記事タイトル:エスパーお蘭のつらい恋 |
>たくせんさん 「クロスファイア」は僕も好きな作品のひとつです。 それにいろんなことを考えさせられた作品でもあります。 超能力による、犯罪者の排除・・・たしかに手っとり早いし、痛快でもありますが 民主主義とは相容れないシステムだと思います。 彼らが暴走したら、それこそ掣肘できる者はいませんしね。 小松左京さんの「エスパイ」なんぞは、ある種のルールをもって運営されていたよ うです。よほどのことがないかぎり、俗事にはかかわらない、そんなルールです。 アルフレッド・ベスター「破壊された男」にも、「エスパーの誓い」ってのがあっ てみんなでソレを守っていた。 エスパー自身による、エスパーのルールづくりが大切ということでしょうか。
クロスファイア上巻を読みました。 久々の超能力ものです。 日本SF初期の作品を思い出します。 最近このような本は読むことが少なくなりましたが、視点を変えてみると、 今夢中の金庸の武侠小説は超能力合戦ですね。 わたしはこの手の小説が好きなんだとあらためて思いました。 初期の作家たちが正月に集まって発句したという本があって、正確には覚え てないのですが、ヨコジュンだったか、 ○○○○○エスパーお蘭のつらい恋 こうしていろいろと思い出させる本でした。 便利なようで辛い面もある超能力です。宮部みゆきさんはその微妙な心の動き を的確に表現していて、飽きさせない。新聞も読まずに、この本にかじりつき ました。下巻を読み終わるまで、世間の情報は遮断します、ってわけにもいき ませんが。 続いて下巻にはいります。