アニメ・マンガ 感想  2004年6月

NO DATA
天奈(管理人) 神奈(記録者) 美春 ことり

ライトノベル


 ミナミノミナミノ  秋山瑞人

 『電撃文庫』――挿絵は、駒都えーじ
 親の仕事の都合で、何度も転校を繰り返してきた、武田正時
 転校先の進学校での模擬試験で、散々な目に合ってしまい……。
 姉のような存在の叔母、リカ姉に、南の島へ行こうと誘われる。
 『環境の良い島で勉強する』のも、悪くないだろうと――。
「これは、絵の綺麗な、『センチメンタルグラフティ』ですね(・∀・)」
「8回転校した正時には、8人の幼馴染がいると――?」
「続編で死にそうな主人公は、勘弁してください_| ̄|○」
「正時くんは、人付き合いが、あまり得意じゃないみたいですね……」
「転校ばかりだからな。そういうのは、諦めてしまったのだろう」
「寂しいよね、そういうの……。まだ、中学生なのに」
「将来は、ヲタ(・∀・)」「立派なオタクになってくれ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「なっちゃダメ――」
 リカ姉の、夫の実家があるという、『岬島』――。
 本土から遠く離れた南の島へ向かうフェリーに乗り込む、正時。
「リカ姉……?」
「乗ってない━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 正時は、彼女に騙されて、1人で島へ行くことになってしまった。
 彼女に渡された、妙な首飾りを、付けたままで……。
「これは、超兵器の起動キーですね(・∀・)」
「……ブルーウォーター?」「『ナディア』かよ……」
「『南の島編』は_| ̄|○」
 近隣の島まで、彼を迎えにきてくれた、猟師の『カンフー』。
「ああっ!」「面白い人ですね♪」「カコ(・∀・)イイ」
 目的の『岬島』に辿り付いた正時は、診療所へ案内される。
 そこで、女医の姉子による、身体検査を受けるのであるが……。
「エロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「なんかなあ……」「秋山っぽいといえば、そうかもな……」
「意外と、軽いノリのシーンが多いのも、秋山作品ですので」
 旅の疲れから、そのまま診療所で眠ってしまう、正時。
 ――そんな彼を、ある異変が襲う。それは……。
ネタバレなので秘密です♪」
 迎えにきた真琴に連れられて、正時は、左吏部(さりべ)家へ。
 ……そこが、リカ姉の夫の実家であるらしい。
 もちろん、正時が訪れるのは、これが初めてのことである。
 小さな島の住民が総出という感じで、もてなしを受ける、正時。
「真琴たん(*´Д`)ハァハァ」「カワイイ子ですよね♪」
「確実に、はいてないですね(・∀・)」
 真琴、『グリシャン』、『ブタマン』という、友達もできたが……。
「基本的に、『あだ名』で呼び合ってるんですね、この島の人たちは」
 ――正時は、彼らに避けられている少女のことが、気にかかる。
 秦納舞部春留(しんのうまいべはる)という、長い名前の、女の子。
 正時は、彼女と一緒に、島の様々な場所を、歩き回ることになる。
 ……それは、彼が自ら望んで取った、行動であったのだが……。
「ハル、かわいいよ、ハル(*´Д`)」
「この子も、他人との付き合い方が、解らない人なんだ……」
「考えすぎちゃうんだろうね、そういう人は……」
「露天風呂キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 『友達の作り方が、わからない』と言う、春留。
 『自分が友達になる』という、正時を――。
 彼女は、秘密の場所へと案内する。
 ひっそりとした……少なくない人が利用しているような、露天風呂。
「混浴キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 正時のいる男風呂に、秘密の通路から侵入してきた、春留。
「全裸キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 ――友達になるには、自分の秘密を打ち明けること――
 彼に、そう言われた彼女は、自身の秘密を打ち明けようとした。
 ……それだけだった。けれども――。
「ヘタレ主人公が、逃げますた(・∀・)」
「だめぽ_| ̄|○」「仕方ないよ。彼は、責められない……」
 その『現実』に耐えられなくて、逃げてしまった、正時。
 どしゃぶりの雨の中――。
 ようやく、左吏部の家に帰り着いた、彼の見たものは……。
「はい、ネタバレ禁止ー♪」
 嵐の中を、カンフーの漁船で隣の島まで行くことになった、正時。
「これは、大迫力の、『美少女海洋アドベンチャー』ですね(・∀・)」
「美少女は、乗ってないがな……」
 嵐を乗り越え、なんとか、島に辿り付くことは、できたけれど……。
 正時は、信頼していた、『カンフーの秘密』を知ってしまう。
 その、秘密とは――。
「はい、そこまでです♪」
 ……秘密を知ってしまった、正時の、今後の行動は――?
「以下、次巻に続くわけだが……」
「続きものなのに、『1巻』とは、書いてないんですね」
打ち切りですか(・∀・)?」
「秋山で、打ち切りは、ないと思うのだけど……」
E.G.コンバッ――_| ̄|○」
「あれは、出ないだけだから。出せない、とでもいうか……」
 実力は折り紙つきの作者だけに、非常に読みやすい文章。
 ただ、終盤に正時が、カンフーの漁船に乗るまでの――
 心理描写というか変化の部分が、やや急ぎすぎの印象も。
「春留の言葉使いが、(・∀・)イイ」
はいてないピンナップイラストが、(・∀・)イイ」
「完全に『導入部』ですから、お話としての評価は、保留です♪」
超シナリオですよ(・∀・)」
「まあ、たしかにな……『イリヤの空』的な作品では、あるな」
「SF的な方向に、行ってしまうのか、どうかは……不明ですね」
宇宙戦艦マダー(・∀・)?」
「まさか、島が飛び上がるなんてことにはΣ(゚Д゚;)」
「ないとは、言い切れないのだよな、それ……」
「人類は、宇宙人によって創られたものだったのです(・∀・)!」
「それじゃ、本当に『ナディア』だよ……」
「いーーーーまーこーのーむーーねにーーーーー♪」
「すべってをーかーーがーやかすーーー♪」
「……カラオケでも、行ってきたら?」
 読者の予想の斜め上を行く――と言われる秋山だが、さて……。




