アニメ・マンガ 感想  2004年6月

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天奈(管理人) 神奈(記録者) 美春 ことり

新撰組!


 12月12日(日)

 ――最終回
 近藤の助命のために奔走する、薩摩の有馬藤太。
「有馬、渋カコ(・∀・)イイ」
 ……しかし、事は、そうそう上手くは運ばない。
 土方も、江戸の勝海舟に談判するものの――。
 『そりゃアできねェな』と、にべもなく突っぱねられる。
「江戸っ子(・∀・)イイ」
「面白いことを言うな、この男……というか、脚本家は」
 ――近藤は、徳川を倒そうとする者の恨みを、一身に受ける。
 そのお陰で、徳川家は、生き延びることが、できるのだと。
「近藤の死は、無駄では、なかったと……」
「史実では、かなり無駄なんだけどね」
「そこは、やっぱり、主人公ならではの、扱いといいますか」
「格好良く、死なせてやらなければな」
「カコ(・∀・)イイといえば、沖田も、カコ(・∀・)イイですね!」
「すごい捏造だ(・∀・)」
「だが、それが(・∀・)イイ」
 沖田の療養する民家を襲った、刺客。
 立ち塞がった家の娘――お孝までも、容赦なく斬り捨てる者ども。
 剣を手にした沖田は、瞬く間に、彼ら3人を討ち果たすのだった。
 しかし……無理をしたために、彼は、大量の血を吐いて……。
「沖田。・゚・(ノД`)・゚・。」
「お孝さんの仇を取るために――彼女のために、剣を振るえた」
「黒猫うんぬんよりは、よほど、人斬り・沖田を演出できたと思う」
「斎藤も、カコ(・∀・)イイ」
 土方の命で、助命嘆願のため、会津に赴いた斎藤一。
「容保様(*´Д`)ハァハァ」
 会津公・松平容保も、それだけは、どうにもならないと言う。
 ――けれど、官軍に対する戦いは、やめないとの決意を語る。
 斎藤は、その意気を感じ取り、彼に、忠誠を誓うのだった。
 その最初の命は、『京に晒される、近藤の首の奪還』である。
「意気に感じる任務ですよね。さすが、容保さん♪」
 勝に説得された土方は、軍勢を率いて、北へ――。
 板橋では、近藤の処刑のときが、近づいている。
 原田は、討ち死に覚悟で、彼の奪還を考えるも――。
 土方と袂を分かつた尾形に諭されて、生き延びることに。
「馬賊フラグキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「最後に、ちょっとだけ触れられてましたよね、その話も」
「歴史紀行ね。本編に、合わせたものだろうけど」
 兄や妻が、ひそかに見守る前で、いよいよ処刑が敢行される。
「捨助キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
 そんな折に、処刑場に、たった1人で突入を図る、滝本捨助。
 最後の最後まで、近藤に、仲間と認められなかった彼だけども。
「『新撰組』の――近藤の『仲間』として、戦いたかったんだね……」
「せっかく助けてもらったのに……バカですね。・゚・(ノД`)・゚・。」
「無駄死にだけど……彼にとっては、意味のある死であった……」
「捨助うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「役者さんも、気合い、入ってたしね」
「見事な死に様でした。・゚・(ノД`)・゚・。」
 ――そして、いよいよ、処刑の時。
 穏やかな心で、恨みも、心残りもなく――。
 新撰組局長・近藤勇は、静かに、その首を打たれた。享年35才。
「いい最終回でした。・゚・(ノД`)・゚・。」
「真に……各人に、見せ場を作られた、上手い脚本であった」
「『近藤勇の』新撰組は、これで終わりですけど……」
「『土方の』新撰組や、永倉、斎藤、原田――その後は、見たいね」
「年末の2時間ドラマあたりで、やってくれませんかね?」
「視聴率、あまり、よくなかったみたいですし……」
「……来年は、『義経』か。主役の演技が、やばそうだなあ」
「静御前(*´Д`)ハァハァ」
「ちらっと見た感じだと、かなり美人の役者さんみたいですね」
「最終回は、モンゴル騎馬軍団を率いる義経キボン(・∀・)!」
「木曾義仲が、赤マフラーで活躍します(・∀・)」
「それは、勘弁……」
「源範頼あたりを上手く描けると、面白くなるかなーと思いますね」
「地味な兄か……。よく解らん人物だし、捏造も有りかな――」
「敵方では、平教経に期待なのです(*´Д`)ノ」
「平家方の、剛勇の士ですね。壇ノ浦で、活躍したという」
「他にも、戦績には、華々しいものが、あるようだしな」
「『源平合戦』の続編マダー(・∀・)?」
「KOEIは、作る気ないでしょ、さすがに……」




