アニメ・マンガ 感想  2004年6月

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天奈(管理人) 神奈(記録者) 美春 ことり

鉄人28号


 9月29日(水)

 最終回
 ダムを救うため、黒部峡谷へ向かった正太郎たち。
 そこで待っていたのは、暴走したオックスの大群であった。
 鉄人を、兵器として扱うことを恐れる正太郎は――。
「村雨カコ(・∀・)イイ」
 単身、敵の中に飛び込み、囲まれてしまった村雨。
 銃を使い、人を殺すことを躊躇っていた彼もまた、決意する。
 ――銃だって、使い方次第のものなのだ、と。
 銃を取り、敵を蹴散らし、鉄人を動かす村雨。
 しかし、鉄人とともに、正太郎のもとに辿り着いた彼は――。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 息を引き取らんとする彼の想いを受け、正太郎は、前へ進む。
 鉄人とともに、敵を倒し、日本を救うという道を。
 そんな中、ビッグファイアの口から漏れた、ひとつの真実。
 ――金田博士は、バギュウムを爆弾にすることに反対していた。
「金田博士は、敵のスパイなどでは、なかったのです♪」
「ファイア博士。・゚・(ノД`)・゚・。」
 彼は、戦後の日本を、自分なりに正しく導こうとしていた。
 それは、誤った道だったかも、しれないけども――。
 人の手を離れ、暴走を続けるオックスたち。
 ……敷島は、鉄人が兵器ではないことを、確信するのだった。
「彼の死を悼む、敷島はカコ(・∀・)イイ」
 崩れゆく施設の中で、ビッグファイアの身体は潰されてしまう。
「……死んだ、でしょうな」
「生きている可能性も、なくはないという状況だが……」
「殺してしまった方が、作品としては、美しい」
「ベラネードも、死んだしな」
 最後に立ちはだかった彼もまた、鉄人の足に潰されてしまう。
「グシャッと(・∀・)」
「潰れた、トマトみたいに――なっちゃってますよね」
「これは、グロいアニメですね(・∀・)」
「別に映像には、していないから、……悲惨な場面では、あるが」
 操縦機が壊れ、暴走を始めるかに見えた、鉄人。
 動けない正太郎に、ゆっくりと近づいてゆく、巨大なロボット。
 破壊された溶鉱炉の熱で、赤く、溶け出しながら――。
 ずんずんと、迫りくる、恐怖。
「危ないッ!?」
「そう思わせる、緊張感のある演出が、見事だね」
 鉄人は、倒壊する施設から、正太郎を守ろうとしていた。
 倒れた柱を支えながら、溶けてゆく、鉄人の身体。
「お別れ、です」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 ――そして、ひとつの時代が、終わった。
 これから訪れるのは、鉄人のない、新しい時代。
「新しい、日本……か」
「ナレーションが、泣けます。・゚・(ノД`)・゚・。」
「鉄人は、ただの鉄の塊に。・゚・(ノД`)・゚・。」
「とりあえず、村雨さんが生きていたのは、良かったと思います♪」
「死んだと見せたのは、演技だったわけだけど」
「でも、おタカさんとの別れは、ちょっと、悲しい……」
「格好の良い、キャラだったな。彼は、最後まで」
「いい最終回でした。・゚・(ノ∀`)・゚・。」
「最終回らしい、最終回でしたな」
 広げた風呂敷を、きっちり畳み込めているのが、素晴らしい。
「監督ならびにスタッフの皆様、お疲れ様でした――」




 9月15日(水)