 マージナル・ブルー 空曜日の神様  水落晴美

 『電撃文庫』――挿絵は、狐印
 11月31日は、『空曜日』と呼ばれる日。
 ……本来は、存在するはずのない、その日。
 なんでもないカレンダーに記された、ないはずの日に――。
 少女が、ひとり、教室の窓から、突然身を投げた。
 理由は、わからない。少女は、意識不明の重態となった。
 ――それから、半年。
「百合っぽいのキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「表紙は、『神無月の巫女』の、姫子と千歌音っぽいかも(*´Д`)」
「主人公(?)の少年も、大神くんっぽいかも♪」
「意識して、そんなデザインにしたのか……偶然、そうなったのか」
 深夜のアルバイト中に、坂上真人は、2人の少女に出逢う。
 栗色の髪の、優しい雰囲気の少女――風見葵
 漆黒の髪の、厳しい雰囲気の少女――小賀玉茜
 とても綺麗な、ともすれば、この世のものとも思えない少女たち。
 優しい笑顔を見せる葵に、真人は心惹かれてしまう。
「わかる(*´Д`)」「ダメダメな童貞野郎ですね(・∀・)」
「純粋なんだよ。優しくされて嬉しいのは、誰だって同じでしょう」
 彼の働くコンビニを後にした、可憐な少女たち。
 突然の大きなブレーキ音に、慌てて外に駆け出す、真人。
 そこでは、大怪我をした少女が、ひとり、道の上に倒れていた。
 急いで救急車を呼びに戻った真人だが――。
 連絡をして戻ってみると、そこには、もう、誰の姿もなかった……。
「人外キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
妖怪さん?」「それは素晴らしい。葵たん、(*´Д`)ハァハァ」
 数日後――真人は、学校で、彼女たちの姿を見つけてしまう。
 友人の彼女、薫留の話によれば、彼女たちは新入生なのだという。
 先日のことを、確かめてみようと思う、真人。
 彼女たちも、自分のことは、覚えていてくれたようだ……が。
 どう見ても――彼女たちは、どこも怪我をしているようには見えない。
 『錯覚だったのか』とも思うが、どうも納得のいきかねる、真人。
 なんとなく、流れに乗って、彼女との仲は進展していくが――。
「んー、いい感じ♪」
「でも、彼女たちの本質は、まごうことなき百合なのです(・∀・)」
「たしかに……道化っぽい役回りだな、主人公は」
「弄ばれていることに気付かない、哀れで愚かな主人公ですぅ(・∀・)」
「葵と茜は、不老不死の、精霊っぽい何かなのかね……」
「浮かれる真人の、空回りっぷりが。・゚・(ノД`)・゚・。」
「ま、まだわからないよ! 葵さんも、悪い気は、してないハズだし」
「葵と茜も、『お互いに離れられない』存在では、あるのだろうけど」
 ――4月31日は、『空曜日』なのだという。
 存在するはずのない――その日。
 それは、一種の流行のような、おまじないのようなもので――。
 願ったことが叶う……そんな、『あったらいいな』と思える日。
 その日――『空曜日』には、なぜか事件が多発する。
 帰ってこない葵を探して、真人と茜は、行動をともにすることに。
 真人の出逢った、『人形を探している』という、怪しい男か――。
 それとも、別の誰かが、起こした事件なのか――。
 あるいは、どこかで事故にでも、遭ってしまったのか――。
「動く人形キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「巻きますか(・∀・)」
「むしろ、『からくりサーカス』とかの、それに近いかもね」
「自動人形――『オート・マータ』ですな(;´Д`)」
「これって……なんだか、とっても、不思議ミステリー♪」
「読者に対する、疑問の抱かせ方が上手いと思う。この作品は」
「真人くんの思考を通して、ものすごく『ミスリード』を誘ってますよね」
「葵たんの正体は、いったい、なんなんだ(;´Д`)」
 妖怪変化か、精霊か、人形か、ただの人間か、それとも……?
「やや、京極夏彦的な部分も、あったりするかな」
「不思議な事象を、科学的見地で、証明しようとするところ?」
「解ったような、解らないような――茜の解説が(;´Д`)」
「考えるのではなく、感じるのです(・∀・)」
「そうなのだよな。考えても、人間には、解らないことなのだし」
「だから――不思議。自分を騙して、解った気になるしかない……」
 真人たちは、ようやく、葵を見つけることができた。
「やばい、むちゃくちゃ(*´Д`)ハァハァな場面だ……」
「それ、ちょっと趣味悪いよ……」
「表紙からは考えられない、『嫌な』場面に、なっているな……」
「((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル」
「もっとも、『犯人』もまた、勘違いしてやっているのだがな」
「正気じゃない。『空曜日の魔法』――だから」
「こいつが、犯人だったのかΣ(゚Д゚;)」
「伏線は、しっかり撒かれているのだがな」
「そこを読み取れるかどうかも、読者の資質によりますので_| ̄|○」
 ――そして、彼らの前に現れる、事件の主謀者。
「続きは、書けそうな終わり方――では、あるかな」
「今回、解決したのは結局、真人のトラウマだけですからな(;´Д`)」
「それだけで、充分、物語として描けているのだけどね」
「葵さんたちは、結局、『外から来たもの』なワケでして――」
「彼女たちは、『要因』なのだね。真人が、人として成長するための」
「そう。彼女たち自身の問題は、実は、根本的には解決していない」
「――解決は、しないのだろう。それこそ、存在が消えてしまうまで」
「サパーリですね(・∀・)?」
「解りやすく、おながいしまつ_| ̄|○」

