地のすべてを潰せていないから……』
 もう少しだけ待ってほしいと、静留は、その場を去っていった。
「なつきの大切なものは……静留さん? それとも、奈緒さん?」
「静留を、彼女が撃とうとした、その意味を考えないとな」
「力を失うつもりがないのなら、静留さんでは、ないわけか……」
「どっちもHiMEだった場合は、どうなるんですか(・∀・)?」
「倒したHiMEの大切な存在が、自分自身だった場合ですか(;´Д`)」
「それは……相殺、されるのか?」「どっちも、消える?」
「どちらも消えないという可能性も、なくは、ないわけですかな?」
「レア・ケースかも。過去には、あったのかな?」
 舞衣に襲い掛かる、詩帆のチャイルド――ヤタガラス。
 舞衣は、ゲンナイ……巧海を殺したのが、そいつであると気付く。
 物陰から様子を見ていた命は、『自分では、ない』と安堵する。
 だが……自分が、真白や碧を倒したことには、変わりないのだ。
「詩帆、必死だな(・∀・)」
 カグツチを呼び出す、舞衣。
 けれども、結局は、詩帆と舞衣のどちらが倒れても、楯は……。
「こっちも、レア・ケースだったり……」
「詩帆、かわいいよ、詩帆。・゚・(ノД`)・゚・。」
「萌えキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ……こうなってしまったのは、自分が、はっきりしなかったからだ。
 楯は、舞衣に、詩帆のチャイルドを倒してくれと頼むけれど……。
 舞衣には、それを行うことは――楯を失うことは、できなかった。
「黎人さん、あなたって人は……っ!?」
 しかし――舞衣のために、敵を倒せと『命じられて』いた、命は……。
「カラスも、あぼーん(・∀・)」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 光に包まれ、消えゆく楯に――泣き叫ぶ舞衣が、唇を重ねる。
 彼女の声は、届かなかったけれど……想いは、しっかりと通じていた。
 微笑んで……楯祐一の身体は、この世界から、消えていった。
「_| ̄|○」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「このアニメ、もうだめぽ。・゚・(ノД`)・゚・。」
 すべての準備は、整った――黒曜の君は、不敵に笑む……。
「ロボマダー(・∀・)?」「次回は、深優さんも、活躍しそうですね♪」
「……あと、何話残ってるんだっけ?」
「んー、2話くらい、かな? 3話かも……」
「バッドエンドで、次回作に持ち越しっていうことは、ないか?」
「そんな、じゃあるまいし_| ̄|○」
「じゃなくて……今回、間違えたルートを、正しく導くっていうかさ……」
「カラスが(・∀・)?」
「いや、それだと、『AIR』になっちゃうけどさ……」
「凪、黎人、真白あたりのポジションに、別の人が入れば……?」
「いっそ、300年後でも良かったりするかも(;´Д`)」
「舞衣が、今作での、真白の立場か……」
「舞台が、宇宙になってたりして……」「MSクルー(・∀・)?」
「『ガンダム』の中に、『舞HiME』を取り込んでしまうというのは(;´Д`)」
「チャイルドが憑依したガンダムで戦うの? なんだかなあ……」
「『Gガンダム』以上の、イロモノに_| ̄|○」
「種よりは、マシですよ(・∀・)」




 3月10日(木)

 命の前で扉を閉め、なんとか深優を再起動させようとする、碧。
「記憶を、消さなかったんだ……」
「マスターは、アリッサのままか……問題ですな、これは」
 だが、扉を破壊した命は、ついに、自身のチャイルドを召喚する。
 チャイルド『ミロク』の攻撃により、愕天王は、消滅。
「佐々木教授が……」
「視聴者側にしてみれば、どうでもよいキャラなんだけどね」
「愕天王が_| ̄|○」
 駆け付けた舞衣の前で、起動した深優は、いづこかへと去る。
 舞衣は、命の無事を知り、安堵したものの……。
 彼女が、碧のチャイルドを倒したことをも、知ってしまう。
 『自分は、兄上たる黒曜の君だけを愛するように育てられた』
 だから、自分には、兄上以外に愛する者はいない――。
 『それは本当の愛じゃない』という舞衣に、命は、悲しげに首を振った。
「この様子なら、関係修復の可能性は、まだありそうですね」
「命が、その『偽りの愛』に、気付けるかどうかかな……」
 一方、対峙する、遥と雪之――そして、静留。
 彼女たちを止めに入った、なつきは、静留を拒絶してしまうのだった。
 全てを失った静留は、雪之と、HiMEとしての決着をつけようとする。
 何も知らずに、割って入る遥を、静留は排除しようと――。
「清姫キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「目が怖いよー、静留さん……」
 召喚される、清姫。もはや、なつきの言葉も、彼女には届かない。
 ……デュランを呼び出すことができず、どうにもできない、なつき。
「これはもう、どうしようもなく、ヘタレですね(・∀・)」
 遥を守るため、雪之は、ダイアナを呼び出す。しかし――。
「雪之、ダメだ、雪之。・゚・(ノД`)・゚・。」
「……相手に……まるで、相手に、ならないよ……こんなの_| ̄|○」
「ダイアナ、あぼ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ ん!!!!!」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「遥さん……」
 ダイアナの消滅とともに、光に包まれていく、遥の身体。
 すべてを理解した遥は、静留のもとへ、歩み寄っていく。
「渾身のヘッドバットキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 『人間の価値は、そんな手品みたいな力で、決まるものじゃない!』
 重い一撃を静留に与え、遥は、執行部長の腕章を雪之に投げ渡す。
 そして、彼女――珠洲城遥は、この世界から消滅した。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「遥さん……あなたの、勝ちです。誰が、なんと言おうと……」
 『なつきのために、すべてを倒す』
 うつろな目をした、静留を、誰も、止めることは――できなかった。
「壊れた((((((;゚Д゚))))))」「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
 その様子を見て、凪や、黒曜の君は、大いに喜ぶ。
 だが、神崎――いや、美袋黎人は言う。『この国は、もうだめだ』と。
「一番地を、裏切るつもりだね」
「……この男の考えが、まるでわからない」
「黎人さんなら……彼の心が、黒曜の君を、支配できたなら――」
「凪を斬るのは、この男であるのかも、しれないか」
 碧が陽子に託したものを、舞衣は受け取った。
 それは、碧が研究していた、HiMEの戦いに関する、彼女なりの考察。
 すべてのHiMEを倒した者は、黒曜の君の妻となり――。
 そして、強大な媛星の力を、手に入れることができるのであると。
「なつき、もうだめぽ_| ̄|○」
 雨の中を力なく歩き、崩れ落ちる、なつきの身体。
 学園も、一番地の手により、閉ざされてしまう。
 舞衣は、陽子の言葉によって……シスターの吐いた、嘘に気付いた。
「石上(・∀・)イイ」「だめだな、こいつは……」「ブザマね……」
 取り乱す石上に、シスターは……エレメントの矢を向けた。
「心中エンドキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「詩帆、……たぶんかわいいよ、詩帆(;´Д`)」
「なんだか、扱いに困る感じですよね……」
「いつ、またあの恐ろしい表情が、くるかと思うと(;´Д`)」
 詩帆の見舞いにきて、病院を出た楯の前に、救急車が止まった。
 運びこまれてきたのは、街中で倒れた、なつきである。
「初めて、まともに接触したのかな、この2人って」
「舞衣と詩帆を絡めて、三つ巴の修羅場展開ですね(・∀・)」「そうか?」
 教会で祈りを捧げるシスターのもとに、舞衣が訪れる。
「石上は(・∀・)?」「……生きてますね」
 なつきと話し、舞衣の思いを知った楯は、雨の中へと飛び出していく。
 舞衣に問い詰められたシスターは、あっさりと、自分の嘘を認めた。
 ――しかし?
「もしかして、負けるつもりは……ない?」
「舞衣を、惑わせようとしているのか?」
「扉が、開いたのは……なんだ?」
「ええい、こうも同時進行ぶつ切り状態ではっ!?」
「それぞれの結末は、次回に持ち越し――でしょうかね」
 病院を抜け出した、なつきは、またも、奈緒の待ち伏せに遭ってしまう。
「ヘタレ2号キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「奈緒。・゚・(ノД`)・゚・。」
 『今日は、私と、お兄ちゃんが、はじめて会った日』
 ――プレゼントを胸に、約束の公園に向かった、詩帆。
 だが、車椅子が転倒し、彼女は、雨の中に投げ出されてしまう。
「もしかして、立てるんじゃないかな……彼女?」
「仮病かよ……またそんな役ですかよ、野川は(;´Д`)」
 『たった1つのものを、選ばなければならないときがある』
 ……聖ヴラスを呼び出したシスターは、舞衣に呼びかける。
「詩帆さん、やっぱり、歩いて……?」
「歩けた――のかも、しれないがな。必死の思いで」
「足を引き摺って、移動したにしては、汚れてないからね……」
「楯め、詩帆たんを捨てやがった_| ̄|○」
「シスターは、どうなんだ? こいつの考えも、わからん」
「……舞衣さんの、迷いを消して――そう、カウンセリングだったり?」
「次回になるまで、わからんか……」
 ――予告。
「誰だ、これ?」「……奈緒さん?」「工エエェ(´д`)ェエエ工」
「侑香たん、声低すぎるよ、侑香たん(;´Д`)」
「ていうか、映像の方も……幻覚か?」
「舞衣さんの、本当に望む世界――じゃないかな、これが」
「ということは、『リセット』かな、この作品のオチは」
「ハッピーエンドにするなら、それしか、ないのかもしれないね」
「陳腐になってしまう恐れもあるが……そこは、演出次第か」
「やーっておしまい(・∀・)!」「アラホラサッサー(*´Д`)ノ」
「ドロンジョ様……?」
「奈緒、紫子、命が、『悪の3バカトリオ』と認定されますた(・∀・)」




 3月3日(木)