 11月14日(日)

 ――鳥羽・伏見の戦い。
 伏見奉行所に陣を置く新撰組は、敵の激しい銃撃の前に敗走。
 結成以前からの仲間である、井上源三郎をも失うのだった。
「源さんうあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「演出が……」
マトリックスキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「これは……ギャグなのか?」
「泣いていいんだか、笑っていいんだか。・゚・(ノД`)・゚・。」
「泣いてほしい場面かと……」
「源さん、カコ(・∀・)イイ」
「……と、格好の良い最後の見せ場を、用意したのかもしれん」
「源さんに、そんなカッコよさなどいらぬ。・゚・(ノД`)・゚・。」
「普段の、何気ない気配りとかが、カッコよく見える人ですよね」
「既に、あの演出は、シリアスでは使えないと思うのだが」
「使い方次第……とも、思えますけど」
「突然入るから、違和感を感じるわけですね(・∀・)」
 最古参の仲間を失った、土方の率いる新撰組は――。
 淀城主稲葉氏の裏切りもあり、さらに敗走を続けるのだった。
「いいとこなしですね……」
「ここからは、もう、負けに次ぐ負け展開だからね……」




 9月19日(日)

 壬生心中――。
 新撰組の松原忠司は、自ら斬った志士の妻のもとに通っていた。
 彼女を不憫に思い、いろいろと世話を焼く忠司。
「いい人ですね」
「美人だったからですよ(・∀・)」
「それでも――ね」
 その行為に、彼女の心も、ほだされていくのだが……。
「土方氏ねヽ(`Д´)ノ」
 これを良しとせぬ土方は、忠司のことを揶揄し、なじるようになる。
 結局、忠司は、彼女を殺して、自らも死を選ぶのだった。
「俗に言われるのは、こんな話だと思うが」
「悲劇キタ━━━━━━。・゚・(ノД`)・゚・。━━━━━━ !!!!!」
「松原。・゚・(ノД`)・゚・。」
「土方さんを、見損ないました! 自分だって……」
「女にだらしないのは、土方もそうだしね」
「それなのに、松原さんだけ、切腹だとか、法度に背くとか!」
「死んだ山南さんが、浮かばれない。・゚・(ノД`)・゚・。」
「また、永倉に睨まれてますね(・∀・)」
「土方が、立場上そう言うのは、悪くないと思うのだけど……」
 その溝を埋めなければならないはずの、近藤が――。
「プロ野球のコミッショナーなみの無能ですか、近藤_| ̄|○」
「近藤が、劉備なみに人の扱いの上手い人だったら……」
「五稜郭に『近藤新政府』くらいは、出来ていたかもね」
 そんな感じに、土方が悪くも見える、描き方。
 しかし――。
「ふぅん……。ちょっと、変わった解釈してますね、これ」
 女の動向を不審に思い、斎藤を見張りにつける、土方。
 忠司もまた、彼女に「もう会わないようにしよう」と持ちかける。
 ……けれど、彼女の恨みは、未だに晴れてはいなかったのである。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 忠司が刺され、異変に気付いた斎藤が乗り込むも――。
 だめだ、と首を振る忠司。彼女を、殺してはいけない……と。
「松原さん、こんなに、いい人、なのに……」
 斎藤は、忠司を斬る。そして――女も、斬り殺した。
 結局、この事件は、『心中』として処理されることになる。
 新撰組隊士・松原忠司の名誉を守るための、土方の配慮だった。
「土方カコ(・∀・)イイ」
「むろん、新撰組自体の名に、傷を付けないためでもあろうがな」
「冷徹に見えるのは、組織のために、そうせざるを得ない……と」
「この作品の土方は、そうみたいだね」
 決して、優しさがないというわけでは、ないのだ。
「一貫して、そう描けているのは、脚本家の腕によるものであろう」
三谷脚本、あなどり難し――ですね♪」
「近藤が、もっとしっかりしていれば_| ̄|○」
「無能な上司を持つと、大変ですね(・∀・)」
 本当に……彼は今回、なにをしたというのだろうか?
「出番すら、ろくになかったよな。主役の、はずなのに……」
「坂本さんが、活躍しすぎですしね――」
 心中事件の裏で、薩長同盟に奔走する坂本竜馬。
水戸くんに(・∀・)ワラタ」
 木戸と改名した桂への、皮肉を込めた竜馬のボケが、良い。
「頑固ですからね、桂……じゃなくて、木戸さん」
「頭が固いんだよ、お前は――という意味だったんですか(・∀・)?」
「本当に、そういう意図なのかは、わからないけど……」
 水戸藩は、木戸の長州藩と同じく、尊皇攘夷思想であるし――。
「坂本さんは、尊皇開国思想なんですよね」
「むむむ、難しくてサパーリわけわかめです_| ̄|○」
「つまり、こうですよ。天皇陛下マンセー(・∀・)ノ」
「(・∀・)マンセー」
「欧米文化マンセー(・∀・)ノ」
「(・∀・)マンセー」
「いいのかなあ、それで……」
「要するに、巫女さん(*´Д`)ハァハァ、メイドさん(*´Д`)ハァハァと」
「(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ」
「工エエェ(´д`)ェエエ工」
「……阿呆どもめ」