……えいえんは、あるよ?

「余計に、ワケが解らなく(;´Д`)」
「あれだ。妖怪というのは、人が忘れた時に、その在り方を失うとか」
「在ると思えば、在るし――居ると思えば、居るものとか」
「つまり、私にも、『血の繋がらない妹』が、いるということで(*´Д`)ノ」
「なんか、違う気もするが……」
「妖怪や、神様の定義っていうのは、それでいいんじゃないかなと」
「結局のところ、個々人の主観なのであろうな、そういうのは」
「つまり、この話は、主人公の妄想だったのですね(・∀・)」
作者の妄想――だな。より正確には」
「それは――すべての作品を否定する、暴言なのでは(;´Д`)」
「あの、その言い方は、重大な勘違いを引き起こすのでは、と」
「この世は、すべてが幻。すべてが見ている、それぞれの描く、夢」
「えっと、本当に、すごく出来の良い作品だと思いますのでっ!!」
「面白いよ。『存在』について、考えてみたくなるほどに」
「そういうのとか、考えなくても、面白いですから――」
「この世界すべて、1人の人間の中で完結したら、面白くない?」
「私は――夢は、繋がっているのだと思います」
「そう――。ならば人は、世界という大きな夢の中に、いるのだろう」
「妄想ですか(・∀・)?」
「ああ、妄想だよ。私という作者の抱いた、下らない――妄想だ」
「すいませんっ! 本当に面白いです。オススメですっ!!」
「別に、作品に文句をつけているわけでは、ないのだけど……」
「変な深読みとかしないで、素直に読むのがイチバンだと思います!」
「わかりました。ならば遠慮なく、葵たん(*´Д`)ハァハァ」
「いえ、あの、それも、ちょっと……」




