アニメ・マンガ 感想  2004年6月

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天奈(管理人) 神奈(記録者) 美春 ことり

スクラップド・プリンセス


 9月10日(金)

 最終回
「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 パシフィカを剣で刺し、自らも自害を図るフォルシス王子。
「それが、彼なりの結論であったのだろうが」
「王子と兄という立場の、板ばさみに……負けてしまった」
「最も楽な方法に、逃げたわけだな」
「でも、それは……彼が優しかったからなんですよ」
「そうだな……人間も、捨てたものではない」
「滅ぼさないんですか(・∀・)?」
「ピースメーカーが、彼らを絶滅から救ったのも、それがあるから」
「シーズは、気付いていたのだろうね。そのことに……」
 ……人類が、滅ぼすほどの害悪では、ないということに。
 彼らの庇護を離れても、やっていけるかもしれないことを。
 今の、彼らにならば――。
「シーズ。・゚・(ノД`)・゚・。」
 ピースメーカーの2体は、シャノンたちに倒されてしまう。
 わざと倒されたのか、そうでないのかは、判然としないものの。
「最後の最後に、それは、ちょっとズルいですよね」
 消える瞬間、シャノンに「ごめんなさい」と言ったシーズ。
「演出的には、あまり引っ張らなかったがな」
 だからか、シャノンも、それを引き摺らないで済んだ。
「でも……話に続きがあるとすれば、なにかしら――」
「思い出すことも、あるだろうね」
 アニメでは、そこまで描くことは、できなかったけれど。
 結局、箱庭――あるいは鳥篭は、元の大地に戻る。
 神……管理者が、その責務を放棄することで。
 彼女が、その役目から、ようやく開放されることで――。
 人類が滅び、緑の大地を取り戻した地球へ。
ラストエグザイルっぽい感じですか(・∀・)?」
「このあたり、富野のガンダムなどとも、テーマが被るのかな」
「人類の進化は、織り込みませんけどね」
「むしろ、回帰であるのかな、こちらは」
 いずれ、また同じ過ちを、犯すことにもなるであろうが――。
「適度に数が減ったのも、よろしいのでは、ないかと」
「間引きは――必要かな?」
「私は、反対です。廃棄王女のシステムと、なんら変わらない」
「人間という生命種の、欠陥だな」
「なんだか難しい話をしてますが(・∀・)」
「私が言いたいのは、地上に降りたゼフィリスたん(*´Д`)ハァハァ」
「さりげなく、シャノンたちと一緒に暮らしてますね」
「レオ、(・∀・)イ`」
「振られた。・゚・(ノД`)・゚・。」
「クリスとウィニアは、上手くいっているみたいだが」
 神に救いを求めるラクウェルに見詰められたレオも、悲しかった。
 死の淵にあるパシフィカに、なにをしてあげることも出来ず……。
「だから、振られるのも、仕方あるまい」
「やっぱり、パシフィカにとっては、シャノンが理想なのかなー」
「ラクウェルお姉さんに慰められるレオというのも、(・∀・)イイ」
「クリスの仲間の女の子とか、どうか?」
「それ、アリかも!」
「ラブ米は、禁止の方向で(・∀・)」
「いいじゃないですか、ラブコメ♪ レオくんがんばれー♪」
「将軍と大佐に友情が芽生えたのも、よい感じ」
「うほっ!」
「違うっ!」
 ともかく、それなりに、よい結末を飾れた作品だと思う。
「彼らの未来に、平穏と歓びの日々の、あらんことを――」
「最後の変な『THE END』さえ、なければなー」
「ちょっと、蛇足だったかも?」




 8月20日(金)

 人類を見限り、王都を破壊する、3体のピースメーカー。
 ドラグーンの力を完全に引き出したシャノンも、苦戦する。
 そこへ、3体の味方機が、登場するのだが……。
オーラバトラーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」
「戦闘、カコ(・∀・)イイ」
「光線の流れが、綺麗ですね」
 苦戦しながらも、なんとかかんとか、一体を撃破。
 残る二体は、退却していくが――。
「一番、視聴者に嫌われてそうなのが、いなくなりましたけど」
「残ったシーズたちを倒さずに済むのなら、それがよいのだろうね」
 パシフィカの世界を滅ぼす力が、どう作用するか――。
「クリスくんは、ようやく味方になりました♪」
「前々から、味方オーラ発しまくりでしたけどね(・∀・)」
「大佐カコ(・∀・)イイ」
「へたれ将軍も、カコ(・∀・)イイ」
「えぇー?」
「国王は、哀れだな……」
「放置されてますよね、完全に。自業自得なんですが」
 クリスたちの活躍で、ようやく再会を果たした、3兄妹――。
 喜びも束の間、シャノンは、パシフィカに選択を迫る。
 死にたいか――それとも、生きたいか。
「つらい選択ですが、それでも……生きなければ、いけない」
「死に逃げるのは、簡単だからな」
 これまでの全てを、なかったことにしては、いけない。
「それは、ピースメーカーが世界を創り替えるのと、同じですから」
「現実には、難しいけどね」
 1人の犠牲で、多くが救えるのならば、そちらを選択すべき。
「シャノンに力があるからこそ、『どちらも救う』などと言えるわけで」
 だから、世界のために廃棄王女を殺すのも、また正しい。
「今さら――そんなことしても、遅いんですけどね」
「そうだね。もう手遅れ」
 将軍が、最後の引き金を、引いてしまったから……。
 もはや、シャノンたちが、ピースメーカーを倒すよりない。
 それとも、彼らの創る新世界を、受け入れるか――。
 あるいは……パシフィカが、世界を滅ぼすのを、見届けるか。
「力が……欲しいです_| ̄|○ この世界を、救う力が」
「……やめとけ」
 こいつは確実に、世界を滅ぼす側に回るから――。
「世界を統べるモノは、感情を持つべきでは、ないのでしょうね」
 すべてを機械的に処理するのが、正しいのかも、しれない。
「まずは、反日の某国民を、皆殺しですね(・∀・)」
「そう……愚民どもを、この私が、粛正しようというのだ!」
「だから、やめとけって……」




