アニメ・マンガ 感想  2004年6月

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天奈(管理人) 神奈(記録者) 美春 ことり

双恋


 12月29日(水)

 ――最終回
 双子塚の前で項垂れる、望。
「どうすればいいんだ_| ̄|○」
 一条姉妹は、小坂から、桜月姉妹が転校すると聞かされる。
「ハモリキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 双子塚の前で、様子のおかしい望を見つけた、雅。
「やべえ、むちゃくちゃ笑える光景だ_| ̄|○」
「望ちゃん……カッコ悪すぎ_| ̄|○」
「これは、また、激しくシュールな場面ですね_| ̄|○」
 彼女は、『すべてが双子塚の祟り』だという彼に、説教をする。
 そんな風に考えることは、『彼女たちに失礼』なことだと。
 そんなのは、『祟りを言い訳にして、逃げている』だけなのだと。
 『本当は、自分が傷つきたくないだけ』なのだと。
「逃げちゃだめだ(・∀・)」
 ――望は、自転車に乗り、桜月家に向かう。
 剣持に、考えを改めさせるために――。
 薫子と菫子、それに小坂も、転校をやめさせようと考えていた。
 ……しかし、キラとユラを乗せた車は、出発してしまう。
 必死に、自転車でそれを追いかける、望。
「スピードを上げる剣持、(・∀・)イイ」
「……だめだな、剣持も」
「なぜに(・∀・)?」
「最初に、速度をあげたのは、別に良いのだが……」
 それでも、必死の形相で追いすがる姿を見たのだから……。
「彼は、車を止めて、望と対決するべきだった」
「ちょっと、見下してるよね。獅子が、小さな羽虫を見るみたいに」
「今まで、望が積み重ねてきた『負債』は、あるかもしれないが」
「答えを求めたのは、彼自身なのにね――」
「その――恐らく姉妹にとって良くない答えから、彼もまた、逃げた」
「お嬢様方のため――という、言い訳を用意してね」
「剣持だめぽ(・∀・)」
「上り坂で車に追いつく自転車とか、ありえねえ(;´Д`)」
「ショートカットキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 食い下がる望を振り切ろうと、さらに速度を上げる、剣持の車。
 車に追いつくために、急斜面を最高速で下る、望の自転車。
 そして――。
「望あぼーんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「よもや、主人公が『事故で死亡』エンドだったとは_| ̄|○」
「双子塚の呪いは、恐ろしいですね((((((;゚Д゚))))))」
「死んでないから……」
「あの速度で、骨折すらしていないというのは、ありえないのでは?」
「そのへんは、フィクションだから――ということで」
 転倒する自転車と、投げ出された望の姿に、剣持も車を止める。
 『転校をやめて欲しい』と、必死に訴える、望。
 そこへ、一条姉妹たちも、駆けつける……。
「よく、この場所がわかったな、こいつら。随分な距離を走ったぞ?」
「ニュータイプの、感応で(・∀・)」
「……まあ、そういう偶然も、たまには……いいかも?」
 『お嬢様方を、悲しませたくない』と彼らに向かって言う、剣持。
 一条姉妹は、『彼女たちも、転校したくないはず』と、食って掛かる。
「桜月さんたちは、お人形じゃない(・∀・)」
 『彼女から、喜んだり悲しんだりする機会を奪うな』――と。
 一条姉妹は、剣持に詰め寄る。
「無礼なヽ(`Д´)ノ」
 『私たちは、彼女たちの友達だから』――薫子と菫子は言う。
「交互に喋るから、ものすごく芝居くさいんだけど」
「菫子の性格的には、薫子が言い終わった後で、補足する感じかも」
「そっちの方が、自然かなあ……」
 双子が、お互いに『どう繋がって』いるものかは、解らないが……。
「ニュータイプなので、お互いの意志がリンクしますた(・∀・)」
 動揺する剣持に、さらに追い討ち――。
 駆けつけたクラスメートたちが、一条姉妹たちを後押しする。
「……あのさ」
「き、『金八先生』とかで、よく見られるようなシーンですよねっ!?」
「フィクションだから、許せと?」
「うー」
 百歩譲って……。
「問題にしていたのは、『望の態度があやふやなこと』じゃないのか?」
「た、大切な、友達、だと……桜月さんは、『友達』――なのだと」
「桜月姉妹とは、付き合えないと――望は、意志表示をしたのだな?」
「し、し――した、よ。……彼に、その自覚は、ないだろうけれど……」
「つまり……望自身は、なにも問題を解決しては、いないわけだな」
 剣持の心を動かしたのは、望を含む級友たちの『友情』でしかない。
「問題が、彼女たちの『恋愛』とは、別の次元に『すりかわって』いる」
「たしかに……桜月姉妹の『恋心』は、どこにいったのですかな」
「『愛情』で決着させるべき話を、『友情』に置き換えてしまった」
「そして、本当の問題解決は、先延ばしにしてしまったわけですな」
「そ――そうかも、しれないけど_| ̄|○でも……」
「これは、脚本家自身が『逃げた』ということに、他ならない!」
「望や剣持を批判する資格は、ないというわけですな(・∀・)」
「見事に、擁護派を論破しますた(・∀・)」
「もう少し、時間が――」
「無駄。望に覚悟を決めさせる覚悟が、作る側にない限りは、ね」
「結局、これは、クソアニメだったということか……」
 こんなオチにするのなら、修羅場など、必要なかったわけで――。
「なまじ、シリアスな恋愛モノの空気を、醸し出してしまったばかりに」
「だから、萌えアニメにしておけと_| ̄|○」
 さて――。
「次回からは、その『萌えアニメ』の『ネギま!』が始まるわけだが」
「予告ヤバイ_| ̄|○」
「モンタージュ写真でも、作ってるんですか(;´Д`)」
「予告だけだと、この『双恋』より、さらにダメに思えるのだが」
「本放送になれば、……きっと_| ̄|○」
「がんがれ(・∀・)」




 12月22日(水)