 舞-HiME 1巻  木村暢

 『メガミ文庫』――本文挿絵は、深野洋一
 巻頭に、雑誌『メガミマガジン』掲載のピンナップを、多数収録。
「巫女装束の詩帆たん(*´Д`)ハァハァ」
「内容は、各キャラのショートストーリーという感じですね」
「1話完結で、全8話か……」
 オリジナルの主人公――『鈴木耀』の視点で、各キャラを描く。
「女なのか……」「『あかる』って、読むんですね」
「こいつは……バカだ(;´Д`)」
「バカキャラキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「でも、すごく『いい設定』の、主人公だと思います」
 その言動から、読者に、過剰に『惚れられる』こともなく……。
 ――かといって、『嫌われる』ということも、なさそうな造形。
 それにより、主役である『HiME』たちの魅力を、際立たせている。
「主人公が、よい『引き立て役』になってるわけですね♪」
「しかも百合(・∀・)」
 なつきを追いかけ、遥たちに捕まり、静留と触れ合い、詩帆と……。
「にーや(・∀・)」
「妹ネタキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 祐一を落とすため、作戦を練る、耀と詩帆だが……。
 耀の『バカ作戦』が、成功するはずもなく――という話。
「も、萌え萌えですぞ、詩帆たん(*´Д`)ハァハァ」
 『朝、優しく、お兄ちゃんを起こしてあげる、カワイイ妹』大作戦。
 『雨で濡れ濡れ、下着姿に、お兄ちゃんの大っきな服』大作戦。
 『呼びかけ方を変えて、彼に大きな衝撃を与えちゃえ』大作戦。
 ――等等。
「び、微妙な作戦名を、勝手に……」「うるさいっ!」
「にーたま、あにあに、にいにい……って」
「こ、この作者は、プロだ(*´Д`)」
「なんの、プロなんだか……」
 こんな、微妙な『シスプリ』ネタとかを、出してくるあたりか……。
「次の命の話も、なんだかな……」
 この話は、耀ではなく、別の男キャラの視点になるのだが……。
 ゴミ捨て場で、倒れている女の子――命を拾った、男の話。
人型パソコンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
メイドロボキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「ダメ人間……」
メロンパンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「これは、声優ネタでも、あるんですね」
清水愛――か」
 場合によっては、舞衣との絡みでも、使えそうなネタであるが……。
 それ系のネタ、大集合――という感じ。
「くんくんして、ごめんなさい_| ̄|○」
「ダメすぎるな、おい……」
「話のオチの付け方は、なかなか上手いと思います♪」
 次の、舞衣の話からは、耀や変態兄ではなく、各HiMEの視点に。
 舞衣が、学園に来た理由――。
 奈緒の、本来持っている、彼女らしい部分――。
「めがねっこ奈緒たんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「普段は、コンタクトなんだ……」
「アニメだけだと見えてこない部分を、描こうとしているな」
 アニメの――夜の街で、奈緒と命が偶然、出会う以前の話。
 実は、それ以前にも――彼女たちは、同じ場所で遭遇していた。
 コンタクトをなくし、視力の低下した奈緒は、顔を覚えられず――。
 命は、すっかり忘れてしまっていたけれど……。
「奈緒、かわいいよ、奈緒(*´Д`)」
「男だけじゃなくて……人間自体が、嫌いなようにも見えますね」
「過去に、嫌な感じの傷でも、ありそうだな」
「レイ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━プ !!!!!」
「そんな、感じかも……。裏切られた――んでしょうね、彼女は」
「そんな奈緒たんに、(*´Д`)ハァハァ」
 ――そして、最後の話。
「あ、あかうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 アニメ本編でも、悲劇的展開を見せてくれている、日暮あかね。
 不思議な力を手に入れてしまった少女は、1人、悩んでいた。
 そんな彼女のことを心配する、バイト仲間の、舞衣。
 あかねは、ついに、覚悟を決める。大好きな、カズくんに……。
 ――そして、悲劇のときは、無情にも……
「カズくうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「そこで終わるなぁー。・゚・(ノД`)・゚・。」
 というわけで、少し、物悲しい話で――この『1巻』は、終わる。
「たぶん、すぐに次は、出るだろうけど」
「晶くんとか……シスターとかも、まだほとんど出てないですしね」
「理事長の腹黒っぷりが、明らかに(*´Д`)」
 アニメ『舞-HiME』のキャラを気に入っている人には、おすすめ。
 ――さらに、彼女たちの魅力を知ることが、できるであろう。