 寮に帰ってこない、奈緒を心配する、あおいたち。
「絡新婦キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 奈緒は、隠れ家で、捕らえた馬鹿な男たちを、痛めつけていた。
 舞衣や、命、巧海も、ずっと学校に来ていない……。
「巧海うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 舞衣のことを心配する様子の楯に――。
 『君は詩帆ちゃんを選んだはずだ』と、神崎は言う。
「DQNキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 授業をさぼっていた生徒たちに、説教をする、遥。だが……。
 『授業すら、まともに出来なくなっている学校が悪い』
「空気嫁(・∀・)」
 『1人で、から回りしていることに気付け』――。
 その生徒たちは、彼女の言葉など、まるで聞く耳を持っていなかった。
 逆に、生徒会や学園を責め立てる彼らに、雪之の怒りが爆発。
「ブチギレキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 『遥たちが、どれほど学園のために頑張っているかも、知らないで』
 文句ばかり言うなと、雪之は、涙ながらに訴えるのだった。
「能登、素敵な演技だよ、能登(*´Д`)」
 そんな彼女の様子に、遥もまた、唖然としてしまう……。
「遥、かわいいよ、遥(*´Д`)」
「上手く力が抜けて、素顔の遥さんが、ちょっと見えた感じ♪」
 『静留がいない以上、自分たちが学園を運営するしかない』
 そう告げる遥に、神崎は、
 『そろそろ静留の居場所を教えるべき』だと、雪之に言い寄る。
「いけしゃあしゃあと……って、こういう態度のことですよね」
「黒すぎるな、神崎め」
 ……ダイアナは、ずっと、静留たちの様子を見張っていたのである。
「なつき。・゚・(ノД`)・゚・。」
 傷心の、なつきを――かいがいしく世話をする、静留。
 なつきは、自分にすりよって来る仔犬に、穏やかに微笑む……。
「すっかり、覇気がなくなって……」
「くんくんぺろぺろ(・∀・)」「バター犬ですか(*´Д`)ハァハァ」
 『デュランを呼び出すことも、出来なくなってしまった』
 仔犬を胸に抱きしめて、なつきは、そっと涙を流すのであった。
「気持ちが、負けてるんだよね……」
 ――舞衣に襲い掛かる、白無垢のHiMEのチャイルド。
 『逃れられない運命ならば――』
 舞衣は、戦うことを決意する。戦って、すべてを取り戻す決意を――。
「壊れた橋……もう、戻れない……か」
「見事に、退路を絶ったな。――上手い、演出だと思う」
 そこに、楯が現れて、白無垢のHiMEは姿を消す。
 『あんたには関係ないこと』
 ――舞衣は、楯に対して、これ以上ないほどに冷たく言い放った。
「舞衣、冷淡で怖いよ、舞衣(;´Д`)」
「まるで、虫けらを見るような目が((((((;゚Д゚))))))」
「必死で、感情を抑えているから……舞衣さんも、つらいところだよ」
 巧海は、もうこの世界にいない。
 彼の生命を奪った命も、自分が殺した。
 アリッサだって、自分が……自分は、そういう人間だから――。
 だから、もう近づくなと、彼女は、楯を自分から遠ざけようとする。
「命が生きてるってことは、知らないんだね……」
「知っていても、なあ……罪悪感は、ぬぐえないし」
「恨みは、もう消えてるよね。今は……虚無感から、脱け出そうと……」
「立ち上がるためには、誰かを、踏み台にしないといけないな……」
「理事長さんなら、手を引いてあげられたかも、しれないのにね……」
「真白たんは、もう。・゚・(ノД`)・゚・。」
「楯が、真の漢ならば、ここで背中を押してやるです(・∀・)」
「『らいむいろ流奇譚』の、主人公みたいになあ」
「アニメ版の楯には、無理です_| ̄|○」
「本当に、ただの役立たず野郎ですぅー」
 カグツチを呼び出して、楯に『さよなら』を告げる、舞衣。
 それを見て、神崎――黒曜の君は、『甘美』だと、ほくそ笑む。
「……鬼畜」
 彼は、腹心の凪に、『次の仕掛けに移れ:』と命じる。
「二三さんうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「レイープ目キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「洗脳されてる?」
「理事長の芝居と見たが、どうか?」
「操られた、二三さんのフリをして……機会を狙ってる……?」
 二三は、シアーズのジョン・スミスが来訪したことを、神崎に報告する。
 黒曜の君に面会した、彼の目的は……?
「ゲームのCMが、新しくなりましたね」
「ぐらんぎにょってる━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
アリプロかよ(;´Д`)」
「微妙だ……曲は悪くないのだろうが、この作品に、合うのだろうか」
「深優さんは、攻略できるらしいですよ?」
「ロボシナリオキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「……これ、誰? ネコミミ?」
「新キャラですね」「そんなのより、真白たんを攻略対象に_| ̄|○」
「エロシーンの時は、大きくなりますが、いいですか(・∀・)」
「いや、エロないから……これ」「PS2ですし」
「曲芸商法ならば、18禁版の『舞HiME.P.C』が発売されますよ(・∀・)」
「サンライズが、許さないだろう……」
「『プラスシチュエーション』くらいは、出るかもしれませんね」
「真白たんシナリオクル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「……と、いいですよね♪ 私は、アリッサちゃんを希望です……」
「では、真白とアリッサで、『はじめてのおるすばん』ということで(・∀・)」
「……違う。そういうのじゃ、ないんだ_| ̄|○」
「あかねや奈緒は、せめてゲームでは、幸せにしてやりたいが……」
「カズくんが、あかねを寝取られるシナリオですね(・∀・)」
「いや、そういうのじゃ、なくてさ……」
「そんな欝なゲーム、もういやだー。・゚・(ノД`)・゚・。」
 ――深優の存在を、神崎に知らせる、ジョン・スミス。
 それを破壊してくれと、彼は言うのだ。
「ごきげんよう(・∀・)」
 神崎は、承諾しながらも、彼らを馬鹿にしたように、笑っていた。
 自分の作る世界に、お前たちは、必要ないのだと……。
「シスター妊娠キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「レイープで妊娠。・゚・(ノД`)・゚・。」
「彼女からすれば、そう悪いことでも、ないような感じだが……」
「歪んでるよね……いろいろと」
 ――保健室で、『大切な人』の話をする、碧と紫子。
「ヘタレキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 石上のもとを訪れる、凪。粛清に怯える彼に、凪は告げる。
 協力してくれるのなら、『考えないこともない』――と。
「絶対消される((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「役目が終わった時点で、さようなら――だな」
「終わらせなければ……」
「そこまで、頭は回らないだろう。今の、こいつでは……」
 碧は、陽子に封書を渡し、預かってくれるように頼む。
「なに、渡したのかな?」
「物語の、キーアイテムですな。まぎれもなく」
「深優の、起動キーか……それとも、彼女の研究成果の方かな」
「それだ! さっき、なんかパソコンでいじってましたよね♪」
「碧ちゃん、死亡フラグだよ、碧ちゃん。・゚・(ノД`)・゚・。」
「(ノ∀`)アチャー」
 病院で編み物をする詩帆のもとへ、楯が、見舞いにくる。
「元気ないね……楯くんは」「舞衣に、拒絶された直後だしねえ」
「お誘いキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 『ちゃんと寝ろ』と言う楯に、『一緒に寝て』と、詩帆は、お願いする。
「病室で(*´Д`)ハァハァ」
 『怖い夢』を見るから、寝られないのだと、彼女は言う。
「無意識で、発動させてるみたいだね……」
「意気地なし(・∀・)」
 『無理を言わないでくれ』――楯は、彼女との距離を、縮められない。
「だめだよ……そんなことだから……みんな、不幸になって_| ̄|○」
「楯、もうだめぽ(・∀・)」「ヘタレすぎだな、こいつも……」
 縁側で眠ってしまった、なつきに、静留は――心を、揺り動かされる。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」「(゚∀゚)キスキスキス!」
 ……いとおしそうに、その顔に、唇を寄せていく、静留。
 見張っていた、遥は、あまりのショックに声を上げてしまうのだった。
「タシーロ(・∀・)」
 ――碧は、理事長室の奥の部屋へと、入っていく。
 深優の身体が安置された、秘密の地下室――その鍵を開ける、碧。
「ここの、扉を開けるための、鍵だったんだね」
「そこまでだ(・∀・)!」
 その時――彼女の背後から、声をかける者があった。
「び、びびったじゃないか、いきなり(;´Д`)」
「命……後を、つけてたんだ……」
 ――なつきは、妙な夢を見て、目を覚ました。
 その彼女の耳に、不機嫌な遥の声が、飛び込んでくる。
 『もう生徒会に、あなたの居場所はない』
 それを伝えにきたのだと、遥は、静留に強い調子で言い放つ。
 別に構わないという静留の態度に、今度は、雪之がキレる。
 『遥は、ずっと、あなたを見ていたのに』――と。
「百合キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「百合祭りの会場は、ここですか(*´Д`)ノ」
「……どいつも、こいつも、まったく」
 戻ってきてほしいと、雪之は言う。
 もし、戻らないというなら――。
「ガチでキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「百合レイープ(*´Д`)ハァハァ」
 眠っている、なつきに、静留がしていたことを、自分は知っている――。
「い、今の、静留さんを、変なふうに刺激すると……」
「ゆ、雪之、ヤバイよ、雪之((((((;゚Д゚))))))」
 覗きとは、いい趣味をしている――冷たい視線を向ける、静留。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 遥は、そんな静留を、平手打ちにする。
「禿しく失望しますた(・∀・)」
 自分のことしか考えてない人間に、雪之を責める資格などは、ない。
 遥の、思いを込めた言葉も、静留には、まるで届かなかったが……。
「汚らわしい(・∀・)」
 静留と、そして、なつきを非難する言葉に、今度は静留が平手を返す。
「似たもの同士?」
「遥もな……自分が否定したことを、自分でやっちゃってるからなあ……」
「なつきの名前さえ、出さなければね……」
「踏み越えては、ならない一線を、越えてしまいましたか……」
 『大切な人のためなら、なにをしても構わない』
 ――静留は、エレメントを出現させた。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「女の執念って、恐ろしいよね……だから、清姫――なんだね」
「なつきを、焼き殺すか?」
「そうなっても、おかしくないよ。これ以上、思いつめちゃうようだと……」
「今の会話で、なつきの心は、少し離れたようだしな……」
 一方、『黒曜の君に会わせろ』と、舞衣は、凪に詰め寄っていた。
 『君の本気を、見せてくれるなら』――凪は、彼女に言う。
 その時――。
「爆発っ!?」「碧か――?」
 『見てくるといい。見ていて上げるから』
 凪は――彼の目を通して見ている、黒曜の君は、笑うのだった。
「ここまで、無駄のない脚本には、恐れ入るところだ」
「無駄ばかりの脚本も、世の中には、多いですけどね(・∀・)」
「種死_| ̄|○」
 ――予告。
「遥うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「消滅……雪之さんに、学園を託して、消えそうだよ_| ̄|○」
「シスターあぼーん(・∀・)?」
「舞衣さんに、倒されそうな感じでは、あるけど……」
「深優復活してキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「こいつ……動くぞ(;´Д`)」




 2月24日(木)

 雨の中を、忍たちによって、担架で運び出されていく、晶。
 それを見つめる、なつきと迫水の前に、1人の男が現れる。
 男は、シアーズ財団広報課所属の、ジョン・スミスと名乗った……。
 『深優の残骸を探している』という男と、なつきは取引をする。
「破壊されたと、思っているわけですね……」
 なつきの教えた場所には、既に深優の身体は、なかったが……。
 彼は、彼女に、『彼女の母親:』のことを話して聞かせる。
 なつきが、母親により、『シアーズに売られ』ようとしていた事実を。
「ん? ということは、一番地から、逃げようとしてたっていうのは……」
「娘を、助けるためではなく、売り渡すため……だったということか」
「ウソ、かもしれないよ……ウソ、だったら、いいなって思う」
「その必要は、この男には、あるまい。なら、それは、真実なのだろう」
「そして、彼女は粛清された――か」
「アリッサではなく、なつきが派遣されてきた可能性も、あったわけだ」
 その事実は、なつきにとっては、あまりに重いものであった。
 『信じたくはない。けれど――』
 雨の峠に、バイクを走らせる、なつきは……。
 不意に現れた赤い糸により、バイクを転倒させられてしまう。
「奈緒たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ……まんまと、なつきを捕らえることに成功した、奈緒であった。
 その頃、黎人の実家に連れて行かれた、舞衣は――。
「事後キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「うーん……あんまり、こういうのは、賛成できないけど……」
 暖炉の前で、冷えた身体を温めながら、舞衣は黎人に話をする。
 今まで、彼女の身に起こったことの、すべてを……。
「……まだ、ここに来てから、あまり時間は経ってないみたいですね」
「セックルは、まだなのですか(・∀・)?」
「たぶん……濡れた服を、脱いでいるだけじゃないのかな」
 大きな騒ぎになってしまった学園内で、憤慨する、遥。
 碧は、彼女の前から、雪之を連れ去っていく……。
「また……雪之さん、ここのところ、引っ張りだこ状態だなあ」
「便利使いが、できるのだよな……彼女は、性格的にも」
「死亡フラグも、微妙に回避したっぽいですしな(;´Д`)」
 碧は、雪之に、『いったい何が起こったのか』と尋ねる。
「緊縛キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 奈緒に捕まった、なつきは、まるで抵抗することのない無気力状態で。
「ショックが、大きすぎたんだね……」
「なつき、もうだめぽ。・゚・(ノД`)・゚・。」
 そんな、抜け殻のような彼女に、奈緒の気持ちも、また萎えてしまう。
「哀れんでるね、奈緒さん……」
「このまま放っておけば、奈緒の気持ちも、治まりそうなのだが……」
「会長キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ――なつきの危機に、彼女を救いにきたのは、静留であった。
 静留は、奈緒を『かわいそうな子』だと指摘する。
「そうだね……そう思う。よく見えてるよね、会長さんは」
 奈緒の爪や、チャイルドを見ても、物怖じひとつしない、静留。
 『自分は、ただ、なつきを守りたいだけ』――そう言って。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「HiMEキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「薙刀だ♪」
 彼女がHiMEであったことに、なつきや奈緒は、驚きを隠せない。
「ガチ百合キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 あくまで、なつきのことだけが大切だというような、彼女の態度。
 ――奈緒は、彼女に襲い掛かった。けれど……。
「チャイルドキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「でかっ(;´Д`)」「清姫……?」「道成寺――か」
 現れた巨大なチャイルドにより、ジュリアは崖から叩き落される。
 一方、すべてを話した舞衣を、黎人は優しく抱き寄せていた。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 『まだ、諦めるのは早いかもしれない』――黎人は言う。
 『まだ、希望は、あるのかもしれない』――と。
 舞衣の中に、大切なものが生まれていることに、彼は気付いた。
 『人の思いだけは、確かなものだから』
 ……黎人は、舞衣を、優しく励ます。
「でも、なんだか……『戦え』って言ってるようにも、聞こえるよ?」
「勝利して、願いを叶えろと、言っているようだな」
 清姫の攻撃で、大きなダメージを負ってしまい、動けない、奈緒。
「おお、薙刀の先が、鎖状になって伸びたぞ……」
「奈緒うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 崖を叩き切り、奈緒の身体ごと、海へと沈めてしまう、静留。
「……直接、斬らなかったのかな? 斬れなかった……のかな?」
「警告、なのではないかな。死んだら、それも仕方ない……くらいの」
「殺したいとは、思ってないんですよね、静留さんも」
 舞衣を、ひとり部屋に残して、黎人は去る。
「セックルは(・∀・)?」「紳士なんだね、黎人さんは……」
「石上とは、違うというところも、描けたかな」
 ――外で、黎人が出てくるのを待っていたらしい、凪。
 彼は、黎人の前に進み出ると、膝を屈し、恭しく頭を垂れた。
「黒曜の君キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「でも、舞衣さんへの気持ちは、本物だと、信じたいよね……」
 静留に、人の寄らない山中の家屋へと、連れていかれた、なつき。
 彼女の優しい心遣いに、なつきは、堪えきれずに泣いてしまう。
「奈緒たん生きてる━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 『どうして自分ばかり狙ってくるのか――』
 苦しみながらも、絶対に死ぬものかと根性で立ち上がる、奈緒。
「かわいそう……」
「彼女を理解し、信頼してやれるやつが、いなかったからな」
「あおいがHiMEだったら、たぶん、こんなことには_| ̄|○」
「そうかも……しれないね」
 ――朝になる。ずっと、なつきの看病をしていたらしい、静留。
 彼女に、自分の『想い』が伝わらないことが、静留は悲しかった。
「これは、素晴らしい、百合の人ですね(*´Д`)」
 学園は、もはやパニック状態に――。
 会長がいないせいで、遥たちも、動くことができない。
 碧は、どうするつもりなのかと、理事長に詰め寄っていた。
「問い詰めキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「真白たん(*´Д`)ハァハァ」
 凪に、黒曜の君のことで、まんまと出し抜かれてしまった、真白。
「魔法キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 彼女は結界によって凪の目を遮断した上で、碧に、『真実』を伝える。
「水晶のHiME?」「真白のことらしいが……」
 真白は、『思いが運命を変える』ことを、信じてみたいと言う。
 ――そして、碧に、あるものを差し出す。
「深優キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 それは、彼女が確保していた、深優の『起動キー』であった。
「巻きますか(・∀・)」「巻きましょう(*´Д`)ノ」
 迫水や、石上たち一番地の者に、招集命令が下る。
「迫水さん、なつきさんに、会いたそうにしてるね……」
「彼女に、なにかを期待していたのだろうしな……」
 真白は、自分に仕えてくれた二三に、礼を言う。
 二三は、自分はメイドだからと――美味しい、お茶を淹れる。
「死亡フラグが_| ̄|○」「2人揃って、あぼーんですね(・∀・)」
「これは、罠……」
 罠だと知りつつも、彼女たちは、誘いに乗らねばならなかった。
 黎人と凪の待ち受ける『黒曜宮』へと、真白たちは向かう。
 彼女たちの目的は、黒曜の君を見つけて、倒すことであったのだ。
「魂を……チャイルドに……何?」
「彼女が、300年という時を、どう生きながらえたかという話ですね」
「チャイルドに魂を移し……死んだ風花真白の名を、使って……?」
「真白さんの身体は、カモフラージュなのでしょうけど」
「お兄様(・∀・)?」
「妹キャラ真白たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 かつて愛した兄――黒曜の君を、真白は、倒そうとしていた。
「二三さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 凄まじい速さで、黒曜の君たる黎人に、大鎌を振り下ろす、二三.
「な、――なんだとぉ!?」「み――命さんっ!?」
 その攻撃から、彼の身を守ったのは、なんと命であった……。
「妹……か」「かつての真白さんと、同じなのかも……これって」
「とんでもない下衆だな、黒曜……あえて、黎人とは、言わんが」
「立った━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「真白たん、それは……我々を、騙していたのですか(;´Д`)」
 兄に操られる、命の姿を見て、ついに真白は――立ち上がった。
「文字通りに、立ってしまったわけだが……」
「たぶん、今まで、『歩けない』とは、言ってないんじゃないかな?」
「勝手に思い込んでいただけだよな、我々が」
「工エエェ(´д`)ェエエ工」
「なんか、大きくなってる?」「というか、つ、角……が、生えてる?」
「ガ━━Σ(゚Д゚;)━━ン!!!」
「これは、素晴らしい、『魔法少女』の誕生ですね(・∀・)」
「違うから……これは」
「これが、真白さんの、本来の……あー、もしかして、チャイルド?」
「負けてるし_| ̄|○」
「人形キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 見せしめのように、磔状態にされた、真白の身体。
 それは、人間のものではなく、――ただの、人形であった。
「人間に……見せかけてたんだ」
「真白たんが、僕の、真白たんが……そうだ、二三さんは……?」
「あぼーん(・∀・)?」「ミロクに、やられたか……?」
「真白さん自身は――魂は、どうなったのかな……?」
「人形と、ともにあれば……まだ、望みは、あるのだろうけど……」
「真白たん真白たん真白たん真白たん真白たん_| ̄|○」
「……人形……だから、逆に捨てられるって……ないかな?」
「身体を捨てて、魂だけが、逃げたと?」
「別の人形に憑依すれば、また愛しの真白たんに、逢える_| ̄|○」
「深優の身体に乗り移れば、最強(・∀・)!」
「うーん……あんまり、やってほしくないかも……」
「ならば、心の壊れた、あかねの身体を使って復活を――」
「やめてうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「それは、あまりに……どうかと思うが」
「魂を彼女に分け与えましょう。3分間だけ巨大化もできます(・∀・)」
「それって、ウルトラ――」「『アルティメットガール』か(*´Д`)」
「……どうせなら、アリッサにしてやってくれ」
「そうだよ……まるで、あかねさんが、もう死んだみたいに_| ̄|○」
 ――黒曜の君の前に、正装で列席した、一番地の面々。
 迫水は、そこに在りながら、何を思うのか――?
「真白の身体を見る黎人の目が、少し寂しそうにも見えたが――」
「だとしたら、そこに少しだけ、希望を見出せるかもしれませんね」
「『黎人』としての彼が、どのくらい残っているかだろうな……」