 2月になっても登校してこない、キラとユラを心配する、望。
「つまり、1ヶ月の間、望は一度も様子を見に行ってないわけか」
「ヘタレ(・∀・)」
「門前払いだったと、好意的に解釈を――」
「望に、きちんと覚悟が出来ていれば、剣持は通すだろう」
「……否定できないのが、悲しい……」
 級友からの電話も、担任教師も、取り次いでもらえないらしい。
 執事の剣持は、『望に』、『来い』と言っているのだ。
「二見望は、とんだウンコタレ野郎ですぅ(・∀・)」
「クラスメートのツインテたん(*´Д`)ハァハァ」
 ――俗世間は、バレンタインデーに、浮かれる季節。
「そのような俗物どもとは、私は違うのだよ_| ̄|○」
「義理で、よければ……」
「小坂必死だな(・∀・)」
 チョコを貰おうと、一条姉妹に頼み込む、小坂。
 キラとユラは、『双愛中学に戻りたい』と、剣持に訴えるが……。
 ――彼は、『それはできない』と、つらそうな顔で答えるばかり。
「セバスチャン、カコ(・∀・)イイ」
「望が、ヘタレなばかりに_| ̄|○」
 それでも、キラとユラは、望に手作りのチョコを渡そうと考える。
 『ローマの休日』よろしく、屋敷を抜け出して、渡すつもりなのだ。
 一方で、菫子もまた、覚悟を決める。
 彼女は、桜月姉妹の積極性を、恐れていた。
 このままでは、望が、遠くに行ってしまうように思えてならない。
 だから、彼女は勇気を出して、それを決めた。
 ――バレンタインに、チョコを渡して、望に告白をする――
 薫子は、(内心は、どうあれ……)『応援するよ』と、彼女に答えた。
「……薫子も、望ちゃんが、好きだったわけですが」
「ロケットマンは(・∀・)?」
「当て馬」
「桧山。・゚・(ノД`)・゚・。」
「ていうか、なんか唐突だなあ、薫子の方は……」
「桧山くんとの話で、それとなく示せれば、良かったのでしょうけど」
 ともかく――。
 薫子の態度から、菫子も、彼女の気持ちに気付いてしまった。
 雛菊家では、るるとららが、一生懸命に、チョコを作っていた。
 ……望は、いまだに、うじうじと悩んでいるのだった。
 厨房に入り、2人きりでチョコを作る、桜月姉妹。
 チョコを作りながら、菫子は薫子に、彼女の本心を問い質す。
 本当は、薫子も、望のことが好きなのだろう――と。
「問い詰めキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 応援するなんて……オマケっぽい自分に、同情したのかと――。
 2人の後を追いかけるだけだった自分を、哀れんでいるのかと。
 ――薫子もまた、自分は菫子が羨ましかったのだと、言い返す。
 両親から誉められるのは、いつも菫子のほうだった。
 望から頼りにされていたのも、菫子のほうで――自分じゃないと。
「修羅場キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「鬼気迫る演技だな……」
「2人の顔が怖いよぅ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「むしろ、(・∀・)ワラタ」
「なんか、『カイジ』の絵みたいな印象に、なってるんですが_| ̄|○」
「あの、どうしようもなく、必死な感じがな……」
 ――これでは、『双子塚の伝説』のとおりだと、薫子は言う。
「2人は、ことりになって飛び立っていきました(・∀・)」
「薫子が『ことりになれたら……』とかいうのは、声優ネタなのか?」
「か、関係ないっ――と思いますよ。そういうのは」
「逃げちゃダメだ(・∀・)」
 ――とかなんとかで、結局、あっさりと仲直りしてしまった。
「ヘタレ望よりも、播磨に本命チョコやってくれ天満たん_| ̄|○」
「『スクラン』であっても、おかしくない展開なのだな、これは」
「沢近と天満たんの修羅場(;´Д`)ハァハァ」
 ――いよいよ、運命の日を迎える。
 桜月姉妹は、屋敷を抜け出して、学校へ向かう。
 校門の前で、望を待ち受けるキラとユラだったが……。
 先に、一条姉妹が、揃って彼に『本命チョコ』を差し出してしまう。
 迷いながらも、『2人の気持ち』を受け取る、望。
 ――しかし、キラとユラが見ていることに、彼は気付いてしまった。
「ヘタレ、(・∀・)ワラタ」
「凄い顔だな、望よ。地獄にでも突き落とされたかのようだぞ」
「シリアスな場面なのに、笑いが込み上げて参りました_| ̄|○」
「笑っちゃ、ダメだよ_| ̄|○」
「桜月姉妹の必死っぷりが、またワラえます(・∀・)」
「それを受け取るなよ、望は_| ̄|○」
 キラとユラにチョコを押し付けられて、動揺する、望。
 彼女たちは、追いかけてきた剣持が、車で連れ帰ってしまう。
 物陰で、小坂は、彼女たちが転校するという話を聞いてしまった。
 彼は、取り残された望に、どういうことかと詰め寄るが……。
「ヘタレ逃げた(・∀・)」「ヘタレめ_| ̄|○」「ダメすぎ_| ̄|○」
 ――逃げ出した望は、双子塚の前で、力なく項垂れる。
 どうして、こんなことになってしまったのか……?
 『たくさんの双子たちが、みんなして自分を好きになってくれる
 ……こんな展開は、ありえないはずなのに――と。
「作品自体の前提条件を、主人公が否定するのって、どうよ?」
「最終回で、主人公が『アニメの製作者』と戦ったという作品が(・∀・)」
「『マイトガイン』だっけ、それって?」
「『メタ視点』とか、いうのかな? そういうのって――」
「望です。……俺、ピンチ(・∀・)!」
「……なんだ、その予告は_| ̄|○」
「今回……優也くんの、『ゆ』の字も、出てこなかったけど_| ̄|○」
「悲惨だな、桧山も……」
 いや、この作品自体が、悲惨なのか……。
「ここにきて、『双恋』のウニメは、大好評のようですね(・∀・)」
「なんか、違う意味でね_| ̄|○」




 12月15日(水)