 とある魔術の禁書目録 3巻  鎌池和馬

 ――挿絵は、灰村キヨタカ
 今回の敵は、『一方通行(アクセラレータ)』と呼ばれる、少年。
 すべての攻撃を跳ね返すという、恐るべき能力者。
 そして、『神』に、もっとも近い存在……。
 補習の帰り道、上条当麻は、中学生の御坂美琴にからまれる。
「ビリビリたんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 以前から、彼を目の敵にしていた少女だが――。
 今の当麻には、当時の記憶は、ない。
 ――なんとか、彼女の『雷撃』を『無効化』した、当麻。
 結局、自販機からタダで調達したジュースを、2人で飲むことに。
「実は、仲良しさん♪」
「百合キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 美琴の友人らしき少女も現れて、騒いだりしている中で――。
 『彼女』は、――不意に、その姿を、彼らの前に現した。
 美琴にソックリな容姿の、少し変わった言動の、女の子。
 『ミサカは妹』であると、彼女は名乗る。美琴の、妹であると。
「ロボだ(*´Д`)」
セリオキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「たしかに、そんな感じですね」
 彼女の顔を見て、途端に不機嫌になる、美琴。
 あいまいな言葉を当麻に残し、彼女たちは、去っていった。
 ――帰り道。
 大量のジュースを抱えた当麻は、またも、美琴に出くわす。
 それは、ミサカ――妹の方で、あったのだが。
「ぱんつキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「縞ぱん(*´Д`)ハァハァ」
「カラーイラストの場面ですね」
「無論、短パンとはいえ、隣の美琴たんの絵にも、(*´Д`)ハァハァ」
「自販機に、蹴りを入れるシーンですね」
「こちらの方が、エロいのではないかと、ミハルは考えます(・∀・)」
「ミサカの話し方って、そんな感じですよね」
「ロボット妹(*´Д`)ハァハァ」
「中には、ムサい男の操縦者がいると、ミハルは答えます(・∀・)」
「いや、それたぶん、別の作品だから……」
「巫女キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 当麻とミサカは、ジュースの缶を抱えて、彼の部屋に向かう。
 ――そこでは、彼の同居人が、待っていた。
 巫女服の、秋沙と――修道服の、インデックス――。
「今回は、あまり出番のなさそうな人たちですね」
「ょぅι゛ょ先生もキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 そんなこんなで、次第に仲を良くしていく、当麻と、ミサカ。
 美琴は、それが、気に入らなかったようであるが……。
 ――事件は、起きた。
 ミサカが、路地の奥で、殺されてしまったのだ。
 そして、その死体を回収したと思しきは、『ミサカの集団』で――。
 美琴の部屋で、『妹』たちの正体を知ってしまう、当麻。
 ――それは、『一方通行』が、神に近づくために用意された、生贄
 彼女たちを殺すことで、彼が、その力を、さらに強くするために――。
 『彼女たちを、救いたい』と考える、当麻。
 美琴もまた、自分ひとりで、なんとか事態を収拾しようとする。
 すべては、騙されて、遺伝子を提供してしまった、自身の過ち。
 ミサカは、彼女の遺伝子から造られた、『クローン』であった。
「ロボじゃない_| ̄|○ダマサレタ……」
「造られた存在なら、似たようなものだと思うけど……」
 自身で決着をつけようとする美琴の前に、当麻は立ちはだかった。
 『自分が死ねば、すべてが終わる』――そう考える、美琴。
 彼らの『計算外』の事態――自分が、呆気なく死んでしまえば……。
 当麻は、彼女の考え方を、決して認めることが、できなかった。
 ――上条当麻は、『レベル5』御坂美琴の攻撃に、耐えた。
 そして、彼女の心を、解きほぐすことに、成功した。
「美琴、いい子だよ、美琴。・゚・(ノД`)・゚・。」
「主人公も、頑張ってる。こんなに頑張れる主人公も、そう、いないよ」
 当麻は、『一方通行を倒してしまえばいい』と考える。
 『レベル0』――無能と思われている自分に、ソレが敗れれば――。
 『レベル6』に最も近いモノが、倒されるような事態になれば……。
 それで、『実験』は、中止になるはずだと。
 美琴も、妹たちも、助けることが、できるのでは、ないかと。
 ――『一方通行』と対峙する、当麻。
 当然、圧倒的な『レベル5』の力の前に、苦しい戦いを強いられる。
「美琴、きちゃだめだ。・゚・(ノД`)・゚・。」
 堪えきれず、戦いに割って入ろうとする、美琴だが……。
 それでは、なんの解決にもならないと――当麻は、彼女を止める。
 ――その時、彼女は気付いた。
 ようやく、彼らは、『一方通行』を倒す方法を、見つけたのだ。
 妹たちの力で、ほんの少し、風の流れを操ることで――。
 敵の高度な計算を、崩してしまうことが、できたら……。
 ――そして、彼らは、勝利した。
「敵が、毎回、強すぎるのじゃないかと、思うわけだが」
「主人公、毎回ボロボロなんですよね……」
「蓄積したダメージが、ヤバイことになってるんじゃないかと」
「今にも、氏にそうですね(・∀・)」
「1度、息抜きで、戦闘のない話をやってみるのは、どうだろう」
「『推理モノ』とか? 頭、いいですものね、キャラの♪」
「萌え萌え話を(*´Д`)ノ」
「では、『ラブコメ風アドベンチャー』ということで♪」
「女の子に焦点を当てて、短編風にしてみるのも、良いかもね」