 2月17日(木)

 ――巧海の病室に現れた、眼帯姿の奈緒。
 彼女は、彼の姉たちが、自分をこんな姿にしたのだと告げる。
 助けに現れた晶によって、巧海は、病院の外へ連れ出された。
 ……けれど、奈緒の付けた糸が、彼らの行き先を、明らかに……。
「本当は、どうするつもりだったのかな、奈緒さん?」
「恨みつらみを語って、巧海を怯えさせたかっただけだったりして」
「男のクセに、ちびってやがるですぅ(・∀・)」
「――とか言って、終わってた……ってことは、ないのかなあ?」
「天然系に弱いよな、奈緒は。命とか……」
「人間の、汚い部分が嫌いなんだよね、奈緒は。だから……」
 バーで、情報屋のヤマダと接触する、なつき。
 あかねの現状と、シアーズの『情報部門』の動きについて――。
「シアーズは、撤退したはずだが……」
 1人きりの部屋で、ベッドに横になる舞衣に、電話がかかる。
 命からの連絡かと思い、飛びついた舞衣だったが……。
「奈緒たんからキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 彼女は、今、巧海と晶を追いかけているところだと、告げる。
「わざわざ、教えてあげちゃうところが……恨み込もってるなあ」
「悲劇のヒロイン――に、酔ってるところもあるかな、奈緒は」
「とにかく、あの場にいた全員を、『怖い目』『痛い目』に遭わせたい」
「殺せない――だろうな、奈緒は。いざという時に、躊躇しそうだ……」
「そして、その一瞬の隙が、彼女の命取りに。・゚・(ノД`)・゚・。」
「な、なんだってー」
 巧海のことを、病院(あるいは、真白か?)から知らされた、碧。
 舞衣に連絡をするが、通じない。
 ……仕方なく、なつきに連絡して、協力してもらおうとする。
「仕方なくって……」「へたれは、役に立たないですぅ(・∀・)」
「いや、そのへんは、言葉の綾だから……」
 なつきは、ヤマダとの話を切り上げて、外に飛び出していく。
 奈緒は、電話で、『舞衣と、なつきを苦しませる』と宣言。
 『弟にだけは、手を出さないで』と訴える、舞衣に――。
 『本当は、鬱陶しかったんじゃないの?』と、鋭い言葉を突きつける。
「核心を……」「言うと思ってたんだ、奈緒は_| ̄|○」
「ある意味では、真実だからな、それは。自分を、騙しているだけで」
「自分は、お姉さんだから――家族だから――だから――」
「それを『偽り』と言うならば、この世のすべてが、そうなってしまうがな」
「うん……舞衣さんは、別に責められるいわれは、ないよね」
「そこは、奈緒を誉めてやるべき部分だろう。キャラクターとして……」
 命も、舞衣のことを自分に愚痴っていたと、奈緒は言う。
「ハッタリだ――」「しかし、今の舞衣には、効果的なウソだ……」
 これから狩りを始めるから――と、彼女は、舞衣を誘い出した。
「(・∀・)うそつきな、お姉さん?」
「奈緒、すごいよ、奈緒(*´Д`)」「頭、いいよね……」
「楽しそうだな……。だが、それが命取りだ。こういう、『物語』ではな」
「奈緒が、舞衣に言った言葉、そのまま返ってきますものね――」
「鏡に向かって、毒を投げつける行為に等しいからね」
 巧海の失踪は、病院では、ちょっとした騒ぎになっていた。
 楯から、その話を聞く、詩帆。
「詩帆、かわいいよ、詩――」「うわー」
「悪鬼のような形相キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 舞衣のことを心配する楯の様子に、詩帆の心は、ざわめく――。
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「あ、戻った……。っていうか、自覚して、ないんだろうな、これ……」
「詩帆、怖いよ、詩帆。・゚・(ノД`)・゚・。」
「楯も、気付いていないしな……」
「いまさら、そんな、かわいい顔をされても……(*´Д`)ハァハァ」
 巧海を連れて、森の中へ逃げ込んだ、晶とゲンナイ。
 だが、その前に……糸を手繰って追いかけてきた、奈緒とジュリア。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「愕天王もキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ――そこへ、駆けつけてきた、碧が乱入。
 奈緒が、碧に気を取られている隙に、晶たちは、そこを逃げ出す。
「ょぅι゛ょ舞衣たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 奈緒の言葉に、舞衣は、幼い頃のことを、思い出した。
 自分のせいで、巧海が溺れて……そして、母親が死んだ時のこと。
 そんな舞衣に、なつきは渇を入れる。
「殴ったね(・∀・)」
 巧海には、もういらないと言われたから……舞衣は、項垂れる。
 なら、お前は彼を守りたくは、ないのかと……なつきは言う。
 『お前は、今まで、なんのために戦ってきたのか』――と。
「白無垢キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 そんな2人の前に、突如として現れる、白無垢のHiMEの姿。
 カラス(チャイルド)の放った光が、女子寮を直撃する。
 『ここは、自分に任せろ』と、なつきは舞衣を先に行かせるのだった。
「へたれ、カコ(・∀・)イイ」
 必死に逃げる晶たちだが、どうやら道に迷ってしまったらしい。
 これは、どういうことなのかと、尋ねる巧海。
 晶は、彼の姉もまた、自分と同じHiMEであること――。
 自分が負けたら、巧海が消えてしまうだろうことを、彼に告げた。
「告白キター♪」
 どうしてこんなヤツを好きになったのか――晶は、彼に詫びる。
 自分なりの、不器用な、表現で……。
 そんな彼女を、巧海は、優しく受け入れてくれるのだった。
「うん、うん♪」「想われることが、幸せとは、限らないわけだが……」
「悪逆非道シスターキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ――晶が道に迷ったのは、紫子の作り出した、幻覚のせいだった。
 カグツチの力を恐れた石上は、舞衣のチャイルドを失わせ――。
 その上で、舞衣を、奈緒に殺させようと、企んでいたのだ。
「石上死ね_| ̄|○」
 『貴方を、世界を救う最強のHiMEにするために』――石上は言う。
「そんなもの――」
「シスターが、本当に欲しいのは……石上の『愛』なのかもな」
「彼に限らず、自分が初めて好きになった人からの――かな」
「だから、彼女は、石上を裏切れない……か」
「そのせいで、奈緒たんが_| ̄|○オノレ、イシガミ……」
 『黒曜の君』に取って代わる――それが、石上の目的であった……。
「(・∀・)誰だ! キサマは誰だ!?」
 舞衣を先に行かせて、なつきは、白無垢のHiMEに問いかける。
 なぜ、舞衣を狙うのか――と。
 『あんたじゃない』
 白無垢――詩帆(?)は、なつきを無視して、去ってしまうのだった。
「さすが、へたれ。相手にされてないですぅ(・∀・)」
「本当に、『舞衣さんだけが憎い』からだと、思うよ」
「たとえ、碧や奈緒が相手だったとしても、同じ行動だっただろうな」
 燃え上がる女子寮から、生徒たちを避難させる、静留。
「萌え萌えな展開ですね(・∀・)」「萌えは……萌えは_| ̄|○」
 執行部も駆けつけるが、雪之は、車を降りようとしない。
 遥は、そんな彼女を叱りつけ、立ち直らせようとするのだった。
「痴漢を守る(・∀・)」「治安だよ……」
「遥は、今のだけは、わざと間違えたな」
「雪之さんの、ために……」「遥、カコイイよ、遥(*´Д`)」
「拉致キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 遥の優しさに、なんとか気持ちを奮い立たせる、雪之。
 そんな彼女を、横合いから、なつきがかっさらっていく――。
 森で、カラス型チャイルドが、空を飛んでいくのを見つけた、命。
 紫子の罠の中で、迷い続ける巧海の心臓が、苦しくなっていく……。
 ――ゲンナイを間に挟んで、対峙する、命とカラス。
 なつきに頼まれて、雪之は、その様子を舞衣に伝える。
「ありがとう……か。この2人は、関係が修復できそうかも……」
 何を勘違いしたのか、ゲンナイと戦いを始めてしまった、命。
 駆け付けた舞衣の前で、倒され、消えていく、ゲンナイの姿が……。
「ちょ、待って! ダメ! なんで!? どうして、こんなことに!?」
「負けた……晶が、負けた……」
 ――絶望に崩れ落ちる、晶。
 舞衣の腕の中で、光に包まれていく、巧海の身体――。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「こんなの……こんなのって、あんまりだ_| ̄|○」
「鬼か、脚本家は……」
「柱が、また、1本、立った……」
 舞衣の悲しみと――怒りの矛先は、ゲンナイを倒した、命へと。
「すごい顔キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
 しらばっくれるような命の態度に、舞衣の怒りは、頂点に達する。
「命は、たぶん、本当に、なにも覚えてない……けど」
「バーサーカーモードか_| ̄|○」
「舞衣の、唇を噛み切る動きが、面白いところだな」
「気合い、入ってますよね。今回は特に。作画も、すごく綺麗で」
「怒りのカグツチ召喚キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「舞衣、やばいよ、舞衣(;´Д`)」
 圧倒的な存在感を前にして――。
 命は、おぼろげながらも、ゲンナイと戦ったことを思い出していた。
 『……だから、舞衣は泣いている。――じゃあ、しょうがない』
 命は、抵抗することを、放棄した。
 ――カグツチの炎が、再び女子寮を襲い、吹き飛ばす。
 なつきは駆け出し……奈緒と碧も、戦闘を中断せざるを得ない。
 真白は、この事態を止められなかったことを、悔やむのだった。
 そして、予想外の成り行きに戸惑う、石上。
 凪は、そんな舞衣たちの様子に、狂喜乱舞するのである――。
「凪は、なにが、したいんだろう……」
 なぜか、身体が反応して、攻撃を避けてしまった、命。
 兄の言葉を思い出し、命は、『舞衣は敵』であると、認識してしまう。
「この、兄が_| ̄|○」「首飾りの玉に、命は、操られているのだな」
 流れ弾が、雪之のダイアナを襲う。
 映像を隠しきれなくなり、巨大な竜の姿が、衆目に晒される。
 なんとか、雪之が踏みとどまり、最悪の事態は避けられたが……。
「これ以上、なにが、どう最悪になると_| ̄|○」
 なつきは、なんとかして舞衣と命の戦いを、止めようとする。
「なんかキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 我を忘れた命の攻撃から、なつきたちを守ったのは……。
「新HiMEキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「八岐大蛇……?」「薙刀か……静留さん、なのかな、これ?」
 新たなチャイルドの攻撃に、わずかに怯んだ、カグツチ。
 そこを狙って、命が飛びかかる。だが……。
 『それは、お前の好きだといっていた、舞衣だ!』
 なつきの悲痛な叫びが、命の心を、正常に戻したのである。
「なつきが、カコ(・∀・)イイ」「なつき、役に立ったよ、なつき(;´Д`)」
 『黒曜の君』である『兄』以外には、思いを寄せては、ならない――。
 命は、祖父から、そう言われて育った。
 自分には、本当の『好き』なんてものは、なかった……。
 その事実に気付いて、命は、涙を流す。
「命。・゚・(ノД`)・゚・。」
 そんな、彼女の様子に気付いた、舞衣であったが……。
 時、すでに遅し。
 カグツチの放った炎は、少女の身体ごと、森を焼き払っていた。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「……大丈夫。命は、死んでない。ここで死んだら、おかしいよ……」
「それを、敢えてやってしまうのが、『舞HiME』だったりもする」
「あっさり逝くのは、サンライズの、お家芸ですか_| ̄|○」
 降りだした雨の中を、とぼとぼと歩いていく、舞衣。
 楯を失うことを恐れ、人を愛することも、忘れようとする、舞衣。
 そんな彼女の前に現れたのは、黎人だった――。
 傷心の舞衣を、黎人は、抱きしめる。
 舞衣は、声を上げて、彼の胸の中で、泣いた……。
「なんだ、この欝アニメは_| ̄|○」「すごいなー、サンライズは」
「これを見た後だと、『ネギま!』とか、見ていられないよなあ」
「あれは、またベクトルが……でも、戦闘あるしなあ_| ̄|○」
「オリジナル笑顔で輝くので、問題ないですよ(・∀・)」
「妙に明るい、ドラマCDのCMが_| ̄|○」
「予告もな……」
「セックルキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「舞衣、おまえもか_| ̄|○」
「気楽でいいな……か。なつきさんも、大変そうだしなあ……」
「奈緒に、捕まったりしていたしな」「さすが、へたれ(・∀・)」
「真白たん、なんかキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「なに、してるんだろう、これ……」
「魔法っぽいエフェクトで……もしや、変身か(*´Д`)ハァハァ」
「大人になるのですか(・∀・)」
「大人には、ならなくていいです_| ̄|○」
「そういう類のものでは、ないと思うのだが……」




 2月10日(木)