 年が明けて――桜月姉妹と、初詣にきた、望。
 綺麗に着飾った2人を誉めながらも、複雑な心境……。
「また、調子のいいこと言ってるな、こいつは」
「優しいんですよ。でも……それが、他人を傷つけることもある」
 薫子が、優也と一緒にいるのを見て――心の落ち着かない、望。
 菫子も、キラユラと一緒の望に、何か言いたげな様子。
「薫子は……菫子が心配な感じかな、今は」
「彼女も、自分がどうしたいのかが、分かってないですから」
 優也は、望に、自分が薫子に告白したことを告げる。
「だから、望は話を最後まで聞けと_| ̄|○」
「クリスマスにも、それで失敗してるんですよね、望ちゃんは」
「聞きたくない話だというのは、解るがな」
「薫子が、彼を受け入れたと思い込んで、話をしてますからね」
「権田キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 そんな2人の前に現れる、一条ファンクラブ。
 『彼女たちに近づくな』という彼らに、優也は、真っ向から逆らう。
 『俺は、会いたい時に彼女に会う』――のだと。
「桧山は、いつもカコ(・∀・)イイですね」
「へたれの望とは、違うところだな」
 優也は、リーダーの権田を、裏手へ連れて行く。
「できれば、話し合いで、決着をつけて欲しかったかも」
「話し合いっていうか、『論破』すると、いうべきか」
 せっかく、頭の良いキャラなのだから――。
「暴力で解決してしまっては、権田と同じになっちゃうんだよね」
「最終的に、権田がキレて、それを受け返す展開が、良かったな」
「挑発に乗ったらだめだよね。自衛隊と同じでさ」
「あくまで、相手に先に攻撃させるのが、スマートなやり方ですな」
「合気道ってのも、防御のための、武術なのだしね」
「望との差も、見せつけられますね(・∀・)」
「ますます、落ち込みそうだが……それも、仕方ないか」
「負け犬は、負け犬らしくしろと_| ̄|○」
「だって、優也に勝てる部分なんて、どこにもないじゃない」
「弱点か……実は、動物が苦手とか……だったり?」
「そこで、ヤギが望のために頑張るわけか」
「ありえねえ_| ̄|○」
「いや、そういう使い方をすれば、ヤギに存在価値が出るかなと」
「完璧に見える優也の、カッコワルイ部分が、見えてくると――」
「望にも、勝機が出てくる。三鷹と五代、みたいなもので」
「『めぞん一刻』ですか?」
「アカネさん、好きだぁーっ(・∀・)!」
「それは違う」「たぶん、それのモトネタなんですけどね……」
 優也に敗れて落ち込む権田に、望は声をかける。
 『一条さんたちのために、自分は戦う』との決意を語る、権田。
 『彼女たちの笑顔を守るために、なんでもする』――と。
「権田。・゚・(ノД`)・゚・。」「カコ(・∀・)イイ」
「え? あの、なんか違うような、それ……」
「『笑顔を守る』のと、『近づく男を排除する』のは、違うだろうと」
「ですよね。望ちゃんの前で、一条姉妹は、笑顔だったのだし」
「優也も、別に彼女たちに嫌われてるわけじゃないからね」
「さすが、DQNですね(・∀・)」
「……危うく、奴の爽やかな涙に、騙されるところだったぜ(;´Д`)」
 脚本家が、どういう意図で書いたのかは、判らないが……。
「望は、思いっきり騙されてるんだよね」
「ズレてても、権田は彼女たちのために必死では、あるんですよね」
「ただの優柔不断な望自身よりは、ましだと思えたか?」
「その必死さが、伝わったから。ものの善悪は、別としてもね」
 ――望は、優也たちと合流する。
「優也と薫子の間に、菫子が座ってるのも、変だよな」
「そこは、望ちゃんが、気が付かないと……いけないところかと」
「薫子が、優也に、それほど積極的では、ないということか」
「同時に、無意識的に、望と菫子が隣になるのも、防いでる」
「場合によっては、自分の隣に、望が座るという配置か……」
 結局、望は、キラとユラの間――定位置に、収まるわけだが。
 それでも、彼は、薫子のことばかりが気にかかる。
 その結果……彼は、キラとユラの名前を、間違えてしまう。
「2人一緒に扱えと言ってたんだから、どちらでも良さそうなのに」
「それは、さすがに――」
「どっちがキラで、どっちがユラなんだ_| ̄|○」
「どちらなりと(・∀・)」「リボンの色とか、前髪の向きとか……」
「せめて、ポニーテールとかに、してください_| ̄|○」
 名前を間違えられたショックで、塞ぎ込んでしまう、キラとユラ。
 剣持は、望に『はっきりと心を決めろ』と言う。
「剣持、カコ(・∀・)イイ」「……こっちは、問題ないな(;´Д`)」
「覚悟を、決めるときだな」
 体調も良くなり、『早く望君に会いたい』と思う、キラとユラ。
 『彼が誰を好きでも、自分の気持ちに、変わりはないから』――と。
「こいつらも、権田と一緒の考え方なんだよな」
「面と向かって断られれば、また、違うんでしょうけどね」
「ヘタレキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ――それでも、心を決められない、ダメ主人公の望。
 剣持は、ついに、キラとユラを転校させることを決めてしまう。
 これ以上は、彼女たちの心を、傷つけることになるだろう――と。
「望ちゃん_| ̄|○」
「これほどのヘタレ主人公は、そうは見られませんね(・∀・)ニヤニヤ」




 12月8日(水)