 空ノ鐘の響く惑星で 4巻  渡瀬草一郎

 反乱軍として、王都に攻め入ろうとするフェリオたち。
 軍勢を集結させたローム卿の屋敷を、巨大な鳥――玄鳥が襲う。
 撃退したのは、猟師の少年、エンジュであった。
 彼から、来訪者たちの話を聞く、フェリオとリセリナ。
 ――そして、いよいよ開戦の時。
 王都を守るのは、『軍師』のクラウス・サンクレットである――。
「戦争キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「描写に関しては、頑張っていると思う」
 凄惨ではなく、あくまで、格好良く描こうとしているのが解る。
 フェリオ・アルセイフの英雄物語としては、正しい。
「リセリナが、ちょっと強すぎですかね……」
「ジムの中のガンダムのように、なってしまっているかな」
 敵側に、猛将と呼べる人材も、いないし。
 設定上、そうなってしまうのは仕方がないのだが。
「ただ、この戦いは、物語の中では、たぶん中盤戦なんですよね」
タートム戦が、締めになりそうだよな」
 ……というか、そうであってほしいところである。
釣りキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「釣られましたな、王子……」
 主力が王都へ攻め込んだ隙を狙い、本陣を奇襲する正規軍。
 襲ったのは、中立であると思われたグレナデン家の軍勢である。
 ――本陣のラシアン・ロームこそが、真の首謀者である――
 ゆえに、それを討つことこそが、この戦いに勝利すること。
 これらはすべて、軍務卿にして『軍師』クラウスの策であった。
「彼の有能といわれる部分は、きちんと描けているな」
「軍師としては、どうでしょうかね。当たり前すぎる戦略ですが」
「三国志でいうと、陳宮ぐらい?」
「どちらかといえば、政治をやらせたい人材だと思うけど」
 戦術家としては、もうひとつ、足りていない部分もありそう。
「指揮官としては、かなり優秀なようにも見えるけどね」
「ややスケールダウンした、孔明という感じですかな」
「今後の活躍次第では、美周郎にも、なれようというもの」
「タートム戦、期待してます♪」
「神殿騎士団と来訪者の半分が、向こうにつくと面白いかもね」
教授あたりが寝返ってくると、戦力バランスもよくなりそう」
 ……さて、クラウスの策により、一時撤退を余儀なくされたフェリオ。
 反乱軍は、敵の火攻により、糧食のほとんどを失っていた。
 多くが撤兵を主張する中、フェリオは、攻撃の続行を主張する。
 正攻法ではなく、工作による、王城の攻略へ――。
「このあたりの策が見抜けると、クラウスも本物なんですけどね」
「釣れますた(・∀・)」
 逆に釣り出された正規軍の隙を突き、裏手から攻め込むフェリオ。
「リセリナの反則技だから、クラウスが悪いわけでは、ないけれど」
 偽の密書などを使った心理作戦で、撹乱されてしまったのも事実。
 そして、王城内で対峙する、フェリオとクラウス。
 その戦いの中で、フェリオは、クラウスの本当の心を、知ってしまう。
 ――妹を守ることのできなかった自責、そして自暴自棄の心。
 彼を倒し、捕らえたフェリオは、遂に兄である『王』の前に辿り着く。
 レージク・アルセイフ。国家を敵に売ろうとした、悪しき国王。
「……でも、ないのか」
「この巻になって、レージクのことも、少し持ち上げてますからね」
「戦争をしないために、民を苦しめないために、降伏――ですか」
「とはいえ、結局は、民を苦しめることになるのだろうが」
搾取、でしょうからね。差別からくるものは、どうしようもありません」
「なんだかんだで、人間の『理性』を信じていたのかな、彼は」
 ――信じたかった、のかもしれないが……。
属国の扱いなんて、それも、長年反目していた国家同士なら……」
「戦わなければならない時というのは、あるのですね」
「レージクは、それから逃げてしまった。かわいそうな、人間だよ」
 結局、彼を監視していたタートムの暗殺者に、殺されてしまう。
 アルセイフの公式発表では、それは、自害であるとされた。
 こうして、レージク・アルセイフ国王の短い施政は、終わり――。
「フェリオは、即位するのかな?」
「第三王子のブラドーが、辞退するか、どうかですね」
大将軍フェリオというのも、面白いとは思う」
「煩わしい政治は、兄にやってもらった方が、楽ではあるかも」
「フェリオと、軍師のクラウスでコンビというのも、楽しみですね♪」
「クラウスと、副官のニナたんで(*´Д`)ハァハァ」
 エピローグ――ようやく、再会を果たした、クラウスと、妹のニナ。
 昏睡状態にあった彼女は、ようやく、目覚めることができた。
 そして、涙の再会。――フェリオの、粋な取り計らいでもあった。
「良いシーンです(涙」
「感動的ですね。・゚・(ノД`)・゚・。」
「ニナたん。・゚・(ノД`)・゚・。ハァハァ」
 彼らの再会の場面は、非常に良い演出であったと思う。
「味方となった彼らが、どうフェリオと接するかが見ものであるな」
「次こそ、表紙はニナたんでおながいします(*´Д`)」
「ん。クラウスと、ニナで、ツーショットですね♪」
「クラウスのキャラ立てが、重要になってきそうですね(・∀・)」
「呪縛から開放されて、彼のコミカルな部分を出していきたいところ」
「せっかくの、糸目キャラですしね(・∀・)」
「気の強い妹に振り回される描写とか、あるかな?」
「着替えシーンに遭遇して(*´Д`)ハァハァ」
「エロゲーでも、やっててくれ……」
 もっとも……ラブコメ的な要素が、不足しているのは、たしか。
「あまり、真面目なばかりの話でも、飽きてしまいますからね」
「作者のバランス感覚に、期待したいですね」
 長期シリーズなら、次巻を中休み用に使えると思うのだけど……。
「次で最終巻というのは、勘弁してください_| ̄|○」