 寮にも帰ってきていないという奈緒を、心配する、命。
 二三に敗れた碧は、真白の『期待』に応えようと、考え始める。
「真白たん(*´Д`)ハァハァ」
「悲しい運命を、変えてほしいと思ってるんだね、真白さんは」
「自分にできないことを、舞衣や、碧に託したいと考えている……か」
「理事長さんは、やっぱり、いい人だ♪」
 舞衣は、楯が怪我をして、一時期荒れていたことを知る。
 自分は、ずっと、詩帆の傍にいてやらないと――。
 そう武田に告げて、楯は、剣道部から完全に去る決心をした。
「詩帆さん、そんな大怪我だったなんて……」
「なら、あの白無垢は、なんだったのだろうな」
「生霊ですよ(・∀・)」「うぐぅ……」
 舞衣は、巧海と晶が話しているのを、偶然、聞いてしまう。
「タシーロ(・∀・)」
 姉に、苦労ばかりかけてきた、自分。
 その姉の厚意が、自分には、とても『重い』――。
 手術を受けても、成功するとは、限らない……。
 失敗すれば、さらなる負担を残して、自分だけが、いなくなるのだ。
 なら――自分は、そうまでして生きる必要が、あるのだろうか……。
 巧海は、ずっと秘めていた思いを、口にする。
「そんな考え方……」「解るだけに、つらいな」
 晶は、そんな巧海に怒り、なんとか励まそうとする。
 姉も……そして自分も、巧海には、生きていてほしいから――と。
「これは、一見すると、とてもウホッなシーンですね(・∀・)」
「ラブコメ(*´Д`)ハァハァ」
「そうだよ! 生まれた以上はね、生きてやらないと――ダメなんだ」
 そんな2人の幸せ溢れる様子に、衝撃を受ける、舞衣。
 不意の物音に、思わずエレメントを出し、身構えてしまう、晶。
「(ノ∀`)アチャー」「ばれちまったよ……」
「知られたのが、舞衣さんたちなら、大丈夫だとは、思うけど……」
 舞衣と一緒にいた命は、それで、晶が女であることに気付いた。
 ……だが、楽しそうな命に、舞衣は、つらく当たってしまう。
 そして、それを見てしまった、雪之は――。
「ま、待て雪之! なにしてんですか、あなたは!?」
「……そんな……誰に、――知らせた?」
 雪之は、晶がHiMEであることを、メールで誰かに知らせていた。
「理事長か……? 晶のことは、知らなかったようだし」
「奈緒あたりに、脅迫されているのではと(;´Д`)」
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「……それやっちゃうと、一気に死亡フラグなんだが……」
「奈緒さん……じゃ、ない?」
「レイープ犯キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「石上か? しかし、雪之と、どう繋がりがあるんだ?」
「シスターもうだめぽ_| ̄|○」
 生徒会室で、疲れて眠っていた、なつきを見つけて静留は……。
「百合キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「なつき、かわいいよ、なつき(*´Д`)」
「会長さんの前なら、安心できるのかな。信頼、してるんだね」
 なにか、自分に手伝えることはないか――と静留。
 自分は、いつでも、なつきのことを想っているから――と。
「なんて素晴らしい百合っぷりでしょう(*´Д`)」
 なつきは、そんな彼女を嬉しく思いつつも、拒絶するのだった。
「武田キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 部屋を出ようとする、なつきは、武田とぶつかりそうになってしまう。
「なつき的には、彼は、どうなんだろう……」
「会長が、嫉妬の炎に燃え狂っています(・∀・)」
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」「武田は、消されるのか……?」
 舞衣に怒られ、消沈する命の前に、神崎が現れる。
「わ、黎人さん、急にすごく怪しい表情になってる……」
「『黒曜の君』とやらに、目覚めた影響なのかねえ」
 自分にできることをすればいいのだと――神崎は助言するのだが。
「命さんに、できることって……」
「まさか、舞衣のために、敵を倒すとかじゃ、ないよな……?」
「うわー、ありそう_| ̄|○」
 自分は、巧海のために、どうしてやるべきだったのだろう……?
 夜の波打ち際で、1人、悩んでいる舞衣。
 彼女は、晶が倒されると巧海が消えてしまうという事実に気付く。
「脅迫メールキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 雪之は、やはり何者かによって、脅されていた。
 恐怖心に駆られて、舞衣を闇討ちしようとする、雪之だが……。
 遥の言葉を思い出してしまい、躊躇したまま動けない。
 舞衣を襲おうとする、ダイアナの姿を見つけた命は――。
 彼女を守るために、剣を抜き、その『敵』に斬りつけてゆくのだった。
「ヤバイ、遥がΣ(゚Д゚;)」「ダイアナ、死ぬんじゃないか……?」
「雪之さん、早く――早く、チャイルドを……」
 命の行動に気付いた舞衣は、彼女を海へ突き飛ばす。
 舞衣を倒せば、許してやる――。
 脅迫されて、仕方なかったのだと、雪之は、泣き崩れるのだった。
 『どうして言うことが聞けないのか』
 舞衣は、命を責める。戦ってはいけないと、散々言っているのに。
「舞衣さん、それは……」
「舞衣も、精神的に、かなりやられているからな……」
「命。・゚・(ノД`)・゚・。」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 大好きな舞衣に拒絶され、命は、号泣する。
「つらいよ、この話……重いよ。苦しいよ、悲しいよ……」
「製作側の、思惑通りだな。よくやっているよ、彼らは。凄い――」
 1人、取り残された舞衣の、携帯が鳴り響く。
 またもや、倒れてしまった巧海は、病院に運ばれていた。
 『自分ひとりで、手術を受けにアメリカへ行く』と、巧海は言った。
 それは、大好きな姉への、訣別の言葉でもある。
 これからは、自身の幸せのために、生きてほしいと……。
「詩帆、かわいいよ、詩帆(*´Д`)」
 楯に車椅子を押されて、病院の外に出た、詩帆。
 彼女は、公園で項垂れる、舞衣の姿を見つけた。
 自分に優しいのは、怪我をさせた責任感とかじゃ、ないのなら……。
 『キスして』
 詩帆は、舞衣の見ている前で、楯にキスをせがむ。
「詩帆、黒いよ、詩帆(*´Д`)ハァハァ」
 自分だけを見て欲しいという彼女に、楯は――。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「喜んでいいのか……ちょっと、困る場面……」
 その直後に、楯は、『舞衣が見ている』ことに気がついてしまう。
 逃げ出した、舞衣。
 動揺する楯の姿に、再び詩帆は、暗い感情に支配されていく――。
「こえー、詩帆たんこえーよ(*´Д`)ハァハァ」
「お兄ちゃんどいて、そいつ殺せない(・∀・)!」
「ああ、それか……」「それなのか、詩帆ちゃん_| ̄|○」
 巧海に続き、楯までも、失ってしまった舞衣。
 病院で眠る巧海に迫る、不穏な影は――。
「奈緒キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「死亡フラグキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「な、なんか、『Vガンダム』風味なのは、気のせい……かな?」
「いや、絶対に、意識してるぞ。……作ってる奴らは」
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」「むしろ(*´Д`)ハァハァ」
 ……命のいない、1人きりの食事。1人ぼっちの、舞衣……。
「風呂キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「(・∀・)おっぱい! おっぱい!」
「『なにも……なくなっちゃった』……か」
「まだ、オパーイが、ありますよ(・∀・)」
「巨乳を犠牲にして、すべてを取り戻しましょう(*´Д`)ノ」
「詩帆に、『巨乳』と『楯』との、等価交換をもちかけますた(・∀・)」
「それって、巨乳になった詩帆さんに、楯くんがメロメロっていう……」
「ダメじゃん……ていうか、詩帆の目論見どおり?」
「代わりに私が、貧乳舞衣たんに、(*´Д`)ハァハァしましょう!」
「楯くんは、そんなキャラじゃない……と、いいなあ_| ̄|○」
「しかし……詩帆と奈緒は、もうだめっぽいな」
「詩帆は、この世のすべてを恨みながら、死んでいきそうだ_| ̄|○」
「奈緒さんは、死の間際に、救いがありそうな気もするね」
「雪之は、贖罪の道かな……。シスターにでも、なったり?」
「遥が消えた場合は、そうなるかもです_| ̄|○」
「シスターは、女王マリア的な最期を……」
「石上は、タシーロ提督ですね(・∀・)」
「巧海の最期は、『お姉ちゃん、舞衣お姉ちゃん、助けてよ……』とか」
「その後、晶は生身で特攻して、あぼーんですね(・∀・)」
「ほぼ全滅_| ̄|○」
「なんだ、この欝アニメー。・゚・(ノД`)・゚・。」
「ED曲が、なんだかすっごく、もの悲しくきこえてくるよ_| ̄|○」
「実は、欝ソングですた(・∀・)」
 ――予告。
「眼帯で奈緒たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「碧ちゃんVS奈緒キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「舞衣と命も、戦ってるんですけど……」
「シスターが、またなにか暗躍してるんじゃないか……?」
「聞いてるこっちが、つらい予告だ_| ̄|○」
「痛々しいよな、本編を無視して、明るく振舞ってるのが……」




 2月3日(木)

 白無垢のHiMEに襲われる、舞衣。
 ――だが、命が助けに入り、ことなきを得る。敵は、一時撤退。
「カラス型のチャイルド(*´Д`)ハァハァ」
「脚は、1本なのかな?」
「風呂キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 舞衣は、凪の思い通りには、なってはいけないと考える。
 命は、夢で――探している兄の思い出を、見るのだった。
 『HiMEとは戦ってはいけない』と、命を諭す舞衣。
 ――しかし、命には、それのなにがいけないのかが、解らない様子。
「舞衣VS命の予感(;´Д`)」「伏線ですね(・∀・)」
「ありそう……で、イヤだな」
 巧海に、手術のためのアメリカ行きを勧める、舞衣。
 ――けれども、当の巧海は、浮かない顔で……。
「晶くんと離れるのが、寂しいのかな」
「あおい、かわいいよ、あおい(*´Д`)」
 そっけない態度の楯と舞衣を見て、心配顔の千絵と、あおい。
「あおいの冗談も、冗談にならない雰囲気だな……」「重いです……」
「なまあたたかく見守る(・∀・)」
 碧は、HiMEたちを呼び出して『くれぐれも戦わないように』と言う。
「碧ちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「奈緒たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 だが、舞衣と白無垢との戦いを、偶然見ていた、奈緒は――。
 『やる気になっているヤツがいる以上、もう手遅れ』と、言い放つ。
 『やられたらやり返す』――奈緒は宣言する。
 あかねと和也のことを持ち出し、なんとか説得しようとする、舞衣。
 ――けれど、奈緒は、『アリッサを倒した』ことを、逆に指摘する。
 舞衣は、もうすでに、1人の人間を消してしまっているのだと……。
「そうだけど……でも、仕方ないことだった、から」
「戦争なので、人を殺しても、仕方がないのです(・∀・)」
「う……」「最善の手では、なかったのかも、しれないけど……」
「奈緒、カコイイよ、奈緒(*´Д`)ノ」
 奈緒は、さらに、カグツチの『化け物』っぷりをも指摘する。
 舞衣が本気になったら、これほど恐ろしい『敵』は、いないのだと。
 その言葉に動揺して、逃げ出す雪之。
「疑心暗鬼キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 碧は、『ああしなければ、みんなやられていた』と、舞衣を慰める。
「碧ちゃんが、人を殺したのも、仕方がないのです(・∀・)」
「軍艦、沈めてたしなあ……」
「どこかの種理論ならば、誰も死んでないはずですが_| ̄|○」
「ありえないし……」
 なつきに情報を漏らしていた迫水を、『御法度』だと責める、石上。
 『あなたの方こそ』――迫水は、石上の危険な行動を、注意する。
「二人とも、一番地に反逆してる。……けど、味方同士じゃない」
「アフロ、カコ(・∀・)イイ」
「迫水さんは、本当に、いい人なんですよね♪」
「石上は_| ̄|○モウダメポ」
 始めは、『大学に戻りたい』と考えていたはずの、碧だったが……。
 友人の鷺沢から、『教師も、向いていると思う』と言われ――。
「追い出されたのか、碧ちゃん_| ̄|○」
「いられなくなった……とか」
「卒業できなかったのですね(・∀・)」
「何かやらかして、居ずらい雰囲気に、なったのじゃないかと」
「フリーン(・∀・)」「――でなくとも、教授がらみのことかなあ……」
 ――なつきと話す、舞衣。
 『私は、何歳だと思う?』――と訊かれて……。
「また年齢詐称か(;´Д`)」
「3人目の『17歳』キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「3人目……?」「本来は、2年生だという話だな」
 なつきは舞衣に、家族のことを打ち明ける。
 一番地の人間だった、母のこと……自分を捨てた、父のこと。
 『自分には、大切な者はいない』から、恐れることもない。
 ……そう口にする、なつき。そこへ、女の悲鳴が聞こえてくる。
 駆けつけた彼女たちが見たのは、襲われ倒れている、紫子の姿。
 彼女は、『奈緒に襲われた』――と、告げる……のだが。
「ジサクジエンのヨカン(・∀・)!」
「これは罠ね……」「なぜ、シスターが、こんなことをΣ(゚Д゚;)」
 紫子の言葉に、愕然とする、舞衣たち。
 ――その頃、理事長の真白が、学園に戻ってきていた。
「な、凪の野郎、真白たんのベッドで、ナニしてやがった(*´Д`)」
 真白の部屋で、彼女たちを待ち構えていた、凪。
「見えますた(・∀・)」
「ははは、なにをば……キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「……微妙だな」「っていうか、なんでこんなの、気付くかなあ……」
「白だ(*´Д`)ハァハァ」
 『すぐに、本格的に始まる』と、凪は言う。そして、実際に――。
「狙撃キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 森の中で、何者かの銃撃を受ける、奈緒。
 駆けつけた、なつきとは、お互いに疑心暗鬼状態で、口論に。
「彼女は、なつきさんが、撃ったと思ってるし……」
「なつきは、奈緒がシスターを襲ったと、思い込んでいる……か」
「奈緒、濡れ衣着せられてるよ、奈緒。・゚・(ノД`)・゚・。」
「なつきさんもね、たぶん、撃ってない」
 エレメントを出して、思い知らせてやろうという構えの、なつき。
「ジュリア召喚キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 『前から気に食わなかった』と、奈緒も、やる気になってしまう。
「それじゃ、ダメなのに……2人とも、不器用だから_| ̄|○」
「舞衣が、セイラにならないと、いけない場面だよな。……本当は」
「――やめなさい、なつき! やめなさい、奈緒!」
「2人が、戦うことなんて_| ̄|○」
 怖い顔をする真白に、凪は『昔のことでも思い出したのか』――と。
「真白たん、やっぱり普通の人間じゃないよ(*´Д`)ハァハァ」
「それが、萌え要素になるというのも、なんだかな……」
「中の人は、一番地のババアですよ(・∀・)」
「たとえそうだとしても、真白たんの心は、清らかなので(*´Д`)ノ」
 本格的に、戦闘状態に突入した、なつきと奈緒。
「奈緒カコ(・∀・)イイ!」「デュラン。・゚・(ノД`)・゚・。」「弱……」
 舞衣と、争いに気づいて駆けつけた、雪之が説得するも……。
「雪之が、舞衣のオパーイの下敷きに(・∀・)」「(*´Д`)ハァハァ」
 ――さらに、命までが参戦して、乱戦状態に。
 そんな中、集中砲火で折れたジュリアの破片が、奈緒を襲う。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「目――もしかして、目に、直撃した!?」
 直撃を受け、もんどりうって倒れる奈緒の顔面からは、大量の血。
 駆けつけた碧が、なんとか場を収めようとするものの……。
 『絶対に許さない!』――奈緒は、ジュリアとともに戦場を後にした。
「奈緒、ヤバイよ、奈緒(;´Д`)」
「次からは、カコイイ眼帯をつけて、登場します(・∀・)」
「絵的には、カッコイイかも。奈緒さんは、カワイソウだけど……」
「ちなみに、声は若本規夫に変更されます(・∀・)」
ザビーネかよ」「……クロスボーン・バンガード?」
「……せめて、変更は堀江由衣で、おねがいします_| ̄|○」