 8月6日(金)

「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
 予期せぬ再会を果たした、母と娘。だが……。
「ママンあぼーん。・゚・(ノД`)・゚・。」
 牢獄で、息絶えようとしている母親。
 記憶を失った娘――。
「悲しいですね」
 実の親と気付かずに、あくまで明るく、前向きなパシフィカ。
 彼女が娘であると気付いても、明かさずにいた母親。
「娘には、もう別の人生がある……と、そういうことでしょうか」
「それを大切にしなさいと、いうことなのだろう」
 記憶のない娘を、混乱させたくないというのも、あるだろう。
「よい、お母さんですね……」
「パシフィカの、母親だからな」
「衛兵の、死ぬなら死ね的な態度が、ムカつきますね(・∀・)」
「そういう扱いなんだよ。王妃といえども、もう……」
「やりきれないですね」
「人間どもめ……滅びてしまえヽ(`Д´)ノ」
「廃棄王女というのは、まさしくそういった存在かもしれません」
「人類に絶望し、滅びを与えると――?」
「人類を守ろうとしているのが、ピースメーカーなのですから」
 形は、どうであれ――それが、世界の真実であるのなら。
「解放は……すなわち、滅亡への序曲――か」
「それを、乗り越えなければ、いけないんですね、人々は」
 そこが、この作品の、メイン・テーマか。
「ゼフィリスたん(*´Д`)ハァハァ」
「飼い主に捨てられそうな犬――状態になっているが」
「弱弱しくて、今にも泣きそうな表情に(*´Д`)ハァハァ」
「シーズも……他のピースメーカーとは違ってきた感じですね」
「シャノンへの情が、残っているのだろうな」
 味方につく可能性は、大いにある。
 ――間違いなく、その時には、死ぬことになるだろうが。
「彼女の死に、シャノンが、どういう反応をするか――ですね」
「ここまで引っ張ってきたキャラだからな。重要な場面だ」
 いかに、視聴者の心を引き付ける死を、演出できるか。
「今回のが、パシフィカにとっての契機である『死』なら――」
 それは、シャノンにとっての、契機となる『死』であろう。
「その2つの死が、世界の運命を、大きく変えるな」
「ナタリィ(*´Д`)ハァハァ」
「姫様(・∀・)ワラタ」
「すぐ後ろにいるのに、大声で副官を呼んでましたね」
「やりきれないのだろう、彼女も」
「動きたくても、動けない自分自身が、もどかしいんですね……」
「エレガント気取りのショボイ将軍もステキですね(・∀・)」
「奴は……小者だから」
「人間側の印象を、悪くするためだけに出てきた人ですよねー」
 王や大司教(?)ともども、最後はあっさり死ぬことだろう。
「レオくんは、もっと頑張って欲しいですね」
「最も視聴者の視点に近い、キャラだからね」
 ある意味、主人公ともいえるキャラなのだから。
 彼の成長は、きっちり描き切って欲しいところなのだが……。
「あるいは、彼は、この物語の作者であるのかも、しれません」
「そういうラストは、ありえるかも――」
 吟遊詩人の影響は、かなり受けていそうだし。
「芝居小屋で、働いたりしているからね」
 最終的には、彼は剣を捨て、そちらの方面に進むのだろう。




 6月11日(金)

「せっかく見ているのだし、書いておくか」
「面白いですしね♪」
 隣国へと脱出した、廃棄王女一行――。
 しかしそこで、獣姫なる隣国の皇女に、捕まってしまう。
「重要な回だな、これ」
「作画は、まずいですけどね(・∀・)」
 どうしようもないというほどでは、ないのだけど。
「太古の超文明――ありがちでは、あるが」
「質の良い、ライトファンタジーって感じですか♪」
 設定の語り方が、上手い。
 長々と、1人に語らせるのではなく――、
 場面転換と人物の配置を上手く利用して、説明している。
「飽きがこなくて良いな、こういうやり方は」
「気が抜けるんですよねえ、台詞が長いのって」
「結局、理解できないまま、話が終わってたりするし……」
「終業式とかの、校長先生の挨拶とかと一緒ですよね」
「寝てますが、なにか?」
「副官のお姉さん萌え(*´Д`)ノ」
「直情型の姫と、おっとりした副官――相性は、良さそうだな」
「革命――でしょうか。彼女たちの目的は」
「世界の仕組みを、根本から作り変えようとでもいうのだろう」
 そのために、廃棄王女や、Dナイトの力が必要であると。
「ゼフィリスたん(*´Д`)ハァハァ、もう1人も(*´Д`)ハァハァ」
「でも兵器♪」
「その力で、すべてを一度、破壊するつもりかも、しれない」
「……ウィニアって、まだ必要なキャラなんでしょうか(・∀・)?」
「パシフィカ関係で、なんかあるんじゃない?」
 最後に説得する役目――とか。
「それはそうと、ED曲が非常に(・∀・)イイ!」
「ハーモニーが、素晴らしいですよね♪」
 上野洋子と伊藤真澄――。
 伊藤は、声が独特で、使いどころの難しそうな歌手だけど。
恋風とか、雰囲気重視の作品に、よく合いますよね♪」
 大原さやかの、とぼけた予告が、非常に良いと思う。


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