 悪魔のミカタ 13巻  うえお久光

 It/MLN
 ――挿絵は、藤田香
 吸血鬼に支配された和歌丘の町。
 舞原家と連絡を取るために、町を囲む森に身を潜める海藤。
 彼は、雨が降るのを待っていた。
 雨が降れば、敵に見つからずに、町を抜け出せると信じて――。
 一方、同じく和歌丘を脱出した、舞原の姫、サクラ。
 友人の山本美里とともに、海藤とは別の森に逃げ込むが……。
「そんなわけで、It編も、この巻で完結か」
「また、なんというか、文章の雰囲気を変えてますが」
 吸血鬼側の『負け』を、早い段階で明かしてしまっている。
 その上で、そこに至るまでの過程を、丁寧に描く。
「〜のだった(・∀・)」
「そういう表現が、多くなっているね」
「サクラさんは、強いですね。『姫』の在り方を、実践しています」
「生き抜くこと――か」
 剣の腕でも、政治力でもない、『姫』としての強さ。
「……まさしく、日炉理坂の『象徴』というべき存在であるな」
 だからこそ、妹のイハナが、『政治家』をやっていられる。
「殷以前の、古代中国的な『国家』……みたいな感じ?」
「『神様』だしね、その頃の王様は」
 舞原家の祖は、蛇神と交わったとの『伝説』もあるようで……。
「伝承好きには、堪らない設定ですよ(*´Д`)」
 そちらの方面で、話を続けていくのも、面白いかもしれない。
 過去編――とか。
 微妙に、『銀色』になりそうな気がするのは、気のせいか。
 雰囲気的に――あるいは、空気的にという、話であるが……。
「ともかく、サクラのサバイバル能力が、凄いということ」
「普段の言動はバカっぽいですが、きちんと締めてきますから」
 猫ごっことか、変なことをしていても――
「生きるために必須な技能を、装飾を付けて実践している感じか」
 人間のままでは、完全な自然の中では、生きられないから。
「百合は必須ですか(*´Д`)」
「それは装飾――の、生きることを楽しむための部分かな」
 しかし、結局は、美里が自然との闘いに敗れてしまい……。
 サクラは、親友を救うために、舞原家に救援を求めることに。
「海藤。・゚・(ノД`)・゚・。」
 結局、彼の行動は、無駄になってしまったが。
 敵の人狼を、何体か道連れに出来たのは、良かったのか――。
「生きてる、と思う。根拠は、ないんだけど」
「彼には、『歴史の証人』的な役割も、ありそうなんだけどね」
 だから――こんなところで殺しては、勿体無いキャラ。
 それとも、『意志を継ぐ者』に、すべてを託すのか。
「彼の『相棒』というのが、まだ、きちんと登場していないから――」
「もう出ている可能性も、なきにしもあらずなわけですが」
 そして、事件を解決した、和歌丘の人間たち――。
 ザ・ワンのコアとなった父親を、自らの手で討とうとする三鷹昇。
 息子を守るために、ザ・ワンに抗う、昇の父親。
 自ら犠牲となり、ザ・ワンの本質を打ち倒したエレナと唯。
 木下水彩、そして、三輪方遼子――。
「彼らの活躍で、ザ・ワンのコア――の『ひとつ』を滅ぼしたわけだが」
主人公ようやくキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 コウの力により、ザ・ワンは消滅する。
 その知識のすべてを、彼に譲り渡すというカタチで――。
「吸収された――というべきでは?」
 白い翼のアトリ――というのも、気になるところであるが……。
「……コウがラスボスの予感が、ひしひしと(;´Д`)」
「強大に、なりすぎてますよね。コウも、舞原家も――」
「結局、ザ・ワンの可能性は、MLNという少女の中に残ったが」
「彼女が、人間側の切り札に、なるのかもしれない」
 山本美里が、――人間が、存在することを認めた、彼女が。
「それはそうと、唯の混じったエレナが、なんか萌え(*´Д`)」
「百合(*´Д`)ハァハァ」
「昇くんなんかは、ショタはぁはぁ……って感じですよね」
「MLNたんで、ょぅι゛ょ(*´Д`)ハァハァ分も追加されました」
「渋いおじさま――なんかも、けっこういたり……」
「次は、801の悪寒(・∀・)」
「それだけは、(゚听)イラネ」
「これで、一学期編が、終了――とのことだが」
 つまり、二学期や三学期もあるということだよなあ……。
 まだまだ、先は長い。
「頑張れっ、うえお先生っ!」