「んっ?」ラブリー眼帯クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
十兵衛ちゃんかよ……」
「ところで、碧さんに連絡したのは、雪之さんだよね」「だね」
「ずっと、タシーロしてますた(・∀・)」
 ――碧は、夜の学園で、理事長と対峙する。
 そして、『風花真白が事故で死んでいる』という、事実を突きつける。
 教授から贈られた資料から、彼女が発見した、事実――。
「真白たん、あなたは、いったい(;´Д`)」
「中のババアが操って(・∀・)」「二三さんが、死体を操ってたり……?」
「二三が死ぬと、白骨化した少女の死体が、車椅子に残るのか?」
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「真白たんを、オモチャにするなぁー。・゚・(ノД`)・゚・。」
 『公的な記録は抹消したはずなのに』――真白は、呟く。
「問い詰めキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 碧の追求に、『私は、祭りを遂行する側の人間』だと、彼女は答えた。
 腰掛けのつもりの教師にも、懐いてくれる子たちがいる……。
 『だから、私は、あの子たちを守る!』――武器を取る、碧。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」「超カコ(・∀・)イイ!」
「二三さんもキター♪」
 碧に対すべく、自身の――鎌型のエレメントを具現化させる、二三。
「これは、素晴らしく、萌える展開ですね(・∀・)」
「萌え萌えだ(*´Д`)」
「真白さん、本当は、負けたいんだろうな……」「つらいところだな」
 その頃、教会では、チャイルドの力で傷を癒した(?)、紫子が……。
「レイープ犯キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「シスター_| ̄|○」
 石上に、いいように操られるしかない状態の、哀れなシスター。
「教会でも、レイ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━プ !!!!!」
「最低だ、この人……」
 『星の力は、自分が手に入れる』
 ――鬼畜野郎・石上は、力づくで、再び紫子の身体を犯すのだった。
「い、いちおう、描写としては、キスだけなので……」
「もちろん、最後まで強姦(ヤ)ってますよ(・∀・)」
「石上死ね(*´Д`)」
「キサマも死ね!」
「……もとい、石上死ねヽ(`Д´)ノ」
「本当は、いけないんだろうけど……無惨な死に様を、期待して――」
「和也と同じ消え方では、納得できんよなあ、コイツだけは」
「凪くんが嫌なこと言うのは、理由があるんだろうけどね……」
「凪は、むしろ、満ち足りた笑顔とともに、逝ってほしいところでもある」
「死ぬのは、碧、真白、二三、凪、石上、奈緒……黎人さんも?」
「死屍累々だな」「奈緒もか_| ̄|○」「詩帆は、廃人(・∀・)」
「アリッサ、殺しちゃったから……躊躇は、ないと思う」
「雪之と、巻き添えで遥も一緒に消えそうですよ_| ̄|○」
「シスターも、死ぬんじゃない? 立ち直れそうに、ないんだけど」
「そして、ヘタレなつきが、生き残るわけですね(・∀・)」
「……ゲームのCM見てたら、巧海くんも、死にそうな気が_| ̄|○」
「ということは、晶もか……」
「なんだこの欝アニメー。・゚・(ノД`)・゚・。」
「と、とりあえず、次回の詩帆さんのキスシーンで和みましょう♪」
「詩帆、かわいいよ、詩帆(*´Д`)」
「奈緒が、ああなったから……意外と、幸せになれるかもな、詩帆は」
「奈緒_| ̄|○」
「ああっ、そういうこと言うから、また――」




 1月27日(木)

「碧ちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ……普段どおりに授業をする、碧先生。
 けれど、舞衣は、授業に身が入らない。
「休んでるのは、雪之さんかな?」
「音楽が((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
 それもこれも、凪の『戦え』宣言が、すべての元凶である。
「カラオケで、仲良くなった直後ですからね……」
「あかね。・゚・(ノД`)・゚・。」
 あかねは、相変わらず、うわ言を繰り返すばかり……。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「これか……」
 倉内和也の消失時の映像を、繰り返して見続ける、雪之。
 チャイルドが倒されれば、大切な者が、消えてしまう……。
 その真実の前に、HiMEたちは愕然とするのだった。
「能登かわいいよ能登(・∀・)」
 『大切な人を守るためには、戦うしかない』――と凪は言った。
 雪之や、紫子は、その意味をかみしめる。けれども……。
「戦えなさそうですよね、この人たちは」
「奈緒たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「バッカじゃないの(・∀・)」
 ――絶対に、やられたりしない。奈緒は決意を固める。
「誰か殺りそうだ(;´Д`)」
「佐々木教授か。これが、碧の、大切な人に当たるのか」
 災厄の元凶たる『媛星』が、地球に迫っている。
 そして、それを制御できるのは、最後に勝ち残ったHiMEのみ。
 そのために、凪は、彼女たちに『戦え』というのだ。
「近づいてきてるから……だから、『蝕』なのか……」
「ラーカイラムで押し返すしか。・゚・(ノД`)・゚・。」
「全員のチャイルドで、押し返すのだろう?」
「やってみる価値は、ありますぜ(・∀・)!」
「ああ! デュランが跳ね飛ばされて……だめだよ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「デュランは、ギラ・ドーガか_| ̄|○」
「愕天王は、ヤクト・ドーガ(赤)ということで(・∀・)」
「アルテミスが、αアジールくらい?」
 『勝ち残れば、力が手に入る』と、凪は言うが……。
「力か……力なんて、いらないよね」
「その力があれば、大切な者を、守れるのだとしたら……」
「逆に、力がなければ、守れないのだとしたら_| ̄|○」
「そんなだから――人が、そんなだから、戦争になっちゃうんだ」
「富野っぽい考え方ですね(・∀・)」
「毒されてるから……」
 理事長に問い詰めてやろうと意気込む、舞衣だったが……。
「いねーですぅ(・∀・)」
 碧は、舞衣と命、雪之を連れ出し、『戦わない』ことを約束する。
「あと、2人……まだ出てきていないHiMEが」
「碧の勘定には、アリッサが入っているようだが……」
「ということは、あと3人?」
 自身の大切な者――巧海のことを、気にかける舞衣だが……。
「そうなのかな?」
「意外な人間が、消えることも、ありそうな」
「それで、初めて本当の気持ちに気付く人も、いるのかも?」
「なつきとか……」「まさか、迫水が消えたりしますか(;´Д`)」
 ……結局、巧海を殺すことができなかった、晶。
 凪に、HiMEの戦う運命について聞かされ、彼女は苦悩する。
「巧海。・゚・(ノД`)・゚・。」
 『諦めるのは慣れてるから――いつ死んでもかまわないから』
 晶に組み敷かれた巧海は、彼女に、自分の全てを委ねた。
 『それが、晶くんにとって必要なことなら』――
 『僕のために、お姉ちゃんをこれ以上苦しめたくないから』――と。
「達観しているな……」「でも、ダメだよ、それじゃ……」
 苦しみだした巧海に、晶は、薬を飲ませようとする。
 あまりの苦痛に、飲み下すことの出来ない彼に、彼女は――。
「キスキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「口移しで(*´Д`)ハァハァ」「……よしっ!」
「……これで、晶は絶対に、負けられなくなったわけだが」
「そ、そうだった_| ̄|○」「完全に、死亡フラグが立ちますた(・∀・)」
「がんばれ、晶くん……」
「ところで、巧海の中の人が、ムキムキマッチョな件について(・∀・)」
「……忘れよう。あれは、幻だ_| ̄|○」
「体操選手みたいだよな……」「あはは、役柄との、ギャップが……」
 海辺で、1人佇む、なつき。
 シスターは、石上と、良い雰囲気に……。
「ここに、会長さんの場面を挟んだのは……やっぱり、HiMEだから?」
「武田と、なつきの関係を……」「生贄は、武田ですか(;´Д`)」
「この作品、男女関係の描写が、全体的にちょっと弱いかも……」
「誰が誰を――というのが、あまりはっきりとしないよな」
「あかねたんとカズくんだけは、ガチ_| ̄|○」
「見えた(・∀・)」
 道端で転んでしまう舞衣の前に、神崎が現れる。
「見えてる(*´Д`)」「黎人さん、すごく、いい人っぽいなぁー」
 以前、キスをしようとしてしまったことを、舞衣に謝る、神崎。
 何者かに電話で呼び出された舞衣は、走っていってしまう。
 一方……。
「シスターΣ(゚Д゚;)」
「睡眠薬キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「石上、こいつは……」「悪い人でした_| ̄|○」
「これはもう、レイープ確定です(・∀・)」
 病院で、弟のドナーが見つかったと知らされる、舞衣。
 入院中の詩帆と、彼女を見舞う楯は――。
「ブラキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ナース(*´Д`)ハァハァ」
 仲の良さを、看護士のお姉さんたちに、からかわれたりしていた。
 病室を追い出された楯は、舞衣と鉢合わせる。
 屋上で、自身の無力を嘆く、楯。
 これからは、詩帆を――そう舞衣に伝える、楯であった。
「うん、それで、いいと思うな。私は」
 窓から、帰っていく舞衣の姿を見つけた、詩帆。
 戻ってきた楯に、『誰かに会ったのか』と問うが――。
「また、ウソを_| ̄|○」「気を使ったんだよ、楯くんは……」
「完全に、裏目にでたがな……」
 屋上での会話を知る由もない詩帆は、舞衣への憎しみを募らせ……。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 舞衣の前に突然現れた、謎の、白装束――。
「詩帆さんのッ!?」「チャイルドか――」
 白装束の女と、巨大な鴉のようなチャイルドが、舞衣の生命を狙う。
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」「カラス(*´Д`)ハァハァ」
 そして、凪の言う、『黒曜の若様』とは――?
「黎人さんが……?」「命の兄というのも、これで確定かな」
「盛り上がってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「詩帆、がんばれ、詩帆(;´Д`)」
「アサーリと、返り討ちのヤカン(・∀・)」
「なんとか、仲直りできると、いいなって思う」
「カテジナまでいくか、それ以前で踏みとどまれるか……だろうね」
「泣きの演技で、騙し討ちしたりとかさえしなければ_| ̄|○」
「巧海や、あおいあたりの、舞衣に近しい者を襲ってしまったりな」
「最近の野川さんなら、そういう役は、できると思う……」
「ヤバイ、詩帆たん、ヤバイよ(;´Д`)」
 ――さて、毎回ネタ満載の、次回予告だが。
「レイープキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「石上……」「こいつは、もうだめぽ_| ̄|○」
「二三さん……?」
「碧ちゃんVS理事長キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「二三さんの鎌が、超カコ(・∀・)イイ!」
「え? あれ? ということは、二三が、HiMEなの?」
「HiMEの二三……」「もしかしたら、またロボかも(;´Д`)」
「むむ、これは、どちらを応援するべきか……迷うところですねえ」
「対峙する2人と、後ろの真白さん。カッコイイ場面ですよね♪」
「ここにきて、二三の株が、急上昇ですか(*´Д`)」




 1月20日(木)

 シアーズが撤退し、平穏を取り戻した学園。
 生存が危ぶまれた舞衣も、無事に帰ってこられた様子。
 真白は、一番地の上の者たちに呼び出されて、不在である。
「真白たん(*´Д`)ハァハァ」
 移動の車の中で、凪に、HiMEたちのことを頼む真白だが……。
「真白さんは、やっぱり、味方なんだと思うよ」
「二三の表情が、なんだか意味ありげに見えたのだけど」
「微妙に、無表情っぽく見えたりも、しますよね」
「笑顔も、なんだか作ったような印象が、あったりな……」
「作った笑顔っといえば、琥珀さんですよ(*´Д`)」
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」「実は、黒幕だったり?」
 『戦いは終わった』と考えている、舞衣。
 なつきは、『まだ自分の戦いは終わっていない』と言う。
 命は、舞衣が無事に帰ってきたことを喜び――。
 巧海は、真実を知らないまま、ただ姉が無事であったことを喜ぶ。
「晶くんが、みんなと距離を置いて歩いてるのが、なんかいいかも」
「姉弟の、邪魔をしないように――か」
「命が、舞衣に貼り付いているわけですが(;´Д`)」
 神埼が自分を探していることを知らされた、舞衣であったが……。
「(゚∀゚)キスキスキス!」
 以前、別れた時の情景を思い、会いにいくことが、できない。
「碧ちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 話があるという碧を置いて、逃げるように、舞衣は去っていく。
 あおいと千絵から、詩帆が入院していると聞かされる、舞衣。
 同時に、楯が、毎日のように彼女を見舞っていることも……。
「詩帆たん、かわいいよ、詩帆たん(*´Д`)ハァハァ」
「ホントだ、カワイイ……」
 お兄ちゃんと、ふたりっきりでいられるのが嬉しいという、詩帆。
 舞衣は、そんな詩帆の見舞いに、病院を訪れるのだけれど……。
「(・∀・)カエレ!」「空気嫁(・∀・)!」
 ――当然のように、詩帆には、冷たく無視されてしまう。
 何も言えぬまま、舞衣は、すごすごと引き下がるしかなかった。
 神埼のこと。楯のこと。詩帆のこと――。
 『結局、何も解決してない』ことを、思い知らされただけであった。
「碧ちゃんまたキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 今度こそ、碧に捕まってしまった、舞衣と命。
 碧は、彼女たちを前に、『HiME戦隊』の結成を高らかに宣言する。
「はいぃー?」「さすが碧ちゃん、超カコ(・∀・)イイ!」
 HiMEたちを集めて、その『事実』を明らかにする、碧。
「いつもの奈緒たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 当然のように無視しようとする、なつきや奈緒も、力ずくで――。
「また捕まってる……」「碧ちゃん、強い(・∀・)!」
「そのハルバートで殴って、気絶させたのか、碧……?」
「2人の頭の、大きなバンソーコーが、かわいいかも♪」
「谷隼人キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「たけし城キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「奈緒たん、見えた(*´Д`)」
 オーファンに立ち向かうため、『チームを組もう』と、碧は言う。
 シアーズのこともあり、なつきたちも、渋々と納得する。
「シスターに、雪之のツッコミが(;´Д`)」
「意外と、シスターも、おちゃめさん♪」「17歳なので(・∀・)」
「エセじゅうななさいコンビ(;´Д`)ハァハァ」
「南里は、永遠の15歳らしいが……」
「碧ちゃん、企んでるよ、碧ちゃん(;´Д`)」「天才ですぅ(・∀・)!」
 親睦を深めるために――みんなで、カラオケに行くことに。
「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「そういえば、舞衣さんは以前、行きたがってたんですよねー」
 早速、歌ってやろうと張り切る、舞衣であったが……。
 碧の提案で、歌い手は、『ルーレット』で決める方式に。
 さらに、『ステージ衣装』に着替えて、歌わなければならない……。
「なつきキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 最初に歌わされることになったのは、もちろん(?)、なつき。
「キャラクターCDの曲ですね、『水辺の花』って」
「フリフリアイドル衣装キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ヘタクソキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 なげやりな歌と扮装で、なつきは、奈緒に大笑いされてしまう。
「エロコスキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ――だが、当然のように、次の獲物は、奈緒。
 陽気にラテンなサンバの衣装で、やはり、なげやりな歌を――。
「侑香たんの歌こねー_| ̄|○」
「バックの曲は、なつきさんのままなんですね」
キャラソンCDとか、出すんだよね?」
「まだ、収録が終わっていないのでは……」
「DVDでは、各キャラの歌に差し替えてもらいたいです_| ̄|○」
「碧ちゃん制服キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「フーゾクですか、これは(;´Д`)」
「じゅうななさいです(・∀・)」「それ、逮捕されちゃうよ……」
 ――その頃、巧海は、晶に豪勢な食事を用意していた。
 していたので、あるが……。
「(ノ∀`)アチャー」
 料理を引っくり返してしまい、晶の服を汚してしまう……。
「そここかしこで、百合展開が(*´Д`)」
 ――再び、カラオケルーム。
 碧、命、雪之、紫子と回ってくる中で、ちっとも歌えない、舞衣。
「しょぼーん……」
「能登の、アレな歌までも、こないとは_| ̄|○」
「清水の歌も、かなりのものだがな……」
「シスターが、壊れてる……」「さすが、17歳ですね(・∀・)」
「凪の変な歌もキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 学校の屋上では、凪が、1人で、なにやら歌っていた……。
「これは、すばらしい、不協和音ですね(・∀・)」
「舞衣さん、ようやく……」「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ミニスカポリス(・∀・)」
 ……婦警のコスプレで、ノリノリで歌っちゃう、舞衣であった。
「中原も……やっぱり歌は、もうだめぽ_| ̄|○」
「中原・清水と、千葉・南里の、この差……」
「前者に能登を、後者に田村を加えれば、さらに恐ろしく(;´Д`)」
 ――さて、洗面所で着替えることになった、晶だが。
「見られた━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」「(*´Д`)ハァハァ」
 突然、扉を開けた巧海に、さらしを巻いた胸を、見られてしまう。
 驚いて逃げた彼に、馬乗りになり、そのまま殺そうとする、晶。
「発作とか、出ちゃわないかな、巧海くん……」
「そういう展開なのだろうな、次回は」
「あかうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 盛り上がるHiMEたちだが、なつきに、医者からの電話が……。
 あかねについての、おそらくは、好ましくないであろう、情報。
 そして――。
 彼女たちを待ち構えていたように出現する、凪。
「バトロワ宣言キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 凪は、彼女たちに、『もうオーファンは出ない』と告げる。
 これから倒すのは、――『互いのチャイルド』――なのだと。
「戦わなければ、生き残れない(・∀・)」
「脚本に木村暢キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「小説版の奴か。やらせてもらったという感じかな……」
「最後の、おちゃらけ回って感じですものね、今回が」
「後は、もう、欝のオンパレードか_| ̄|○」
「カッコいい戦いが、毎回のように見られるってことですよ♪」
「予告が、エロエロだ(*´Д`)」
「この、白い女が……詩帆のチャイルドだったり、するのか……?」