 8月22日(日)

 山南切腹。
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
「あの(・∀・)ニヤニヤが、もう見られないなんて_| ̄|○」
「悲しい、けど……でも、勝手だよ。勝手すぎるよ……」
「土方氏ね。・゚・(ノД`)・゚・。」
「隊規だし……」
「そんな大気(゚听)イラネ」
「これを機に、見直すという考えも、あったと思うが」
「山南さんの死を、ムダにするつもりですか。・゚・(ノД`)・゚・。」
「土方への抗議の意味も込めて、死を選んだのかも」
 ――とも、考えては、見たが。
「土方のやり方が、より組織として正しいと思ったからこそ」
 ――か。本当に、新撰組の将来を考えていたのだろう。
 その点で、土方も山南も、お互いを尊敬していた。
「納得できないよ。人の意思を、無視した組織なんて」
「幕府というのは、そういう組織だよ。そういう、国だったんだ」
 今とは、時代が違うし、人の考え方も、また違う。
「解ってる! けど……認めたく、ないよ」
「山南も、そうだったのだろうな」
 だから――組織に残らず、抜けることを選んだ。
 しかし、それでは、自身が、新撰組を、壊してしまう……。
「悩んだ末の、決断なのだろう」
 逃避行の間も、そのことばかり考えていたのでは、ないか。
 自身がいなくなることは、隊にとっては小さなこと。
 しかし、隊員たちにとっては、影響も少なくないのでは、ないか。
「勝手だよ……明里さんは、どうなるんですか! 勝手に――」
「身請けを、するというのは……」
「それならっ! あんな約束……したら、ダメだよ……」
 結局は、彼女の生き方を、縛ってしまう――か。
「山南さんは、退くのが、遅すぎたんだ」
 武田たちが入隊すると同時に逃げていれば、どうだったか。
「それでも、土方のやり方を、見極めたかったのだろうね」
実は生きていた説を、きぼんぬ(・∀・)」
「切腹したのは、演技だったと……?」
「明里さんと、田舎で、幸せに……そんな、お話だったら……」
「山南さんは、ここで死ぬから、カコイイのに。・゚・(ノД`)・゚・。」
 彼は、実際には、そう引き立てられる人物でもないと思う。
 能力的には、田舎者の中では、多少、頭が良い程度で。
「明里も、後を追って自殺すれば……エロゲシナリオっぽいな」
 現実には、彼女は生き続けるのだろう。
 そういう強さがある。幸せだったのかは、分からないが……。
「悲恋でも……本当に好きな人に出逢えるって、幸せなことだよ」
「幸せ、かな?」
「それはね、大切な、思い出になるから――」
「そう、だね。そのとおりだと、思う……」
「そんなものでしょうか」
 しかし、これが、新撰組の転換点となった事件であるのは確実で。
「土方の、隊員から見た印象は、とても悪くなりましたよね」
 劇中では、最後に号泣する場面もあったが……。
 隊員たちの前では、決して見せない姿なのだろうし。
「早すぎたんだろうね、彼は」
 明治に生まれていれば、大成した人物のように思う。
