2009/07/23-26フジロック'09

 フジロック’09。

そこには途切れることなく
ステージが広がるんだ
ほら
そこも ここも
あっちも こっちも

あしもとから 頭上から
降り注ぐスポットライトを浴びて
きみのステップをうけとめる
その 大地すべてが

フジロックなステージだろ

さあ   ねえ   いこうよ

フジロックを おどりながら
 

 

今年も「ただいま」は苗場の山々に向かって小さくさけぶ。
さあ、フジロックの始まり。 テントな我が家に我帰還せり。やっほおフジ!今年もがっつり遊んじゃうからね。
雨よふれ雨よふれ。びしょ濡れアマガエルどもの歌を、ささ、やまもり聴いてけって 、ね。


レインスーツに防水スプレーをかけながら、今年は何回この子にお世話になるのかななんてうきうきしちゃう。アメフリハスズシクテヨイ。サアサ、ジャンジャンコイヨ。ウケテタツゼ。こちとら根っからのアマガエル性分なもので。

 


2009/07/23(木):前夜祭にて帰宅!

到着!お約束通りの雨模様の前夜祭。もう日は暮れて私は苗場の我が家に帰ってきた。P2駐車場からてくてく歩いて場外エリアへ続くゲートを見下ろす。雨に濡れたアスファルトにスポットが照り映えている。
ただいま!わくわくしちゃうな。さて今年も今夜からよろしく。 

前夜祭のRED MARQUEEではお約束のパエリアをほおばりつつ、さっき撮ったばかりの携帯ディズプレイを眺めて本日のLINE UPを確認。今年も花火と共に猛ダッシュのRED…のはずが、定刻前に着いたそこはもうステージかぶりつきやらいつものPA前やらもちろん後ろまでお客さんがぎっしり 。………がっかり。
雨だから?ねえ、そんなことでお約束破りってどうなのさ。ちぇ。雨がイヤならこんなとに来ルンジャナイヨ。花火とダッシュ、それってセットでしょう。


前夜祭から、今年の台風の目はRäfvenだなと、確信。なんなんだかこの人たちは。そして、DNAレベルにガツンとくるダンスの素をばらまいて、爆裂的に無法者なストリングスの響きに踊らされる。全員が赤い靴を履かされた。音が鳴るうちは脱げないんです。これ。あああああ。

帰宅後にRäfvenのサイトを覗いてみたら、あった、あった、これ、わたしたち。おおおおおお!!!!!

彼らのサウンドはいまもずっと鼓膜の奥で渦巻いてる。クセになるんだよね。これ。

というわけで、まずはおやすみ。 フジロックはこれからだから。

歯磨き中の背中をキャンプサイトの照明が照らし出す。

誇らしげにはためく三角旗を眺めながら

はみがきはみがきはみがきはみがき…………

 

オヤスミナサイ。



2009/07/24(金):アマガエルのたび

今年のフジは お約束通りの雨続き。もちろん雨なんか平気の平チャラ。そうさチャラチャラなカンジで。そもそも雨がイヤなヤツらはフジに来るな。エアコンの効いたリビングでこぢんまりとDVDでも見てなって。

雨に濡れたゲートはきれいに水鏡が上下シンメトリーな世界を作っている。長靴をぽこぽこ言わせて、さあ行くゼ フジロック。

おしゃれなカラーのレインスーツに身を包み、熱気と上気が渦巻くGREEN。そのモッシュピットを遠巻きにして、私はまったりと音楽に身をゆだねる。お約束は左手のHeineken!!いぇ〜い♪べるべってぃーにあまぁ〜い☆☆☆

さて、今年もまずは会場一周の旅へ。ぬかるみにぐにゃぐちゃ足踏みならして。
ところ天国からWHITEに続く橋には見たこともないほどの濁流が。例年ここで水遊びするやんちゃボーイズも本日は立ち入り禁止にて御免候。カラーリングされた小石のオブジェたちも、囂々と重低音で飛沫たてるこの流れには、いつも以上におメメまんまる。キャーコワイ。

 

てなわけで、ぬかるみ踏んで、ぴたこらよいしょ。

アマガエルの旅はずんずん続く。

地面にスタンプ スタンプ スタンプ

旅の証を刻みつつ。


2009/07/24-26(金-日):眠りのすきまもうめつくす音楽がある

さて今年も音巡り………

SKA PARA@GREEN→高畠俊太郎@木道亭→SAKEROCK@HEAVEN→Räfven@ORANGEどろまみれ→
PATTI SMITH@GREEN→OASIS@GREENいねむり

The Birthday@GREENめちゃめちゃかっこいい→Percussion Work Shop@STONE CIRCLE→
ZAZ@Cafe de Paris超CUTE☆→オニ(ちらっと)@GYPSY→筋肉少女帯@"AWAY"WHITE 大爆笑→
忌野清志郎SpecialMessageOrchestra&NICE MIDDLEwithNEW Blue Day Horns@GREENナミダ→
FRANZ FERDINAND@GREEN→Mori Wrappin'@CRYSTAL PALACE→吾妻光良TRIO+1@CRYSTAL感涙

水ヲ下サイ&永遠のみどり&死んだ男の残したものは&ねがい@NAKAGAWA_KOUMINKANつまりは一時下山...