 1月13日(木)

 HiMEたちを前に、学園を守るために戦ってほしいと言う、真白。
 ……そうしなければ、敵は、学園もろとも全てを消し去るだろうと。
「ウソ――ついてるっぽいね、理事長さん」
「以前、なつきが殺されなかったことと、矛盾するしな」
「彼女たちは、HiME自体ではなく、チャイルドを倒す必要がある……」
「深優は、そう言っていたはずだが――」
「嘘というより、ハッタリの類でありましょうな……これは」
 ――ともかく、学園の危機である。
 なつきは、真白の言うがままに、戦うしかないだろうと考える。
「『一番地』って言ったね、なつきさん」
「真白が、『一番地』であることは、確定したわけか」
「なつきさんの、勘違いということで――なければ」
「なつきだしなぁ(;´Д`)」「ヘタレ(・∀・)」
「まあ、戦闘関係は、あれだが……情報関係には、強いと思うし」
「碧ちゃん、カコ(・∀・)イイ」「奈緒たん(*´Д`)ハァハァ」
 積極的に戦おうと――舞衣に囁きかける、碧。
 冗談じゃないという奈緒も、1人で逃げ切るのは、難しい――。
 舞衣も、『生徒の安全を最優先』することで、戦う覚悟を決めた。
「忍者キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 そんな彼女たちの様子を密かに窺う、晶の姿も、そこにはあった。
 凪に言いくるめられた彼女もまた、戦いに協力することになる。
「照れちゃうところが、カワイイ♪」
「出撃シーンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「これは……まるで、ロボットアニメの発進場面のようだ(;´Д`)」
「エレベーターで、個別に上っていくところとかね」
「歌キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 真白の作戦のもと、分散して敵の攻撃にあたる、HiMEたち。
 舞衣と、碧は、艦隊を――。
 なつきと、奈緒、命は、学園内の敵を――。
 雪之や、紫子は――後方支援を担当することに。
「愕天王キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ジュリアキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「これが、奈緒のチャイルドか。……蜘蛛なのだな」
「(・∀・)ニヤ」
 晶からの手紙に従い、脱出作戦を開始する、神崎たち。
 楯は、詩帆を逃がし……自分だけが、学園に戻ろうとする。
「問い詰めキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 『そんなに、舞衣さんのことが、好きなの――?』尋ねる、詩帆。
 ――『そんなのじゃない』と、楯は、彼女の身体をを振りほどいた。
「んー、ハッキリ言ってあげた方が、いいのかも……」
「詩帆。・゚・(ノД`)・゚・。」「憎しみゲージが、アップしますた(・∀・)」
 学園に戻った楯を、なつきは『邪魔だ!』と追い返そうとする。
「無力って、つらい_| ̄|○」
 ――そして、1人、森を彷徨う詩帆を、オーファンが襲う。
「覚醒クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「誰かに助けられる――という展開かも、しれないがな」
「それが――新たな、HiMEと……」
「詩帆たんキボンヌ(*´Д`)ノ」
 壊滅した、シアーズの私兵部隊。
 海岸で歌う、アリッサに――なつき、舞衣たちが、詰め寄る。
 『もうやめよう?』と言う、舞衣であったが……。
 ――『信念すらない貴方たちに、力は委ねられない』――
 アリッサには、彼女の説得を聞き入れる気など、毛頭なかった。
 ついに、学園の上空まで来てしまった、アルテミス。
 降り注ごうとする、光の刃――。
 舞衣は、カグツチを、上空へと向かわせる。そして――。
「あ……あぼーん(・∀・) ――シマスタ」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 自らを楯として、攻撃を受け止めた、舞衣……。
「も、もしかして……これって、楯くんも、死ぬ……とかじゃ……」
「カズくうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「――か。そうかもな……」
「崩れ落ちる雪之に萌えました(*´Д`)ノ」
 だが……しかし、――舞衣は、死んではいなかった。
 新たな力を開放し、遥か天を目指して上昇をかける、カグツチ。
「戦闘機っぽい、デザインだ……」
「びみょー(;´Д`)」「首が……な。なんか、違和感あるよな」
「尻尾があれば、もう少し、カッコいいと思うんだけど」
「宇宙キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「工エエェ(´д`)ェエエ工」「……ヤバイ、宇宙ヤバイ(;´Д`)」
 成層圏を超え、アルテミスと対峙する、カグツチと――舞衣。
 力を使い果たして崩れる、アリッサの身体。
「神父あぼーん(・∀・)?」
「いえ……消えてしまったのは、アリッサの、お父さんですね」
「アリうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 彼女の敗北をもって、財団は、完全なる撤退を命じる。
 アリッサや、深優の存在を――『なかったこと』にして……。
 何も出来なかった楯の前には、傷ついき倒れた、詩帆の姿。
「結局、彼女を守れなかったんだよね、楯くんは……」
「そうだな。原因は、彼にあると言うより他にない」
「勝手に歩き回った彼女にも、責任は、あるのですけどね……」
「自己責任キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「しかし――頼りたい者に、置いていかれたというのは――」
「そうだね。心細いよね。やっぱり、楯くんが……」
「生きてた━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 雪の中を、アリッサの身体を抱いて歩く、深優。
 舞衣との戦いで、精根尽き果て……虫の息状態の、アリッサ。
「神父キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 彼女たちに恨みを抱いていた、グリーア神父は、銃を構え――。
「アリうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「ょぅι゛ょキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 『存在しては、ならないモノ』――人に創られた、生命。
 ずっと、そう言われ続けていた、アリッサ・シアーズという少女。
 ただ、深優だけが、そんな彼女の傍に、いてくれた。
 自分と同じ、創られた生命である、深優だけが――。
「アリッサ、かわいいよ、アリッサ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「……こんな、結末_| ̄|○」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 ――作戦は、凍結。
 シアーズが再び動き出すのは、さらに、300年の後のことに。
 深優は――。
 彼女は、アリッサの亡骸を抱いて、水の中に、歩みを進める。
「入水……自殺。ううん、心中なんだね、これは――」
 彼女は、周囲の水を、凍りつかせる。
 永遠に溶けることのないだろう、冷たい、氷の棺の中で――。
「彼女たちは、『永遠』を、手に入れた……」
「リセットボタンは……どこにあるんだよ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「選択ミスキタ━━━━━━_| ̄|○━━━━━━ !!!!!」
「あるんだろ! なあ! アリッサたちが仲間になるルートがっ!?」
「諦めろ……彼女たちは、仲間には、なれないキャラだったんだ」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「ゲーム版では、仲良くなれると……いいですね」
「どうかなあ……」
 そういうゲームに、なるのか、どうか。
 そもそも、アリッサたちが、出てくるのか、どうかさえ……。
「舞衣の生死も、また不明なのだけど……」
「これは、もうだめぽな、バッドエンドですね(・∀・)」
「大丈夫だよ、きっと。――うん、面白かった♪」
「演出が、上手いな」
 宇宙に行く場面だけは、微妙なところでは、あったが。
「深優の最期が、『ターミネーター2』っぽい感じなのですが(;´Д`)」
「心を持ったロボットとか、そういうのの、『お約束』っぽい感じかも」
「今川の『鉄人28号』も、そんな最後だったしな」
「ガ━━Σ(゚Д゚;)━━ン!!!」
「あー、いえ、『普通に機能停止』というのも、悲しくていいですよ?」
「こういう最期は、それが『兵器:』であることが、前提だろうね」
「存在しては、いけないモノ――ですか」
「予告キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「舞衣。・゚・(ノД`)・゚・。」
「そうか……やはり、死んでいるのか、舞衣は」
「ヘタレなつきが、主役(σ・∀・)σゲッツ!! 」
「ネタですって……」
「しかし――なんだ、この予告の映像は?」
「まさか、能登に、歌を_| ̄|○」「(・∀・)いーくーたみーつきー♪」
「カラオケ?」
「南里、歌うのか? しかし……なんだ、奈緒の、その格好は?」
「奈緒_| ̄|○ カワイイヨ、ナオ」「カーニバル(・∀・)!」
「なつきさ――ん、その格好は……」
「『舞HiME』のスターフが、壊れますた(・∀・)」
「アリッサと深優の死が、あまりにもショックで。・゚・(ノД`)・゚・。」
「やっぱり、ルート、間違えたのかな_| ̄|○」
「じゅうななさいの制服コス(・∀・)イイ」
「エロ衣装で、シスターに迫られる奈緒たん(*´Д`)ハァハァ」
「奈緒は、真面目には歌わないのじゃないかと、思うわけだが」
「わざと下手に――とか、やりそうですよね」
「碧ちゃんだけは、ガチ(・∀・)」
「彼女の歌は、水木一郎とかの、『燃えソング』って感じがする……」
「『ゴーダンナー』とかさ。田村も出てたし……(ついでに能登も)」
「(・∀・)がーがーがーがーがーがくーてーんおー♪」
「むしろ、『嗚呼!愕天王』で、おながいしまつ(*´Д`)ノ」
「だぁれーが、だぁれーが、わぁーかぁーろーお〜♪」
「おまえのーしんじつー、あぁ〜、がくーてーんおぉー♪」
「カコ(・∀・)イイ」
「なつきの、『懐かしのアイドルソング』が、楽しみなわけだが」
「フリフリ衣装で」「奈緒たんが。・゚・(ノ∀`)・゚・。」
「次回で、アリッサや舞衣の死も、吹き飛ばされそうだな……」
「死んでません……」




 1月6日(木)