「彼のやり方を、理解できる者は、少なかった」
「天才型だったんでしょう。だから、秀才型とは、合わない」
「山南とか、伊東とかね。他にも、人情型とは、さらに合わないし」
「隊士が、兵士なら、良かったのでしょうが」
「ここから、組織が瓦解していく様子を見守るのも、また一興」
 むしろそれこそが、新撰組を描く上での、真骨頂。
「抜け落ちていきますからね_| ̄|○」
「永倉、原田、斉藤に、恐ろしいほどの離反オーラが(・∀・)」
「意外と粘りますけどね、彼らは」
 永倉の役者は、演技も上手く、作品を上手く支えている。
 特に、表情が良い。
「今後は永倉が、視聴者に最も感情移入してもらえそうだな」
「近藤が、ダメダメですからね(・∀・)ニンニン」
「誰が、ハットリくんの実写化なんて、考えたんだろう_| ̄|○」




 7月4日(日)

「(・∀・)らーいらいらいららららーい♪」
 武田、山崎、谷三兄弟が登場し、人材も揃ってきた。
「ホモの武田キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「土方カコ(・∀・)イイ」
「近藤さんも、貫禄がでてきたかも♪」
 顔が、初期の頃と随分変わってきた。
 頬の辺りが出張って、近藤らしくなってきたように思う。
 表情も、凄みが出てきて良い。
 なんだかんだで、皆、役に嵌ってきたと感じる。
「個性的なキャラクターになっていて、良いと思います」
 特に山崎は、地味に面白いキャラになれそう。
「ささきいさお(*´Д`)ハァハァ」
「渋いですね。見事な悪役っぷりです♪」
 横暴な振る舞いの大阪与力・内山を、土方らが暗殺する。
「まるで、悪役のやり口ですね(・∀・)」
「そこが(・∀・)イイ」
「だが、殺陣は、もう少しなんとかならんものかな?」
「あまり、格好良くはないですよね」
「動きに、キレがない」
 剣術を齧った者の、刀の振りですらないからなあ……。
「普通の時代劇とも、また違うんですよね」
修羅の刻みたいな感じが(・∀・)イイ?」
「そうだね。あの一撃必殺的な力の入れ方で、良いと思う」
「気合いですね、気合いっ! ちぇすとぉー!」
片手平突きマダー?」
牙突とか」
「沖田といえば、三段突きですよね(・∀・)!」
 ネタとして、練習くらいやらせてみるのも、あり……かな?
「しかし、次でもう池田屋前か。早いな」
「残虐な拷問シーンクル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
ピースメーカー鐵の演出を、超えられるでしょうか?」
「実写だから、逆に難しい部分も、あったりするし……」
 あまり直接的な描写は、ないのじゃないかな。
「吉田稔麿ドコー?」
「そういえば、影も形も見えないな。まあ、別にいいんだけど」
「知名度的にも、桂の方が遥かに上でしょうからね」


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