 桜月姉妹からの度重なる贈り物攻撃に、困惑気味の、望。
 さりとて、無下に扱うことも出来ず……。
「曖昧なままに、ここまできちゃった感じかも」
「泥沼になっていないだけ、良しとしよう」
 ――尤も、彼に、その決意があるのならば、話は別だが。
 本物の、お嬢様。それも双子と、恋人になるという、決意が……。
「修羅場は、マダデスカー(・∀・)?」
「ならないよ。うん。なるとしたら、桜月の、大人の人とかな……」
「剣持か? キラユラにとっては、貴重な経験で済みそうだから」
「高校生くらいになると、そうもいかないかもしれませんが」
「責任問題が(*´Д`)ノ」
「なんの、責任だか……」「私の口からは」「セックルですね(・∀・)」
 ――田舎だからな。
「地方領主の、末裔みたいなものかね。桜月と、いうのは?」
「伯爵様━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「キラユラが双子の吸血鬼なら、萌えますね(*´Д`)」
「わたし(たち)のしもべーっ(・∀・)」
「沙羅と双樹の正体は、お寺の庭に植えられていた、2本の木?」
「千草姉妹は、たぶんロボですよ(・∀・)」
「また、人外シナリオか……」
「双子岩の設定が、既にファンタジーですからな(;´Д`)」
「いや、あの設定、たぶん意味ないし……」
 桜月姉妹に続いて、望は、一条姉妹に話しかけられる。
「ピョンピョン寝ぐせ(・∀・)」
「小坂は、双子を、2人に分けて考えられんのか?」
「学校で、別々に行動してるの、見たことないですし_| ̄|○」
「望ちゃんもね……。本当に、『好き』ってわけじゃ、ないからね」
「我々と同レベルですな。双子(*´Д`)ハァハァ」
「双子を、『記号』として、珍しがってるだけってのは、あるかも」
「主人公までが、それでは、困るわけだが……」
「それは、一条姉妹の方にも、問題が、あるから……」
「抜け駆け、イク(・∀・)ナイ!」
「……と、お互いに、暗黙のルールが、できちゃってるから」
「桧山の存在は、菫子が一歩抜け出る、チャンスたるわけだけど」
「桧山くんは、たぶん、フラれるよ……」
「それでもさ。薫子は、足を止めてしまったわけだろう、一瞬でも」
「……修羅場を、覚悟の上でなら……それも」
「今後、避けては、通れない道だぞ」
 姉妹で、同じ人間を、好きになるというのは――。
「……うん。でもね、まだ、早いと思うんだ。あの子たちには――」
「田舎、だからね……」
「それで、いつ修羅場は、見られるのですか(・∀・)?」
「薫子ちゃんが、本気で望くんを好きになって……抜け駆けしたとき」
「薫子だよな、やっぱり、先に動くのは」
「菫子さんが、その時に、冷静に対処できるかどうかが、肝要です」
「修羅場を演じるのでは、なくて?」
「表面上はね。怒ってみせながら、冷静に、周囲を見ることです」
「ふむ……難しいな」
「誰が、味方たりえるか。誰を、利用できそうか。押す時、退く時――」
「えー、つまり……菫子は、『腹黒』だと、いうわけですか(・∀・)?」
「そうじゃなくって! 駆け引き! 恋愛の、駆け引きですよっ!」
「でも君、そういうの、苦手でしょ?」
「そ――、だからこそ、負け組っぽい菫子さんに、頑張って_| ̄|○」
「……性格的にさ。菫子には、たぶん、できない――」
 まあ、ともかく――推薦で、早々と進学先を決めてしまった、桧山。
 彼は、望に断りを入れた上で、思い続けていた薫子に告白する。
「余裕だな、ロケットマンめ('A`)」
「直前に見た、プラネテスのキャラに似てますね(・∀・)」
「中の人が、檜山なエリート君ですか('A`)」
「将来は、あんな感じかもね」
 世の中の理不尽に、牙を奪われてしまう――とでも、言うか。
「ハチマキの方が、カコ(・∀・)イイ」
「馬鹿だけどな」
「ドラマ的には、あっちの方が、ずっと盛り上がるわけですが_| ̄|○」
「向こうは、経験も豊富な、大人の、お話ですし――」
「てゆーか、田舎の中学生に『恋愛モノ』させる方が、間違いだ('A`)」
「複数人が、絡むやつね……」
「どうしても、修羅場とか――力関係次第で、イジメに近くなっちゃうし」
「10年以上前の感覚で、『中学生』を描いてるからなあ……」
舞HiMEの奈緒を、見習うべきですね(・∀・)」
「あれも、特殊な例だろう……」
 ――ともかく、薫子は、桧山の告白への返事を保留する。
 2人が一緒に歩いているのを見た望は、やきもきして、胸が苦しい。
「解るんですけどね。桧山くんが、突出しすぎてるんだろうね」
「子供でいたい周囲の中で、1人だけ、大人になろうとしてるからね」
「中学生が恋愛? (゚Д゚)ハァ? 10年早いんだよゴルァ!?」
「……というのが、脚本家の本心なのかなー、とも思えるワケでして」
 そんな状態で、クリスマスのパーティーに参加する、望だが……。
 ――なぜか、来ているはずの友達は、誰も来ていない。
「勘違い、だったんですよ」
 桜月家のパーティーに誘われていたのは、望1人だけで――。
 来ると思っていた友人たちは、別のパーティーの話をしていたのだ。
「桜月家が、外濠を埋めに、かかりました(・∀・)」
「今回のは、偶然だと思いますけど……」
「結局、流されてるからな。脱け出すのは、難しいように思える」
「そうか……『フタコイ』のストーリーが、ようやく分かってきたぞ……」
「桜月家に囚われた望を、沙羅と双樹が助ける話――ですか?」
「つまり、敵は、腹黒キラユラ姉妹だったのだ(・∀・)!」
「それは、素敵な超脚本の予感です(・∀・)!」
「工エエェ(´д`)ェエエ工」
「まあ、ほら、あれだ。やっぱり、彼女たちは吸血鬼の一族で……」
「ありえなーい_| ̄|○」




 12月1日(水)