 アリッサの超遠距離攻撃から、一夜。
 学内は、落雷やら、ミサイル攻撃やらの噂で持ちきりである。
 ――けれど、確たる情報もないのが、現状。
 舞衣は、神崎と楯とのことで悩み……。
 詩帆は、ゴキゲンナナメだった。
「詩帆、かわいいよ、詩帆(*´Д`)」「崩し顔が、ラブリー♪」
 そんな様子の詩帆に、必死に弁明をする、楯であった。
「碧ちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ……その日、学園には、1つの異常が起きた。
 軍隊――シアーズ軍の、粛々たる侵攻。
「せ――戦車だっ!?」「せせんしゃ(・∀・)?」
 抵抗する術のまるでない学園は、あっさりと、制圧されてしまう。
 事態の急変を察知した石上は、素早く行動を開始する。
「ぁゃιぃ(・∀・)」「もしや……一番地か、こいつは?」
 突然の乱入者に食って掛かる、執行部長の遥だったが……。
 ――あっさりと、捕獲されてしまった。
「遥。・゚・(ノД`)・゚・。」「カコ(・∀・)イイ」
 兵隊の持つ写真から、碧は、彼らが『HiME』を探していると気付く。
「碧さんは、まだバレてないのかな?」
「晶と雪之もか……」
「花壇に、戦車が_| ̄|○」「ガ━━Σ(゚Д゚;)━━ン!!!」
 教会から、シスターを連れ出す、石上。
 アリッサと深優は、臨時の司令部で、部隊の動きを監視していた。
「戦闘服か……深優さん」
「ょぅι゛ょキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 学内を、我が物顔で動き回る、シアーズの私兵たち。
 怯える、子供たち……。
 制圧もほぼ完了し、アリッサたちも、行動を開始する。
 舞衣は、その間も――ずっと、トイレで、悩み続けていた。
「真白たん(*´Д`)ハァハァ」
 理事長室に乗り込む、アリッサたち。
「ん……人形か?」「逃げましたね、理事長……」「冥府の女王?」
 真白のことを、『冥府の女王』と呼ぶ、アリッサ。
「オーファン!?」
 真白の身体から飛び出したオーファンを、深優は、一刀両断に。
 理事長は、危険を察知し――既に、この場を離れていた。
「真白が、仕掛けていったのか……?」
「オーファンを、使役できる……凪くんと、同類ということかな」
「白いですしね、どっちも(・∀・)」
「真白人形を見下ろす、アリッサの冷たい視線に(;´Д`)ハァハァ」
 その頃、病院では……なつきと、彼女に連れ出された……
「あかうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 日暮あかねが回復するまでには、まだ時間が、かかるもよう。
「まだ、手遅れじゃ、ないみたいですね」
 シアーズ軍は、橋を爆破したテロリストが潜伏中だと、説明する。
 そのために、生徒会に協力を『要請』するのだが……。
「会長さんは、協力する気は、まったくなさそうですね」
「彼らの目的は、知っているのだろうしな――おそらく」
 連行された舞衣は、アリッサたちの尋問を受ける。
 命や――他のHiMEたちは、どこにいるのかと。
 『知っていても、教えられない』と、突っぱねる舞衣だったが……。
 『言わなければ、学園を焼き払う』と、アリッサは、脅しをかける。
「アリッサ、邪悪だよ、アリッサ(;´Д`)ハァハァ」
 そこへ、命が、窓から剣を手に――強襲をかける。
 逃げ出す舞衣たちと、追撃をかける、アリッサのオーファン。
「奈緒たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 生徒会を相手に、『生徒の身体検査をする』と、軍の指揮官は言う。
「女子だけ身体検査とは、エロい集団ですな(*´Д`)ハァハァ」
「ていうか、HiMEが女だからだろ……」
「無駄な手間は、省きたいかな。でも……それって、すごく不自然」
 雪之もどうやら、彼らの目的には、気付いた様子。
「会長も、雪之がHiMEであることに、気付いたようだな――」
「神父生きてた━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 深優に生かされ、命令されるがままの、グリーア神父。
 ……凪は、『代償は高くつく』と、不穏な言葉を漏らすのだった。
「アリッサあぼーん(・∀・)?」「殺しちゃう……のかな」
「舞衣が、止められるか、どうかというところか……」
「シナリオ分岐点キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「失敗すると、アリッサが、仲間にならない_| ̄|○」
「碧ちゃんカコ(・∀・)イイ!」
 反撃を開始する、碧。
 洞窟に匿われたシスターに、凪が近づく。
「奈緒たん、いつものキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 兵隊どもを手玉に取り、奈緒もまた、逃亡する。
「侑香たん、意外に演技の幅が広いよ、侑香たん(*´Д`)」
 そして、遥は、雪之に外部との連絡を取らせるために、外へ――。
「遥、がんがれ。・゚・(ノД`)・゚・。」
 アリッサのオーファンに襲われそうになる、楯と詩帆。
 助け出した舞衣に、彼らは問い詰める。
 『あれは、なんなんだ』――と。
「詩帆たん(*´Д`)ハァハァ」
 『あなたたちが、出て行けば……』と、詩帆は、舞衣を非難する。
「少し、錯乱してるかな。舞衣さんも、つらいところだけど……」
「これを、仲直りへの、道筋と見るか――破滅への……序曲か」
「詩帆たん……怖い人にだけは、ならないで_| ̄|○」
「カテジナクル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 彼らを洞窟に残して、学園に戻る、舞衣と命。
「シスターと、入れ違いになってるんだ……同じ場所、だよね?」
「たぶん。それにしても、今回は、命が妙に凛々しいな」
「等身が、いつもより高めな気がしますな」「カワイイ♪」
 戦う覚悟を決めた舞衣に、凪は『地下神殿に行け』と教える。
「なつきキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ――そして、舞衣たちの危機に、颯爽とヘリで現れる、なつき。
「ロード、フラッシュカートリッジ……てぇーっ(・∀・)ノ」
「閃光弾キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 再び、発射可能地点へと近づく、衛星軌道兵器――アルテミス。
 辿り着いた先で、舞衣たちを待っていたのは、真白であった。
「HiME大集合(・∀・)」
「晶以外の判明しているHiMEは、全員、集まったわけか」
「あとは、会長と……詩帆さん? 違うのかな……理事長も?」
「密かに、美也たんという説を(*´Д`)ノ」
「誰だよ……」「クラスメートの、髪型の特徴的な……」
 『ここ――黒曜宮は、学園の中枢』なのだと、真白は言う。
 そして、同時にここが、『最後の砦』なのだと。
 ――彼らの、シアーズへの反攻作戦が、始まる。
「動画に、人数かけてるなあ……」
「綺麗に動いてますからね。戦闘とか――走る場面とかも」
「萌えてキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「萌えは……」




 12月23日(木)

 ――たまゆら祭り。
「いわゆる、縁結びの祭りか」
「リボンに、好きな人の名前を書いて、結びつけるわけですね」
「碧ちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 楯と一緒に行動する詩帆は、本気モード。
「浴衣かわいいよ詩帆たん(*´Д`)ハァハァ」
 『自分は、もう大人だよ』――と、お兄ちゃんに擦り寄っていく。
「教室での、クラスメートの会話も、影響あったみたいで……」
「セックル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「あわよくば、肉体関係まで……とは、考えているようだが」
 楯の方には、そういう考えは、あまりない様子……。
「応援したいんですけどね。ダメっぽいなあ」
 舞衣は、神崎に誘われて、一緒に祭りに参加していた。
 林の中で、良い雰囲気になり――。
「キスキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 偶然にも、楯と詩帆の見ている前で、そんな展開に。
 ――だが、楯は突然、大声を上げて、彼らの邪魔をしてしまう。
「空気嫁(・∀・)」
「やっぱり、こっちが本命なんだよね」
 予期せぬ邪魔が入ったことに、腹を立てる神崎だが――。
「修羅場キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 それ以上に、楯の行為が詩帆の心に与えた傷は、大きかった。
 ――味方だと思っていた舞衣に、裏切られた――
 少なくとも、彼女からは、そのように見えてしまった。
「詩帆たん怖いよ(;´Д`)ハァハァ」
「ドスが効いてるな、野川……」
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「もしかしたら、彼女は、このまま舞衣の『敵』に回るのかもな」
「……彼女を『利用』するのは、誰に、なるのかな?」
「凪か、理事長か、神崎か……静留、あるいは、一番地……」
「そんなに、信用できない奴が多いのか_| ̄|○」
「シアーズは、どうかな。アリッサじゃなくて、その上の――」
「アリッサとは、ろくに接点も、なかったからね」
「意外に、『第三勢力』化した奈緒たんに付いたりして(*´Д`)ノ」
「奈緒ねえ……グレミーくらいには、なれるかな?」
 シロッコに、なれそうもないのが――奈緒の悲しいところだが。
「奈緒と詩帆は、案外、性格的には合いそうなんだよな……」
「詩帆たんも、今回の件で、男嫌いに(;´Д`)」
「むしろ、憎悪(・∀・)」
「今までが、素直なキャラだっただけに、……壊れそうなんだよね」
「壊れたのは、あかねたん。・゚・(ノД`)・゚・。」
 ――怪しい製薬会社の地下施設に潜り込んだ、なつき。
 彼女は、そこで――失踪した、日暮あかねの声を聞いた。
 部屋の中で、死んでしまった『カズくん』に話しかける、あかね。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 悲痛な叫び声が、無機質な施設内に、響き渡る……。
「繰り返してるんだ。同じことを、何度も――何度も――何度も――」
「……だろうね」
 心の壊れてしまった彼女も、『敵』としては、考えられるかも。
「命が、舞衣を見限る展開ってのも、あったりするかな?」
「彼女の『兄』の設定次第では、あるかもね――」
 それとも、敵が巧海を上手く利用して、舞衣の行動を操るか……。
「反動が、怖いですよね。優しく見える人ほど、アヤシイっていうか」
「なんか、そう考えると、周りは敵ばかりですよ_| ̄|○」
「碧ちゃんは、味方(・∀・)」
「舞衣が、『悪』だと判断されたら、彼女も敵になりそうですけど」
「『世界の敵』として付け狙われる主人公も、カコ(・∀・)イイ」
「本来のカグツチは、とっても強そうですからね」
「アリッサと深優を倒した後の展開が、予想できないからなあ……」
「HiME同士の戦いも、今後は出てきそうだ(;´Д`)」
 ――本格的に行動を開始する、シアーズ財団。
 アリッサの強力なチャイルドが、衛星軌道からの砲撃を掛ける。
「超兵器キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 そして、彼女の号令の下、シアーズの艦隊が、動き出した。
 ――学園に迫る、危機。
 舞衣たちは、これを退けることが、できるのか――?
「恋愛に、うつつを抜かしてる場合じゃ、ありませんですよΣ(゚Д゚;)」




 12月16日(木)

 あおいを傷つけた件で、遥の尋問を受ける、シスター紫子。
 何も言わない彼女に、会長の静留は、2人で話をさせてくれと……。
「能登キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「カツ丼(・∀・)ワラタ」
 あおいの方は、怪我と記憶の混乱は、あるものの……。
 病院で、元気な姿を、見せてくれている。
「よかったですね」
「ゆかなキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「萌えるアングルだ(*´Д`)」
「目だけが見えてて、なんか、怖い気もするけど……」
「問い詰めキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 舞衣は、事件のことで、理事長の真白に詰め寄る。
 聞いてどうするのか――と、真白。『戦うのか?』――と。
 舞衣は、『友達が襲われたり、訳が解らないのは嫌』と答える。
「真白たん、見えた(*´Д`)」「白ですね(・∀・)」
「見えないぞ……」「でも、白なのは、間違いないですよね」
 ――真白は、『何も教えられない』と、話を打ち切ってしまう。
 その態度が、舞衣や命には、気に食わないのであった。
 一方、彼女たちを追い返した真白は、ある女生徒に電話をする。
 彼女たちの、手助けをして欲しい――と。
「新たなHiMEですか(・∀・)?」
「なつきキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 紫子との話を終えた静留の前に、なつきが現れる。
「この2人は、共闘関係にあるようだな」
「会長は、かなり深いところまで、話に絡んでいそうですね……」
「死にそうですね(・∀・)」
「ガ━━Σ(゚Д゚;)━━ン!!!」
 なつきは、シアーズ財団と、学園との関係を、調べていた。
「レイープキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 教会の前に立つシスターに、突然駆け寄り、抱きしめる美術教師。
「ハレンチ教師め(*´Д`)」
「告白……このタイミングは、ちょっと、ズルいかも」
「弱みに付け込んだな。まあ、悪いとは、言わないが……」
「これで、あと72時間は、戦える(・∀・)!」
 会長に対抗して、事件解決のために根を詰める、遥。
 雪之は、そんな彼女を気づかい、差し入れをする。
「血走った目の、遥たんに萌えますた(*´Д`)」
汚名挽回キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「遥……最期は、きっとジェリドのように。・゚・(ノД`)・゚・。」
「あっけなく、あぼーん(・∀・)」
「舞衣、貴方は、私の――ドカーン!(爆発)……とか?」
「なぬっΣ(゚Д゚;)」
 教会の地下にある、敵のアジトを突き止めた、なつき。
 しかし――深優の手で、あっけなく気絶させられてしまう――。
「ヘタレキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「なつき、君こそジェリド状態だよ、なつき_| ̄|○」
「むしろヤムチャ(・∀・)」
「奈緒たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ルームメイトの、あおいの問題にも『関係ない』と言い放つ、奈緒。
「碧ちゃんも、_| ̄|○イネー」
「肝心な時に、役に立たないな、碧は……」
 謹慎中の彼女は、どこぞに篭もって、何かを研究中であった。
「風華=封架? 封印の地――とでも、いう意味か?」
「無能は、(・∀・)カエレ!」
 舞衣は、楯に、『役に立たないから関わるな』と言い放つ。
「巻き込みたく、ないということでしょうが」
「タシーロ(・∀・)」
 そんな2人のやり取りを、物陰から見つめる、副会長であった。
「この作品、表情の微妙な変化が、面白いところですよね」
「表情から、心情を読み取らせようとするところも、あるね」
 あおいの記憶が消されたことに、舞衣が勘づいた場面とかも……。
「ょぅι゛ょ遥たん(*´Д`)ハァハァ」
 命に、自分が、いかに遥を大切に思ってしているかを語る、雪之。
「百合キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「能登HiMEキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「触手キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 夜の学校で、『HiME』の力を覚醒させる、雪之。
「雪之のチャイルドが倒されると、遥が死ぬんだよね。設定的に――」
「カズくんうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 理事長が電話をしていたのは、彼女であった。
 胞子状の物体を多数飛ばして、敵の位置を探ろうとする、雪之。
 なつきが捕まっているのを発見し、舞衣にメールを送るが……。
「送り先が舞衣さんだっていうのは、知らないんだ……」
「理事長的には、お互いに、知っていてほしくないのかもな……」
「理事長、ぁゃ(・∀・)ιぃ」
「緊縛状態の、なつきたんに(*´Д`)ハァハァ」
 廃工場に駆けつけた舞衣と命は、ヴァンパイアとの戦闘に突入。
「ロボキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 そして、舞衣たちの前に、その正体を現した、深優。
「デュランキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「デュラン……カッコイイけど……なんか弱いような_| ̄|○」
「この戦闘演出は、非常に良いな」
「これは、カコイイ、マトリクスーですね(・∀・)」
「梶浦の神秘的な音楽と、演出が、上手く噛み合っているな」
 圧倒的な力を見せ付ける、深優だが――。
 ヴァンパイアが、舞衣のカグツチに倒されたため、一時撤退。
「捏造キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 事件は、変質者が逮捕されたということで、表向きは解決した。
 神父たちは、教会から姿をくらませるが……。
「黒幕キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「アリッサたんの、本性が((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「神父あぼーん(・∀・)」
 操られているかに見えた、アリッサこそが、倒すべき――敵。
「どうかな……まだ、味方になる余地は、あると思うけど」
「なんとなく、『ファイアーエムブレム』的に、味方になる感じか?」
 初めは敵として戦い、最終決戦前に、仲間になるような――。
シミュレーションRPGにしても、面白いかもしれませんね♪」
「ゲームか……。なぜか、サーカスなんだよね、作るのは」
 ……普通の、恋愛アドベンチャーぽく、なりそうなのだけど。
「曲芸商法クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
18禁版で、奈緒たん陵辱シーン追加で(*´Д`)ハァハァ」
「なつき調教とか、どうよ」「命育成……とか?」
「雪之×遥の、百合レズプレイをキボンヌ(・∀・)」
「そのへんは、普通に、冬コミの同人誌で出てくるんじゃない?」
「それは、そうと……次回、ちょっと大変かもっ!?」
「キスキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「中古キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「詩帆たんは、小さいままでよいのですよ(*´Д`)ハァハァ」
「身長とか、相対的に見れば、なつきより大きいみたいですけど」
「なつき、必死(・∀・)」
「次回より、予告の方が、大変っぽいが……」




 12月9日(木)

