記事タイトル:ろーるぱんなちゃんがすき 


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お名前: 史仙   
>doruさん

おはようございます。

うーむ。
そうですね。
上記の本、すべて読んでないし、TV番組もみていない。
だからコメントしようがないのです。

申し訳ないです。

少し時間をください。
よくかんがえてみます。
それとも、どなたか、レスして頂いてもむろん構いません。

お名前: doru   
今週交互に2冊のノンフェクションを読んだ。
1冊は『わが闘争』著アドリフ・ヒトラー、もう1冊は『アンダーグラウンド』
村上春樹。これらも読んだものちょっとした偶然である。

 小学館のサイトで「あなたのこの1冊」ってもので今月は『感動の伝記といえ
ばこの1冊』が今月のテーマになっています。小さい頃無理やりエジソンやキュ
ーリ夫人、やワシントンの話を聞かされたわたしは普通の子供のように、彼ら偉
人達のように真面目に努力してやればできるのだって大人からの押しつけを感じ、
伝記というものには注意を払いませんでした。でも月々のノルマになりつつある
何かよい自伝を探して感想を書きたいと友人に話したら、ドイツでは禁書の『わ
が闘争』も一応伝記ではないかとアドバイスを受け図書館から借りることにしま
した。

同時期によく利用している図書館かインターネットからでも検索&予約ができる
ようになったのです。そこで評判の高い『海辺のカフカ』著村上春樹を借りよう
かなと思ったのですが、予約が一杯でなかなか手に入らないようでした。そこで
オウム騒動をようやく下火になり、人々の関心から薄れて書庫に保存されていた
『アンダーグラウンド』を借りることになりました。

ヒトラーの書いた『わが闘争』面白かったです。ワグナーを聞きながらワインを
飲みヒトラーの堂々とした文章を読んでいると、彼と一緒にユダヤ人も大勢殺す
のが正義であると錯覚されそうになります。わたしたちは一応教育されていてヒ
トラー=悪って構図を持っています。でも彼の堂々とした文章には彼が考えた正
義が見る人にユダヤ人は人間の屑だと言わさせるだけの魅力があり私は共感させ
られました。

村上春樹が書いた『アンダーグラウンド』は地下鉄サリン事件の被害者たちを調
べて、いろいろな理由で実名匿名、記事になるところで被害者側からの頼みでボ
ツになったもの出版されるまで難題はあったもののハードカバー1冊本になるほ
どのインタビュー記録になりました。
ちっぽけな存在であるが確かに人間はサリンがまかれるまで生きていて普通の生
活を送っていた。なぜわたしだけがこんな思いに? オウムの怒りはあるがどこ
か別のものとして感じている。人はちっぽけでもこんな状態になっていても生き
ようとしている。わたしはこれを読んで共感し涙しました。

この2つの本は偶然かもしれませんが共通点があります。ヒトラーにガス室に送
られたのはユダヤ人という人間であり、麻原がサリンを撒けといい被害者は地下
鉄に乗っていた会社員やOLという人間でした。わたしはここで悩みました。
『わが闘争』を読んでいる時はユダヤ人殺してしまえと共感し、『アンダーグラ
ウンド』で被害者たちの苦悩に涙を流す。どちらも私であり、どちらの私も揺る
ぎ無い真実であった。小悪人でもあり小善人でもある。わたしはいったいどっち
なのと考えていると今日も寝られそうにありません。
人は悪でもあり善でもあると一般論は一応わかっているつもりですが、私の中で
はお互いに悪と善が矛盾しています。それを考えると自己探求とかいって無意識
の深いところまで入り込まないといけないのでそれはちょっと危険です。

話はかわりますが、キカイダー01の善とハカイダーの悪ははっきりしているから
戦いやすいだろう。だけども後半になって登場してきたワルダーは善とも悪とも
つかず不安定な存在でした。ワルダーに何とか光線を当ててオリジナルと反対の
気質をもつ影が生まれても善とも悪ともつかぬ存在でした。ワルダーはどっちが
本当の自分なのかと苦悩は深くなります。
また、ばいきんまんに戦うあんぱんまんファミリーの中で、気になっているのは
ろーるぱんなちゃんです、彼女も作られたときから善と悪を2つの心を持つ悲劇
の脇役です。ある時はばいきんまんの味方になりあるときはあんぱんまんを助け
る。

善と悪がきっぱりわかれた世界でワルダーやろーるぱんなちゃんは一番人間らし
い存在として私は共感しました。だから ろーるぱんなちゃんがすき です。

本を読んで自己探求の旅に出ることもあります。ちょっと危険な旅だけどね。
そのためには良質な本を読んで読んで読んでスキルを増やすのが一番ですね。

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