 望は、双樹と沙羅を、学園祭に招待する。
 彼のクラスでは、ホラー喫茶を経営することになっていた。
「怖がりな沙羅たん(*´Д`)ハァハァ」
 ……しかし、双樹のことを心配をするあまり、沙羅は――。
 暗いだの、空気が悪いだのと、散々に文句をつけるのだった。
「意外に、カワイイ一面も♪」
「ぴちぴちっとしたライブは、いつ始まるのですか(・∀・)?」
「キラ役の伊月は、そこそこ歌は、上手いと思うけど」
 ユラの方は、よく知らないが……。
「いえいえ、人魚といえば、歌うものと決まっているのです(・∀・)」
「沙羅たんも、実は、人魚なのですか(*´Д`)」
「沙羅は、あぼーんしますた(・∀・)」
 そういえば――。
D.C.で音夢とラムを間違えてたのも、伊月のキャラだったか」
「迷路で迷って不安そうな沙羅たん(*´Д`)ハァハァ」
「オバケに蹴りを入れる沙羅にも、萌えますね(・∀・)」
「素晴らしい、萌えキャラっぷりです(*´Д`)」
「セリフなんてなくても、萌えは、表現できるんですよね」
「見る方に、多少の想像力は、要求されるが――」
「妄想ならば、お任せを(*´Д`)ノ」
 さておき、一条姉妹のクラスでは、マジックショーをやっていた。
「分裂した( ゚д゚)」
「後ろに、隠れてたんですけどね……」
「イカサママジックキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ま、まあ……余興ですので」
「双樹たんの真似をする、沙羅たん(*´Д`)ハァハァ」
「ネタバレキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 望の思いつきで、ショーに参加することになった、沙羅と双樹。
 沙羅は、初や恋と話す望を見て、ショーを台無しにしてしまう。
「誉められて照れる沙羅たん(*´Д`)ハァハァ」
 しかし、衣装が似合っていたと言われ、まんざらでもない様子。
 ショー自体も、あれは、あれで、好評だったらしい……。
「やりようによっては、ギャグにもなるネタですからね♪」
「これは、いい、ツンデレですね(・∀・)」
 ――美術部の展示に、目を輝かせる、双樹。
「望ちゃん、ホスト役、がんばってるなぁー」
「彼女たちを楽しませようと、一生懸命なのは、良いな」
 双樹に、生徒の似顔絵を描かせようとする、望。
 先生の了解を得て――はりきって、絵に取り組む、双樹。
「上手いな……」
「描き始めたときは、ヤバそうにも見えたんですが(;´Д`)」
「描かれているのは、もしや菫子ですか(・∀・)?」
「――違うよ」
「まあ、文句は、キャラデザにでも言ってやってくれということで」
「双樹さんは、集中力が、凄いですね♪」
「小坂必死だな(・∀・)」
 ――女の子の相手ばかりしている望に、いらつくクラスメート。
「あはは……仕事、してないですもんね」
「解るぞ、小坂。・゚・(ノД`)・゚・。」
 一条姉妹の絵も描くことになった、双樹。
 沙羅は、先生の手伝いで、片付けにいってしまう――。
 3人だけになって……双樹は、望のことを、彼女たちに尋ねる。
「修羅場キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「むしろ、ほのぼのと――」
「ほ、ほのぼのですと((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「な、――なにか、おかしいですか?」
「一見ほのぼのに見えても、陰では、恐ろしいことが((((((;゚Д゚))))))」
「ない、ありませんっ!」
「一条姉妹から、双樹たんへの陰湿なイジメが。・゚・(ノД`)・゚・。」
「そういうのは、この後の番組だけで、いいからさ――」
 『来週には、引っ越すことになる』と、双樹は、2人に打ち明ける。
 しかし、その時、彼女の身体に、異変が――。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「双樹あぼーん。・゚・(ノД`)・゚・。」
「ただの、貧血ですって――よかった」
 双樹のパステルが、1本なくなっていることに気付いた、望。
 集められたゴミの山の中から、必死に探そうとするが……。
 『そんなことより、双樹の傍にいろ』と、沙羅は止める。
 けれど――。
 『それは、沙羅に貰った、彼女の宝物だから――』
 そう言って、望は、探すことを、決して諦めなかったのである。
「望ちゃん、カッコイイ……本当に(涙」
「がんがれ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「音楽が、なかなか、ドラマティックで良いな」
「モモーイ姉妹のやり取りも、双子っぽくていいですな(*´Д`)」
「アッタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「沙羅たん、すごくかわいいよ、沙羅たん。・゚・(ノД`)・゚・。」
 そして、いよいよ、別れの日――。
 望に黙ったまま、去ろうとしていた双樹たちだが――。
 一条姉妹に話を聞いた望は、自転車で、駅へと急ぎ向かう。
「望ちゃん、がんばって!!」
「なんか、すさまじく『主人公』してますな(;´Д`)」
「どこかのクソアニメの主人公とは、大違いですね(・∀・)」
 駅には間に合わず、堤防の上で、電車の中の2人を見送る、望。
 沙羅と双樹は、『またこの町に戻ってきたい』と、思うのだった。
「本当に、いい最終回でした。・゚・(ノД`)・゚・。」
「まだ、あるし……」
「後は、一条姉妹と桜月姉妹を、どう決着させるかだけですね♪」




 11月24日(水)

 桜月姉妹との関係も、良好。成績も良くなった、望。
 そんな彼の前に、見知らぬ少女が……。
 望の住んでいる寺で、1人、絵を描いている少女。
「双樹たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「棒読みですね(・∀・)」
「弱弱しい感じが、むしろ(・∀・)イイ」
「この演技には、杉原真奈美を思い出すところだが……」
 ――『センチメンタルジャーニー』の。
門脇舞さんですね、双樹の声は」
「双樹たん、小さいよ、双樹たん(*´Д`)」
 望に絵を誉められて、一目惚れをしてしまった、双樹。
 一方、学校では、桜月姉妹から望への、積極的なアプローチが。
「キラユラには、圧され気味なのか、望は?」
「好意を受けていいのか、迷ってるみたいですね」
「一条姉妹との、フラグが消滅しそうですからね(・∀・)」
「まだ、友達感覚なんだと思うよ。望ちゃんは、誰に対しても」
「沙羅たんもキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「(・∀|じーっ」
「双樹から話を聞いて、望のことを確かめにきたわけか」
 その日もまた、望は、寺で絵を描く双樹の姿を見つける。
 友達感覚で、気楽に、彼女に話しかける望だが……。
「双樹さんは、明らかに、望ちゃんに会いに来てますね」
「望は、気付いていないがな」
「ニブいよ、望ちゃん」
「そんなものだろう。心が読めるわけでも、ないのだから」
「私など、確実に素通りしてますが、何か_| ̄|○」
「……憐れだな」
 彼女の絵を見せてもらった望は、そこに、自分の絵を発見する。
「気付いた……かな?」
「話を、逸らしたようにも見えるが……」
「恋愛とかは、まだ考えたくないのかも、望ちゃん……」
「一条姉妹にも、そういうところは、あるな」
「だから、このアニメは、そこが落としどころかなと、思うんです」
「寸止めエンドか('A`)」
「それなら、もっと『萌えアニメ』的な内容でも、良さそうだけど」
 例えば――。
「双樹と望を付き合わせるために、策謀を巡らす沙羅とか」
「望ちゃんと喧嘩しつつも、双樹ちゃんの気持ちを慮るあまり……」
「そうこうするうちに、沙羅も、望のことが気になるように――」
「白鐘姉妹は、『水月』のアリスとマリアっぽいですな(*´Д`)」
「ツンデレですね(・∀・)」
「お互いに、同じ人が好きだと知り、百合レズから3Pへと(*´Д`)」
「それを許すまいと暗躍する、桜月と一条の姉妹!」
「そこで、3つの勢力が修羅場を演じます(・∀・)」
「桜月姉妹が、執事や経済力を利用して、望を手に入れようと――」
「沙羅たんが、桜月家に、特攻をかけて。・゚・(ノД`)・゚・。」
「双樹は、病死であぼーん(・∀・)」
「最後は、薫子と菫子が、お互いを牽制しつつ、望ちゃんをゲッツ!」
「漁夫の利を得た一条姉妹。しかし、それも長くは続かず……」
「分裂キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「戦に敗れた薫子の前に、ロケットを完成させた檜山くんが現れる」
「2人は、宇宙に旅立っていく。しかし……」
「ロケットの故障で、2人は、輝く宇宙の星に。・゚・(ノД`)・゚・。」
「望ちゃんが、それを見つけるんですね。『新しい、星だ』――と」
「すばらしい、超脚本ですね(・∀・)」
「な、なんか……話が、思いっきり破綻してそうな気もするんですが」
萌えアニメなら、大丈夫だ」
「突きぬけすぎです(;´Д`)」
 ……話を、戻そう。
 双樹を連れて、高台に登っていく、望。
「OPの場所キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「そうなの……かな」
「中学1年生の双樹たん(*´Д`)ハァハァ」
「中1でも、小さいほうっぽいですね」
「そこが(*´Д`)ハァハァ」「ロリ(・∀・)」
「それにしても、すごい田舎だな……」
「まるで埼玉ですね(・∀・)」「埼玉は、もっと都会だよ」
「新潟だっけ、舞台は?」
「特に、決まっては、なかったような……」
「双樹たん、絵が上手だよ、双樹たん(*´Д`)」
「ヤギキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ヤギ氏ねヽ(`Д´)ノ」
 るる・ららに、自分たちの絵を描いてほしいと頼まれた、双樹。
 思い出を、最後に残しておきたい――と、引き受けるのだが。
「あぼーん確定ですか(・∀・)」
「療養のために、引っ越す――とかじゃないかな?」
「これ以上、環境の良い場所って……」
「う……そ、そうっ、病院! 施設の整った病院で、手術とか!」
「交通事故で、3年ほど寝たきりです(・∀・)」
「そして沙羅たんに、『あなたは卑怯です!』と罵られる(*´Д`)」
「『君望』じゃん……」
 沙羅の声優は、茜と同じだったか……。
「君が『望』む永遠――ですか?」
「(・∀|ずうっとずーっとみーつめーてーたー♪」
「沙羅たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 文化祭の準備で買い出しにいく望たちを見張る、沙羅。
「コスパキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ガンダムの制服みたいなのとか、売ってますね」
「菫子の中の人が、『通販刑事』をやっている店ですか(・∀・)?」
 ――昨日は、一条姉妹。今日は、桜月姉妹。
 様々な女の子と、買い物をする望の姿を見て、沙羅は――。
「問い詰めキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」