 吸血鬼が出るという噂が、学園に広まる。
 実際に、襲われた少女が、何人もいるらしい。
「裸(*´Д`)ハァハァ」
「アレやソレって、なんですか(・∀・)」
「な、なんでしょう……」
「アレや、ソレだろ?」
 『執行部が手を打たなければ』――と意気込む、遥。
 会長は、彼女の意見を支持し、全権を委ねる。
「なつき、カコイイよ、なつき(*´Д`)」
「碧ちゃんコネー_| ̄|○」
「独自の判断で、動いている奴が……多いみたいだな」
「敵と味方も、あまりはっきりとは、してないみたい」
「ゆかなキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 なつきは、アフロの教師――迫水から、情報を得る。
 碧は、謹慎中で、出てこられないらしい。
 凪と、理事長は、対抗策を話し合っている。
「凪のしていることを、理事長は、知らないのかな?」
「泳がせているのか……それとも、彼女が、操っているのか」
「利害関係が、一致しているだけなのかも、しれませんな」
「複雑ですね――」
 遥は、一時的に教会を接収し、対策本部とする。
「能登、かわいいよ、能登(*´Д`)」
「遥さんの強引なやり方に、なんだか呆れてる感じですね」
「はいーーーーッ(・∀・)!?」
 遥に、『6時以降の外出は禁止』と言われて、不満顔の舞衣。
 凪を呼び出した舞衣は、今回の件について問い詰める。
 凪は――彼らは『HiMEを探してる』のだと、説明する。
 裸にして、紋章を、探しているのだと。
 教会の地下では、神父たちが、策謀を巡らしていた。
「彼らが、吸血鬼を操っているわけですか」
「明確に、最も『敵』として行動しているからな、こいつらは」
 巧海にせがまれて、晶も、見回りに出動する。
 楯は、詩帆と一緒に、学園にノートを取りにいく……のだが。
「詩帆、かわいいよ、詩帆(*´Д`)」
「吸血鬼だぞー(・∀・)ぎゃおー」
 ……運悪く、『吸血鬼』に遭遇してしまう。
「晶たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 危ういところで彼らを助けたのは、謎の、『忍者』であった。
「気絶した時の詩帆たんの表情に、激しく萌えました(*´Д`)ノ」
 翌日――。
 外出する、舞衣と命。そして、隣の部屋の、あおい。
「あおいと奈緒が、同じ部屋なんだ」
「奈緒たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 無断外泊の末、執行部に捕まった、奈緒。
「コレ(・∀・)だけ」
 シスターに、懺悔室に連れていかれる、奈緒だったが……。
 アレやソレの話に、シスターが耐えられずに逃亡し、終了。
「奈緒たんのエロトーク(*´Д`)ハァハァ」
 自信を失いかけたシスターは、美術教師に相談する。
 彼は、『気分転換に、絵のモデルをやってほしい』――と言った。
「ヌードモデルキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「そ、そうなんで、しょうか?」
「実は、こいつが吸血鬼だったりしてね」
「脱がせ……る? 教会のは、また別口ってこと?」
「前も、間違えてたでしょ。あれが、前フリかも、しれないな」
 遊びに行った舞衣たちの耳に、アリッサの歌が、聞こえてくる。
「微妙な歌キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「声そのものは、とても綺麗ですよ」
「英語だと思わなければ、かなり(・∀・)イイ感じですな」
「(・∀・)らんらんらーんらーんらん♪」
「アリッサちゃんって、瞳が、すごく綺麗なんですね♪」
 アリッサと話をする、深優。
 普段の彼女とは違う、とても優しい声音で話す、彼女だが――。
「舞衣が話しかけた時の変貌ぶりに、(・∀・)ワラタ」
「舞衣がアリッサを誉めて、機嫌を悪くする命も、カワイイかも♪」
 帰ってきた舞衣を、楯は、呼び出して尋ねる。
 自分たちを襲ったのは、いったいなんなのか――。
 自分たちを助けた、巨大な蛙は、なんだったのか――。
 お前もまた、あんな化物の、仲間なのか――と。
「化物って……」
「生徒会役員とはいえ、一般人だからな、楯は」
 そんな時、帰宅の遅れた、あおいが――何者かに襲われる。
 駆けつけた、執行部や、舞衣たちの前で……。
「ブラキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 腕に矢のようなものを突き立て、倒れている、あおい。
 弓のようなものを手にして、悲鳴を上げる、シスター。
「状況的には、犯人は、シスターのようですが……」
 真相や、如何に――?




 12月2日(木)

 補習で、ケーキを作ることになった、舞衣たち。
 チームに分かれて、作品を競うことになるのだが……。
「侑香たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「……上手いじゃないか、南里」
「声のトーンを落として、不良少女っぽい、力強さを出してますね」
「奈緒たんと、なつきたんのコンビが、(・∀・)イイ」
「相性の悪そうなのを、狙って組ませたな、脚本は……」
「中の人は、仲良しですけどね(*´Д`)」
 ――そこに、中立的に見える、命などを加えた、チーム編成。
「舞衣さんと、詩帆さんというのも、……恋のライバル?」
「もう1組は、暴走系と、おっとり系で、組ませてみたりな」
「能登、1人で苦労してるよ、能登(;´Д`)」
 各チームの担当教官――アドバイザーの選択も、良い。
「碧ちゃん、カコ(・∀・)イイ!」
「碧役の田村は、台詞の途中で声を変えたりしてるしな」
「上手いですよね、皆さん♪」
「新谷まで、相乗効果でか、上手く聞こえるからな……」
「この作品の役だと、ミルフィーユっぽく、なってないんですよね」
「南里とは逆に、控え目に声を出しているのが、よいのかもね」
 一方、舞衣の弟――巧海も、部屋で、ケーキを作ろうとしていた。
「なるほど……今日は、そういう日なんだ」
「同室の男って、実は……なのでは(*´Д`)」
「――の、ようだな。アキラという名前なら、ありうる話だろう」
「残念ながら、このアニメは、腐女子の支持を失いますた(・∀・)」
「……もともと、ないんじゃない?」
 多くの観客たちの前で催されている、ケーキ対決。
 ――しかし、そこに、凪の放ったオーファンが、忍び込んでくる。
 それに気付いた命が、追いかけて、ケーキは無残な姿に――。
「(ノ∀`)アチャー」
「命に押し倒される奈緒たん(*´Д`)ハァハァ」
「メイド、カコ(・∀・)イイ」
「理事長付きのメイドは、ダテでは、ないのですね♪」
 また、校内では、それとは別に、ある陰謀が進展していた――。
「聖歌隊の子だ……」「みやむーですな」
 彼女の力を利用する形で放たれた、別のオーファン。
 間違えて、そちらを追いかけてしまった舞衣たち。
 先のオーファンは、美味いケーキを求めて、巧海のところへ。
「こっちのは、ちょっと、カワイイかも……」
「なつき、奈緒、命の作ったものなぞ、食わされた日には……な」
「うーん……特に、料理は苦手そうなグループですからね」
 そんな、巧海の危機に駆けつけてきたのは――。
忍者キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「おおー」
「誰だ、貴様は誰だ(・∀・)!」
「えっと……うん、誰なんでしょうね? 正体が、気になりますね♪」
「……うん、そうだね」
「私の予想では、素晴らしい美少女に違いない(*´Д`)」
「『ケロロ』の小雪さんっぽい感じも、しますよね」
「この『チャイルド』は……ちょっと、蝦蟇蛙っぽい?」
「忍者ですからな(*´Д`)」
 そんな、晶の活躍で、なんとか窮地を脱した、巧海――のケーキ。
 舞衣たちも、追い詰めたオーファンを、一気に粉砕するのだった。
「デュラン、カコ(・∀・)イイ」「なつき(*´Д`)ハァハァ」
 しかし、ケーキ大会は、酷い有り様に――。
 試食した審査員の、楯や教員たちも、全員、病院送り……。
「副会長だけは、なんとなく、回避してそうな――」
「かもねー。楯と違って、本物の2枚目だし」
 ――そんなこんなの後で、自分の部屋に帰ってきた、舞衣。
 そこで、彼女を待っていたのは――。
「誕生日パーティーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「この話は、(・∀・)イイ!」
「おやくそくですが、良い、お話だったと思います」
「何気に、今後の伏線も、きっちり描いているのが、良いな」
 ――深優が、オーファンを放った男の、娘だったり……。
 見ていない話で、既に出ている設定なのかも、しれないが……。
「舞衣、なつき、命と……あと、1人、重要な人物が?」
 ワルキューレだか、なんだかと、敵の男が呼んでいたようだが。
「それは、碧ちゃんですね(・∀・)」「奈緒たんの予感(*´Д`)ノ」
「味方っぽくなくて、それなりに目立ってる人かなあ……」
「深優が、父親を裏切るとかは、どうだろうか」
「でも、彼女は、『ロボ』ですからねえ……」
「え?」「はい?」
「――な、なんだってぇーっ!?」

「ていうか、……それは、ネタじゃなくて――ですか?」
「あかねを殺したのも、彼女ですよ(・∀・)」
「そ……、そうだったのか……あかねたん_| ̄|○」




 11月25日(木)

「前回、見られなかったんだけど……」
「あかねが、あぼーんしますた(・∀・)」
「……そんな話を_| ̄|○」
「ふぅん……たまに、そういう欝っぽい話が、あるみたいだね」
 ――学内の噂では、彼女は、『駆け落ち』したことになっていた。
 また一部では、舞衣と神埼副会長の関係も……?
「海キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「水着キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 夏の海では、命が巨大な魚を捕らえたりと、ちょっとした騒動に。
「これが、『アラ』という魚なのか……」
「あらあら、まったく……」
「Σ(゚Д゚;) ……の、能登、かわいいよ、能登……」
「こ、これは――、キモイ、パプワのキャラですね(・∀・)」
「ま、魔法遊戯かも……」
「……いいもん……私が言ったんじゃ、ないもん……」
「にゃっほー(・∀・)」
「詩帆、かわいいよ、詩帆(*´Д`)」
「ん、なんだか、目移りしちゃいますね。女の子が、たくさんで」
「百合キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 舞衣のバイト先の海に現れた、学園の生徒たち。
 その中には、副会長の姿もあって……。
「けっこう、いい雰囲気かも♪」
「楯じゃないの? てっきり、あれを推してるものとばかり……」
「彼は……ちょっと、微妙……かも」
「というか、楯は、詩帆たんと(*´Д`)ハァハァしる」
「兄妹じゃん……」
「それに、何か、問題がありますか(・∀・)」
「いや……」
 こいつらに、倫理的にどうこう言ったところで、無駄だろうし――。
「妹(*´Д`)」「雛ちゃんの声の人(*´Д`)」「音夢先輩(*´Д`)」
「……野川、大人気だな……」
「ノーパン女キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「なつき(*´Д`)ハァハァ」
「エロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ポロリキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「……なんだかなあ」
「ゆかり車キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「まあ、恐怖に震えてるのは、田村ゆかりのキャラなんだけど……」
「詩帆たん(*´Д`)ハァハァ」
「確信犯キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 夜――舞衣たちは、遥の別荘で、パーティーに参加する。
 楯と気まずくなり、外に出てしまう舞衣だったが……。
「なつきの悲鳴キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「レイ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━プ !!!!!」
「岩陰で着替えようとして、覗きにあったと……」
「たまたま、奴のいたところで、脱いでしまっただけだろうに」
 舞衣は、海岸で、男に組み伏せられた、なつきに遇ってしまう。
「不幸な、事故だったんです……」「剣道男、イ`(・∀・)」
 楯は、舞衣に対して素直になれない自身に、苛立っていた。
 命は、神崎が、自分の兄ではないかと疑い、尋ねるが……。
「違うのかな。事情があって、打ち明けられないだけ、なのかな?」
 ボートを漕いで、夜の海へと乗り出す、なつきと舞衣。
「海から幽霊キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「……と思ったら、命さんでした」
 神埼の話を聞き、泳いで、舞衣を追いかけてきた、命。
 3人は、そのまま不審な島へと上陸する。
「イチバンチ(・∀・)?」
「一番地か? 敵対する組織――なんだろうね」
 ここは、その研究施設の名残――で、あるという。
 警備システムを避けて、潜入しようとする、なつきだったが……。
「(ノ∀`)アチャー」
 命の迂闊な行動により、早速、発見されてしまった。
「通報しますた(・∀・)」
 なつきは、強行突入で、残されたデータ等を見つけようとするが。
「データや書類――のようなもの(・∀・)」
「なつきソックリなママンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ょぅι゛ょなつきキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ――そこは、なつきの母が、過去に研究をしていた場所でもあった。
 駆けつけた警察を、敵の人間だと疑う、なつきだったが――。
 舞衣は、彼女たちを暴れさせないように、捕まってしまう。
 そのまま、パトカーで護送される、彼女たちの前に……。
「死体キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
獣神サンダーライガーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 謎のマスクマンが、彼女たちを助けに、やってきた。
「というか、これ、先生じゃ……」
「アフロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 そこは、逃亡する――なつきの母親が、殺された場所でもあった。
 一番地を壊滅させることが、なつきの戦う、理由であったのだ。
 だが、ここで、1つの重要な問題が――。
「帰れ……ない?」
 歩いて帰るには、遥の別荘から、離れすぎてしまっていた。
 そこで――。
「ヒッチハイクですね♪」
「なつき、かわいいよ、なつき(*´Д`)」
「エロポーズキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 水着姿で、挑発的なポーズをとり、道行く車を止めた、なつき。
 ……けれど、その車に、乗っていたのは……?
「この、車って……」
「碧ちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「なつき、萌え萌えだよ、なつき(*´Д`)」
「クールな、なつきさんの、イメージが……」「崩壊したね」
 乗り合わせていた、会長や副会長にまで、大笑いされ――。
 あまりの羞恥に、へたれこんでしまう、なつきであった。
「これは、いい、羞恥プレイですね(・∀・)」




 11月11日(木)

 夜の街で、クラスメートである奈緒の姿を見つけた、命。
「エロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「援交(*´Д`)ハァハァ」
「……これ、南里侑香さんなんだ……」
「こんな演技も、できるのだな」
「……まったく、わからなかった_| ̄|○」
 路地の奥に男を誘い込み、
「うわ……」
「カコ(・∀・)イイ」
 ――能力を使い、痛めつけ、金品を奪ってしまう、奈緒。
「萌えた(*´Д`)ノ 奈緒たんになら、蹴られてもいい!」
「変態キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「被害者の中には、そういう奴も、いたかもしれないが……」
「あまり、誉められた行為では、ないですよね」
 命は、彼女の行為を止めようとするが……。
「騙された━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 どうやら、逆に丸め込まれて、仲間になってしまった模様。
「悪い友達に、引っかかってる……」
 舞衣は、夜になっても帰らない命を心配し、探しにいくが――。
「お誘いキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 バカ男と一緒に、暗い路地に入り込んでいく、命を見つける。
「命、小さいよ(*´Д`)ハァハァ」
「ロリ(・∀・)氏ね」
 奈緒を探していたらしい、なつきとともに現場を押さえるものの。
「なつき、かわいいよ、なつき(*´Д`)」
「ノーパンの人ですね(・∀・)」
 奈緒は、反撃の姿勢を見せる。そこへ――。
「17歳の人キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「本当は、24だそうですが」
「17のままだと、酒が飲めないしな。規制で……」
 泥酔状態の碧が割って入り、彼女たちを仲裁するのだった。
「逆らうと、暴れだしそうですし……」
ガッテンオークル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ゆかりん(*´Д`)ハァハァ」
 彼女の活躍(?)で、その場は、丸く収まったものの……。
 奈緒の今後は、心配なところでもある。
「ピンチになって、助けられる展開も、アリかな?」
「侑香たんのエロヴォイス(*´Д`)ハァハァ」
「ゆかなキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「声優陣、かなり豪華かも……」
「オタ好みの人選というか……狙いが、はっきりしているというか」
クロノクルセイド、ハジマタ(・∀・)」
「アズたん(*´Д`)ハァハァ」
 ……外見的には、ゆかなのキャラが、アズマリアっぽいのだけど。
「聖歌隊? なつきが、千葉紗子さんなんですよね……」
「歌ってるのは、宮村優子なのか……」


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