いやいや、完璧な音楽三昧。ツメの先まで音が詰まってる。髪を抜いても音がこぼれ出しそうで。

SAKE ROCKのサウンドチェックには、ご当人たちが出てきちゃってる。
「まだ、これリハだからね、しー…なカンジでね」
って、もうオーディエンスはノリノリです。

いざ本番に、いかにもいま初めて来ましたよな作り笑顔のハマケンに、わかっちゃいても大失笑なみなさん。さらに、待ってましたな歓声と拍手。客も役者です。良い雰囲気です。さすがSAKE ROCK。

浜野謙太曰くこっからは、おまけですから。興味ない人は帰っていいですから。の、伊藤大地君とのセッション(?)には胃がひきつった。ステージ上の4人が一番楽しそうな入場制限中(???)なひととき。

しかしまあ、何が何だってよく歩く。そして音が途切れない。どこにいても何かを聞き続ける。体にバスドラムのずんずんずんがしみこんで、お腹の中でひきがえるがなわとびしてるみたいだ。

なんだこのアウェーは!
おまえたちもフジロックで、アウェーな奴なんだろう!?
よりにもよって、フジロックで筋肉少女帯。
その時点で、今年の夏は失敗だと思えー!!
きゃー!すてきぃぃぃぃー!!!って?

だーめだめだめだめにんげんだーめにんげん!のXジャンプがみんなよい子に揃って思い切りツボ。さらにおいおいそのアタマ吹っ飛びそうですがな”ぱつきんヘッドバンギング”に古風だわぁ〜と妙に感心してしまう私がいる。

次々ダイブ少年続出な超盛り上がりに完全ホームなライヴパフォーマンス。ホント、たいしたおじさんたちです。いやいや、もうやめてぇええ!!なくらい笑った笑った笑った!!!

ふじろっくってふじろっくって…もう大好きいぃ。こんなおばかな人たちに出会えるからやめられないのね。
筋少さいこーアウェイ上等。

 

 

「Baby何もかも」 同じこのGREENで彼が熱唱したこの曲を、トータス松本が歌った。歌には抗いようのない不思議な力がこもることがある。もうそこから泣けてしようがなかった。

ロックンロールは死にませんよ、世界中の子供たちやみんなが、泣いたり、笑ったりする限り…ヒロト相変わらず良いこというなあ。そうね。

でも…こんな夜に…おまえに会えないなんて。そんな気持ち。

さて土曜日09フジakya's sunny_sideといったら吾妻光良トリオ+1のおじさま方。
大好きな吾妻さんに会いたくて、ヘッドライナーを途中に見切ってCRYSTAL PALECE TENTに向かう。カッコイイ英国美男子よりも薄髪なオジサンの魅力に負けてしまう私を褒めよ。そりゃもうサイコーなライブでしたとも。いつものSwinging Boppersとのライブとはちょっと趣向が違って、今夜はぐっと大人なカンジでさらにうっとり。

てなカンジでジンライムをいただきながら今宵もテントな我が家へ。お腹のひきがえる氏相変わらず短なわ中。


 

おまけその1。ワンマンバンドのお兄さん。今年も頑張ってご苦労さん。でもその横で踊りまくってたおちびなボクちゃんの方に、私の目は釘付けだったんだけどね。

おまけその2。そのお兄さんのすぐ側ってフジ名物のずらっとトイレだったんだけど、今年はこんなモノが。これって節水用?それとも新型インフルエンザ対策?


2008/07/25(土):祝祭空間を愛でながら

ORANGEでビッグママにごちそうさまのあいさつをして、さらに奥へ奥へと歩いていけばそこにはまたフジらしい遊び心がうずくまってる空間が。これを逃す手はないってことで、ひたすら歩く歩く歩く…てくてくのそのそぶらぶらと。



 

ほら!ここ。


インディアンの集落に迷い込んじゃったのかな、なカンジのエリア出現。今日はまた晴天で一段とのどかなここの風。

このテントから
だん・だん・だん・だ・だ・だん・だん!
ときとしてゆりあげてひいていく波のように、響いてくるドラムの音。。。ここではみんながアーティスト。マエストラに従ってドラムワークショップで大盛り上がり。ひゅうぅ〜☆

お腹にズンズン来ちゃうのね。さいこー!

 

でで、これなんだ?サルコジ大統領から?オペラ座の怪人から?え?盛花?で、カフェ・ド・パリって?なんだかもう。おフランスなんだかニッポン土着なんだか。

 

中はまたこんなデカダンスな雰囲気で。ここは一転ムーランルージュのカフェーですの。

ちょっとおサレにワインなんか頼んじゃったりして。ちりちりと泡ののぼる、キリッと涼やかな白ワインをいただきつつ、フランスから来たZAZのハスキーで超キュートなジャズとシャンソン を。カフェドパリ。

んん〜これってまた格別な異空間。

さ、今宵はFUJIの魔法を愛でつつ帰還せむ。

 

今年もありがとう。see you FUJI!