 11月17日(水)

 桜月家の別荘に招待された、望たち。
「みやび車キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「望ちゃん、役得ですね♪」
「一条姉妹と密着(*´Д`)ハァハァ」
 名前とは裏腹に、荒っぽい運転の雅の車で、別荘へ――。
「でかっ( ゚д゚)」
「お城みたいですね」「(・∀・)ネコミミモード♪」
 吸血鬼でも住んでいそうな、山奥の、巨大な西洋建築。
 ――そこが、桜月家の、別荘である。
「土地は、安いのかも、しれませんけどね」
 渓流で釣りをしたりして、楽しむ望たち。
「菫子たん(*´Д`)ハァハァ」
「魚が、苦手なのか」
「ぬるっとしたのが、イヤなんじゃないかなー」
「メダカのエピソードが、微笑ましいですね(・∀・)」
 ことあるごとに干渉しようとする執事を、牽制する、雅。
 彼女の働きも、評価したいところ。
「お嬢様たちが、心配なんですよ、執事さんは」
「タシーロ(・∀・)」
「過保護すぎるのも、良くないからな」
 釣り上げた魚を使い、バーベキューにしたいという、桜月姉妹。
 執事は反対するが、やはり雅は、やりなさい――と答える。
 買出しに出る、望たち。
「セロリを睨みつける薫子たん(*´Д`)ハァハァ」
「かなりの、萌えシーンですね♪」
「そうか……?」
「弱点というのは、非常に重要な萌えポイントなのです(*´Д`)」
「本日のディナーは、セロリづくしにケテーイしますた(・∀・)」
「大丈夫。望ちゃんが、助けてくれるもん!」
 ――そんな風に、一条姉妹と楽しそうにする望。
「雅さんの運転で、もやもやしたのが、吹っ飛んだかも♪」
 ……しかし、そんな光景が、桜月姉妹には気に入らない。
 別荘に戻った彼らは、そこで、かくれんぼをすることに。
 ろくに友達と遊んだことのないキラ・ユラを、慮っての提案。
 そんな望の優しさに、桜月姉妹は、ある決意をする。
「開かずの扉キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ずっと、開くことのなかった、彼女たちの母親の部屋。
 そこへ望を招き入れた彼女たちは――。
「告白キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「2人いっしょじゃ、ダメですか(・∀・)?」
「3P(*´Д`)ハァハァ」
「……望ちゃん_| ̄|○」
 望の返事は曖昧だったが、3人は、屋根の上で、星を見上げる。
 そんなことは、つゆも知らずにいる、一条姉妹であった。
「今後は、この3人にやきもきする、一条姉妹の図か?」
「次回は、白鐘姉妹ですよ(・∀・)」
「沙羅双樹キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 さて、どんな話に、なることやら――。




 11月10日(水)

「イケメンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「(・∀・)カエレ!」
 桜月姉妹と一緒に、予備校に行くことになった、望。
 そこで、一条姉妹に会うのだが……。
 彼女たちと、親しげに話をする男を見てしまう。
 だがそれは、彼の旧い友人でもあった。
「檜山くんですか」
「考え方もしっかりしていて、良い人物だと思うが」
「真の主人公キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「へたれだからな、望は」
「目標を持って努力してる人は、かっこいいですよ?」
「……その通りだ_| ̄|○」
「せっかくなので、望と親衛隊とヤギを、あぼーんしましょう(・∀・)」
「というか、檜山くんは、『薫子』が好きなんですよね」
「どっちつかずの望とは、違うよな」
「薫子が、彼を選ぶなら、それは、それで、良いことだと思う」
「微妙に、菫子の方が合いそうだからな、望も」
「ヤダヤダヤダー、双子と3Pじゃなきゃいやだもん。・゚・(ノД`)・゚・。」
「……と、望くんが考えてるんじゃ、なければね」
「考えてないだろ……」
 ただ、まあ、それでは双子ものの意義がないのも、たしか。
「主人公が、捨てられたように見えちゃいますしね」
「檜山は、出てくるのが、早すぎたかもな」
 望の気持ちが菫子に傾いて、その上で登場したのなら……。
「彼なくして、へたれ望に、1人を選択できますか(・∀・)?」
「……無理っぽい_| ̄|○」
「どっちも渡さないんだもん。誰にも渡さないんだもん。・゚・(ノД`)・゚・。」
 ――こんな独自路線で、よいのだろうか?
「『フタコイ』だって、原作設定とは、かけ離れたもののようですし」
「4話までは、本当に無駄だったね」
「5話を、1話目と考えて、本格恋愛アニメとして見ましょう」
「本格……かは、ともかく――」
 これから、どんどん暗くなっていくのだろうな、話も。
「二兎を追って、両方を逃がすというのか、主人公は_| ̄|○」
「呪いキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「大丈夫。菫子ちゃんだけを、見て? そうすれば、大丈夫」
「諦めも、肝心だよな、うん」
「えーと、ところで、とか水着とかは、スルーですか?」
赤フンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「……ふんどしとか、どうでもいいから_| ̄|○」
「親衛隊(・∀・)氏ね」
「水着ハァハァ……と言いたいところですが、演出が('A`)」
「もっとこう、局部にカメラを寄せたりしませんと(・∀・)」
「『安産型だね』……とか、言ってみたり?」
「天満かわいいよ天満(*´Д`)」
「檜山が、薫子を誘うフリして、隠れて菫子とセックルします(・∀・)」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「『うた∽かた』は、もういいから……」
「トラウマに、なっちゃいましたね、アレ……」
「海こわいよー。・゚・(ノД`)・゚・。」
「檜山くんは、正々堂々としてるよ。あんなのとは、違う」
「……といっても、薫子の好きなのは、望なんだろうけどさ」
「うん。たぶん……彼は、告白してフラれちゃうんだと思う」
「檜山、イ`(・∀・)」