 死亡したと思われていた、敷島博士が生きている?
 ニコポンスキーの正体が敷島なのだと、大塚は主張する。
「敷島博士は、死んだんだ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「生きているわけが、ないじゃないですか(・∀・)」
「……えっと、死体も見つかってるんですよね。うん」
「正直に言え、お前ら……」
 誰もがそう思ったであろう通り、敷島は生きていた。
 もちろん、ニコポンスキーの正体として、である。
 再会を喜ぶ家族、大塚、正太郎たち。だが……。
「異人署長と、敷島は仲間なのか?」
 真夜中の密談や、何かしらの違和感を与える敷島の態度。
 そして警察は、ビッグファイアの仕切る敷島重工に乗り込む。
 しかし、黒部で暴れたロボットは見つけられず……。
「まあ、見つかったことは、見つかったんですが」
「改装されて、異なる姿に……ゆえに、証拠能力がないと」
 そこへ襲い掛かる、ベラネード財団のロボット。
 敷島は、正太郎に、鉄人で戦えという。
 自身も、以前に作ったロボットを自爆させながら、戦うが……。
「6号か……随分と、旧い型ですね」
「戦闘用としては、役に立たないから……」
「自爆するしか、ないなんて_| ̄|○」
 しかし、正太郎は戦えない。鉄人が、兵器になってしまうから。
「でも兵器♪」
「平気じゃない……」
 その喧騒の中、敵の放った銃弾が、敷島の身体を射抜く。
 倒れる敷島。しかし――。
 正太郎は、それは敷島ではないと、見抜いた。
 現在の署長クロロホルムこそが、敷島であるのだと。
「な、なんだってー」
「工エエェ(´д`)ェエエ工」
「これは、予想外の展開……」
「ニコポンが、敷島じゃなかったなんて_| ̄|○」
「いや、敷島だぞ、今までは」
「入れ替わったってことかな。密談してたときに?」
「敷島の死体を本物にするためにいたのが、クロロホルムだし」
「正義感の強い大塚署長が、邪魔だったというわけか」
 ただ、目的は、まだわからない。
「鉄人の秘密を解き明かし、手に入れるため?」
「警察のものにできれば、自分のものにもできるということかな」
 敷島博士の、最後の活躍に期待。
「それにしても、今川監督は盛り上げるのが上手いなあ……」




 6月30日(水)

「毒殺うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「動物虐殺、イクヽ(`Д´)ノナイ」
「不幸な、時代だったんです……」
「戦後の時代背景を、上手く物語りに練り込んでいるな」
 今回は、動物園に勤めていた男の話。
 殺人の容疑で、警察に
「タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!!!」
 されてしまった男――八木。
 八木は、戦時中に、謎の粘性生命体と出遭っていた。
 暗い地下室で、『それ』と共に時を過ごすうちに、
「八木は、その『彼』に対して、友情が如きものすら抱いていた」
「他に友達がいない。・゚・(ノД`)・゚・。」
「つまり、ヒキコモリだったんですね(・∀・)」
「戦争してたから、出られなくなってただけなんだけどね」
 八木が徴兵されなかったのは、精神的な理由なのだろう。
 現代ならば、やはり引き篭もりになるしかないような……。
「ともかく、八木は、彼を助けようと警察署から脱走する」
「鉄人キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「アメーバVS鉄人、って感じですね」
 苦戦する鉄人。だが、弱点の電気を浴び、『それ』は逃走。
 正太郎は、地下室で八木の日記を発見する。
 そこに書かれていた、真実――それは。
「八木さんと接しているうちに、彼は、八木さんに、なってしまった」
「八木が死んだ後も、八木として、生活していたのか」
「ひとり寂しく、死んでいったんですね、八木は」
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「なんだか、切ないお話ですね」
「最後に友達ができたから……彼は幸せだったんだ。・゚・(ノД`)・゚・。」
 とにもかくにも、演出が上手い。
 そして、それに応えるだけの、八木の演技も見事。
「ベテランの方でしょうか。非常に、よい声です♪」
「独白が、上手いな」
 派手さは、ないかもしれないが。とても良い脚本であったと思う。
「ロボットが出て、戦うだけの作品も、多いですからね」
「暗いといえば、暗い話ですが(;´Д`)」
 そういう作品に、千住明の音楽は、本当によく似合う。


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