 とある魔術の禁書目録 2巻  鎌池和馬

 ――挿絵は、灰村キヨタカ
 インデックスを救うため、記憶をなくした主人公、上条当麻
 彼は、魔術師ステイルと共に、囚われた少女を助けることになる。
 少女には、『吸血殺し』と呼ばれる、特異な力があった。
 2人は、宗教結社と化した学習塾『三沢塾』に乗り込むが――。
「巫女さん(*´Д`)ハァハァ」
「特徴のある話し方ですね。ぶっきらぼう、といいますか」
 巫女の名は、姫神秋沙――ひめがみあいさ――という。
「水鳥の仲間に、神子秋沙というのがいるのだが」
「ミコアイサですか? それが、ネタもとかもしれませんね」
 しかし、三沢塾の内部は、大きく様変わりしていた。
 錬金術師アウレオルスに、裏の世界に引き込まれる当麻たち。
 当麻は、恐るべき力を持つ錬金術師との戦闘に突入する。
「すべてを、黄金に変える攻撃ですか」
「錬金術は、『在るもの』として考えなければならないわけか」
 もはや、なんでもありな世界なのだろう――。
 なにが出来て、なにが出来ないかは、作者の匙加減ひとつ。
「後付けで、どうとでも出来そうですね」
 読者にとっては、世界観が固定できないのが、難しいところか。
「しかし、戦闘描写が、妙に月姫っぽいのが気になるが」
ネロ・カオスですかね。攻撃方法がソレっぽい感じ」
アウレオルス=ダミーの台詞回しも、ソレっぽいからな」
「パクリですね(・∀・)」
 そう言われても、仕方ないと思う。
「話し方だけでも変えておけば、そうは思われなかったかも……」
「好きなんだろうけどね、作者が、そのキャラを」
「インデックスや他のキャラも、結局はそうなんでしょうけど」
 なにかしら、モデルとなった既成のキャラがいるのだろう。
 別にそれは、悪いとは言わない。
「それを感じさせないように描くのも、技術なんだよ?」
「……なんて、キャラがコロコロ変わるよりは、良いですが」
「うるさい黙れ!」
 ともかく、ダミー=アウレリウスの偽者――を倒した当麻。
「影武者というところですか」
 ついに、本物の錬金術師のもとに、辿り着くが……。
「なんか強すぎですよ、こいつ_| ̄|○」
「なんとも理不尽な攻撃よのう」
 錬金術師の力は、世界そのものを、思い通りに変えてしまうこと。
「微妙に、ご都合主義感が漂いますね」
「曖昧な部分が多いのだよね、この作品は、全般的に」
「作者の都合の良い部分だけを、抜き出せる感じですかねー」
「自滅してるんですよね、敵が、いつも」
「自分から、泥沼に足を突っ込んでいってるみたいでね」
 表記自体は、主人公がそれを導いたように、なっているが。
「最初に、答えありき――で、書いてしまうのかも」
 そのあたりを、もっと自然に持っていけると、さらに良くなる。
 厳しい意見を述べたが、つまらない作品では、決してないから。
「ビリビリ中学生は、どこですか_| ̄|○」
「3巻では、巫女もいなくなってるヨカーン(・∀・)」
「インデックスも、影薄いんですよね……。ヒロインなのに」
 その巻限りのヒロインというのも、それはそれでアリだと思うが。
「次は、なんでしょう? 陰陽師――とか?」
「でも、秋沙が巫女姿である必然性は、なかったよね?」
 だから、あまり宗教的なものへの拘りは、ないのかもしれない。
「要するに、コスプレなんですね(・∀・)」
「ならば次は、すくみずきぼんぬ(*´Д`)ノ」
「ハァ? バカジャネーノ?」
「せめて、水泳の授業風景を見せて下さい――とかね」
「ビリビリたんに、感電させられるのですね(;´Д`)」
 それは、なかなか良い作戦かも、しれない。
「周囲を水に囲まれた状態なら、防ぎようがないからな」
 ――3巻に期待。
 別に、スクール水着とかは、どうでもいいので……。


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