 11月3日(水)

「……あれ?」
「菫子たん(*´Д`)ハァハァ」
萌えアニメキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「なんか、すごく良くなってる!」
「初めて、双子それぞれの、個性が出た気がする……」
「この、微妙な個人差が、いいんですよね♪」
 前半は、菫子。後半は、薫子。
 それぞれ別々に、望と接して、それぞれの考えを語っている。
「どっちを、選ぶのかな〜?」
「どっちも萌えるので、選べない_| ̄|○」
「双子塚に呪われますね(・∀・)」
「既に呪われてるだろう、こいつは……」
「彼女ができないのは、呪いのせいだったのか_| ̄|○」
「いや、自業自得だろ?」
「ヤギも、上手くオチになってて、良かったと思いますよ」
「演出的にも、かなりこれまでとは、変わってるよね」
「エロ演出(*´Д`)ハァハァ」
「見えた(・∀・)!」
「見えそうで、見えない、この際どさが、いいのかなって」
「ふともも(*´Д`)ハァハァ」
「なんていうか、画面に、角度が出来たっていうのかな?」
「構図ね。上の方から映してみたり、下から映してみたりっていう」
 今までは、ほとんど真正面からのものだったから……。
「どうやら、今期最低の座は、脱したようですな(*´Д`)」
「残念ながら(・∀・)」
「喜ぶべきことですよ。一条姉妹エンドも、確定っぽいし♪」
「それで、どっちを選ぶの?」
「前半では、菫子を選びそうになりましたが(*´Д`)」
「後半の薫子も、すごくカワイイですよね?」
「呪いが発動しますた(・∀・)」
「まさか、死亡エンドとか?」
「呪いを解くために、主人公が旅に出るのですよ(・∀・)」
「ま、まさか――それが、『フタコイ』なんてことは!?」
 あれも、なかなか詳細が、見えてこないのだけど……。
 放送枠も、よくわからないし……。
 地上波で、これの続きか、衛星か、あるいはOVAなのかも……。
「『フタコイ』って、そんな話だったのか(;´Д`)」
「なんか、武器とか持ってますしね。イラストとか見ると……」
「白鐘姉妹が、仲間になるわけね……って、あるわけないだろ!」
「やっぱり……?」
「えぇー、超展開こないんですかぁー?」
「ま、まあ、無難に結末を迎えてもらえれば……」
「結論は先延ばしにして、2人と付き合う……でも、良いだろうし」
「ゲームの設定とも、合いそうですよね」
「あとは、親衛隊をあぼーんすれば、完璧ですね(・∀・)」
美形のライバルキャラだったら、ちょっとよかったかも……」
「(゚听)イラネ」
「それで、『下級生2』になられても、困るしなあ……」
「いえ、あくまで菫子・薫子の本命は、主人公ということで」
「ロボで戦ったりすると、カコ(・∀・)イイですね」
「なんの作品だ、それは……」
「水着キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「む、次回は海か……」
ロケットで、宇宙に行く話ですね(・∀・)」
「海は海でも――宇宙の海だったのか!?」
「うちゅーのーうーみーはーおーれーのーうーみー♪」
「工エエェ(´д`)ェエエ工」
「もしかして、写真を入れるロケットのことなんじゃないか……?」
 星座がどうこうという話は、していたけど……。
「ロケットの打ち上げを、見に行く話とか……かも?」
「打ち上げシパーイの(・∀・)ヨカン」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「でも、コメットブラスターがいれば、兵器ですね(・∀・)」
「そぉーおーん いーちぃどーしーかぁーないー♪」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「……岡崎さん、どうして_| ̄|○」
「なんか、よくわからんが……次回にも、期待してみよう」




 10月27日(水)

 一条姉妹と、デートの約束をした主人公。
「電話口で、主人公を引っ張ってる、るる・ららがカワイイです♪」
「そこは、微笑ましくて、よかったかな」
 しかし――。
FAXで連絡する、女子高生ですか?」
「田舎なので、携帯の電波が届かないと見ました(・∀・)」
「……まあ、誰も彼もが、携帯電話所持というわけでもあるまい」
「あの世界では、誰も持ってなさそうですけどね(・∀・)」
 ――ともかく。
 いつまでたっても連絡がこないことに、焦る主人公。
 そんな中で――突然、ヤギが倒れた。
「むむ、これは不思議ミステリーな事件ですね(・∀・)」
「ヤギと紙ときたら……」
「犯人は、主人公だ。憎いヤギに、呪いをかけたに違いないっ!」
「しかし、証拠がないですよ?」
「というか、そんな展開は、絶対にありえないんですが」
コナン呼んでこい。麻酔銃だけあれば、いいから」
 ――このバカどもを、黙らせられるから。
「だから、ヤギが紙を食べたんですってば……」
「なるほど。犯人は、あの電話で、まんまとヤギを誘導したのか」
「FAX用紙に、毒が塗ってあったに違いありませんね(・∀・)」
「うむ。ならば、ヤギを司法解剖すれば、証拠も挙がるはずだ」
「警察を、呼んでおきますね(・∀・)」
「呼ぶなっ!」
「どうせなら、救急車を……」
「間違えて、消防車を呼んでしまいますた(・∀・)」
「いや、もうネタは、いいから……」
 倒れたヤギを、動物病院に連れていこうとする、主人公。
「主人公の名前って、なんだっけ?」
「航……じゃなくて、えーと、直樹? 涼じゃないし……」
「望くんですよ。の・ぞ・む」
「そういえば……希たんと望たんも、双子だったぞ(*´Д`)」
メモオフ2か……。南里のキャラだったな」
 ――じゃなくて。
「また双子キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 望の駆け込んだ動物病院には、千草初・恋の姉妹がいた。
「天気が悪くて勘違いしそうですけど、昼間なんですよね」
「夜中みたいだよな」
「なんか、急患で、夜中に病院の扉を叩いてるみたいでしたね」
「ていうか、閉まってる病院に入ろうとするなよ……」
「(・∀・)カエレ!」
 院長がいないからと、追い返されそうになるが……。
 食い下がって、入り込むことに成功。
 とりあえず、応急処置を、しようという話になるのだが……。
「素人は、注射とかやめとけ」
「たぶん、普段からクスリを打っているのですよ(・∀・)」
「それ、やばい……」
「でなければ、あんなに電波なキャラには、ならないですよ?」
 まあ、ともかく、ヤギの喉に紙が詰まっていて――。
 助かった……と思ったら、今度は停電で真っ暗になる。
昼間……だよね?」
「空模様は、雷雨ですけどね……」
 混乱した院内で、動物が檻から逃げ出したりして、大変。
 桜月姉妹も、怪我をした猫を連れてきたりして、また大変。
「すばらしい偶然ですね(・∀・)」
「無理やり出してるだけなので……」
「ワニ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ヤギ対ワニの戦いきたー」
「いや、ヤギとかワニとか、目立たなくていいんだけど……」
 結局、望がワニを捕まえて、一件落着。
「一条姉妹との、約束が……」
 ヤギの呑み込んだ紙には、待ち合わせの時間と場所が――。
「イベントバッティングキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 待ち合わせの時間に、2時間遅れで到着した望だが……。
 当然、2人とも、諦めて先に帰ってしまっていた。
「フラグ消滅キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 彼女たちの家に、謝りにいくけれど……。
「(・∀・)カエレ!」
「怒ってる。……わけじゃないのか?」
「遅刻の理由を、教えてもらってたみたいですね」
「……誰に?」
「桜月さん? でも……そこまで仲良しさんでしたっけ?」
「少なくとも、電話で話をする間柄ってことだよな……?」
 はて――?
「前回の話で、そこまで進んでたんだっけ?」
「なんか……連絡したのは、千草姉妹だという説が(;´Д`)」
「それこそ、見ず知らずの関係なんじゃないのか……?」
「まあ、フラグは確実に消滅しましたからね(・∀・)」
「……これからも、いいお友達でいましょうね?」
「まずい。このままだと、雅史エンドに_| ̄|○」
桜月エンド目指して、頑張ればいいよ」
 千草姉妹は、もう出てこないみたいだし――。
「にしても……肝心なところが、抜けてる脚本だなあ('A`)」
「各姉妹の間に、不戦協定でもあるような、無理やり展開だしね」
「喧嘩は絶対にさせないっていうのが、前提なのかも」
「主人公は、専守(・∀・)防衛!」




 10月6日(水)

 新番組
「双子(*´Д`)ハァハァ」
「超名作誕生の、(・∀・)ヨカン!」
「……普通に、ダメだと思うが」
「新たな伝説の誕生を、目の当たりにするのです(・∀・)」
「OPは、よく動いてますよね」
「動くのは、いいんだけど……」
「OPで使う絵じゃねえよ、これ_| ̄|○」
「……なんだか、本編の一部みたいな映像になってますね」
「妙に、物語性があるというか……」
 OPなんてのは、もっと『抽象的』なもので、良いと思うのだが。
名作劇場みたいな、ノンビリした歌に、合いそうな感じ」
「たしかにね――」
 主題歌は、主題歌で、また微妙だし……。、
「これは、堀江に歌わせるべきですよね、美都子に(・∀・)」
「でも、双恋ですし……あまり名作劇場っぽくするのも、どうかと」
岡崎律子が良かった。・゚・(ノД`)・゚・。」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「無理を言うなよ……」
「それにしても、本編が、また最高ですね(・∀・)」
「妄想全開かよ、主人公_| ̄|○」
「声も、なんか変」
「コンビニでのキラとユラとか、楽しいじゃないですか。ね?」
「ワラえますね(・∀・)」
「……といっても、ほとんど失笑ですけどね_| ̄|○」
「いつの時代のアニメだ、これは……」
 悪い意味で、NHKアニメみたいに、なってしまっている。
「話も酷いが……」
「作画が――キャラデザの時点で、もう終わってますね(・∀・)」
 本当に、これでよいと思ったのか?
 これが萌えアニメだということは、解っているだろうに。
ささきむつみの萌え絵が、こんな風になってしまうとは_| ̄|○」
「双子どころか、全員、同じ顔ですよ(・∀・)」
「それでも……薫子と菫子は、けっこう萌えると思いませんか?」
「まあ、あの2人なら、――声優の力で、なんとか」
 堀江由衣小清水亜美の――スクランコンビか、こいつら。
「名前が、どっちがどっちか、わからなかったり(;´Д`)」
「ポニーテールが、薫子ですよ♪」
「……よし、憶えたぞ。ほったん声の薫子たん(*´Д`)ハァハァ」
「さすが、洗脳活動に余念がありませんね(・∀・)!」
「む……OPも、そうですが、動画は頑張ってると思いますよ」
「せめて、ハピレスの絵なら_| ̄|○」
「背景も、なかなかショボくてステキですね(・∀・)」
「塗りもな……」
 たぶんダメだろうとは思ったが、まさか、ここまでとは……。
W〜ウィッシュ〜が神アニメに見えますよ'`,、(´∀`) '`,、」
ハピレスのスタッフで良かったよな。DearSじゃなくて、こっちを」
「どのみち、作画は崩壊ですが(・∀・)?」
「崩れたDearS>>(超えられない壁)>>双恋、ですが?」
「その分、声優が頑張りますから!」
「ヤギとか、もうだめぽ_| ̄|○」
「……や、ヤギ……あのヤギは、いったい、なんのために……」
マスコットキャラだろ?」
「あれが……マスコットなんですか_| ̄|○」
「せめて、もう少しかわいく描いてください。・゚・(ノД`)・゚・。」
「これは、皆の期待に違わぬ、素晴らしい『ウニメ』ですね(・∀・)」
「もう、ゲーム買うよ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「もしや……落胆した原作ファンに、そう決意させるための、作戦?」
「なんと! やりますね、メディアワークスも(・∀・)!」
「見事な深謀遠慮だな」
萌える双恋アニメが、見たかったんだよぅ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「OVAの『フタコイ』に、期待しましょう――」
 そちらも、萌えアニメかといわれれば、微妙な気もするが……。
トリスティアシノブの会社ですし、品質には期待できますよ♪」


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