記事タイトル:ノベルズ版「アルスラーン戦記」 


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お名前: ミルフィー・ユ    URL
自転地球儀って引継ぎが集英社スーパーダッシュで本出してる一条理希さんですよね。
3巻から引継ぎ予定だと思ったんですけど。
銀環さんも閉鎖してしまったし、情報サイトがないのは困りますね。
KLANも薄いながらもバッターを変えながら出てるし。
いのまたむつみ氏をわざわざ引っ張ってきたのだから何かしら展開があっても良さそうなものですが
何にもないまま終わりそうですね。あぁ。また中国ものとか描いてるのかなぁ。

お名前: 史仙   
>ぶっきーさん、海燕さん

書き込み、ありがとうございます。

すっかりさぼり癖がついてしまった(笑)
仕事が忙しいせいもあって、更新もままならない有様です。
ったく、なんとかしなければ・・・。

アルスラーンのノベルス版。
他にも書いたけど、僕は購入はパスしました。
内容が大幅加筆されたというのならともかく、文庫でもってますし、イラストが
ベツのヒトというだけではねぇ・・・。

「自転地球儀」も「七都市物語」もベツの作家さんが引き継ぐ・・・!

って、コレ、ホントでしょうか?
あんましゾッとしない話ではありますネ。
「クラン」というとんでもない実例があるだけに、田中芳樹さんのファンの一人としては
勘弁して欲しい。
正直な気持ちです。

   2003.3/8AM7:50

追記
茅田砂胡さん「桐原家の人々」全四巻、読破!

うーむ、竜堂ファミリー以外にあんな破天荒な一家、そして兄弟がこの日本に存在したとは!
嬉しいですネ。

お名前: 海燕    URL
>「ウンディーネ」

じゃない。「ウィンダリア」だ。間違い。全然違うやんけ。ごめんなさい。ちなみにこのひと
の「銀河AVE.0番地」は未来を舞台にした小説なんですが、作中では角川春樹がまだ角川
書店の社長をしていて笑えます。

>構想はあるけど筆が追い付かないって事でしょうか?

3回生まれ変わっても書ききれないくらいストックはあるそうです。栗本さんもそうだけれど、
この手の「物語作家」型の作家は、質は別として、量的にはいくらでもお話が出てくるものら
しい。「墨染の桜」の解説で、万里の長城に登った栗本薫が、突然そこで長城を舞台にした物
語を延々と語り出した……というエピソードを紹介しているひとがいるのですが、そんなもの
らしいですね。手塚治虫は、アニメの会議のときは、毎回10本ずつお話をつくってきていて、
使わなかったものは使い捨てにしていた……なんて話もある。即興で曲をつくれるピアニスト
がいるように、瞬間的に数式を組み立てることのできる数学者がいるように、一瞬で物語をつ
くれる作家もいる、そういうことなのでしょうか。小室哲也がシンセの前に数分間座っていた
かと思うと、「曲ができました」といって立ち上がった、というシーンも見たことがありますが、普通人にはよくわからない脳の構造をしているとしかいえない。平井和正さんは「言霊だ」
といっていますけどねえ。アルセーヌ・ルパンものを書いたモーリス・ルブランなんかもこの
タイプで、「ほとんど無意識に物語をつくることができた」となにかに書いてありました。全
27巻の〈BASARA〉を書き終えた直後に月一読みきり10連発をはじめた田村由美さん
とか、同じ人間とは思えないよねえ。ちょっと休もうとか思わないのかしら。まあ、田中さん
の場合は、手が頭に追いつかないんだけれど。ちなみに僕は田中さんの本は大傑作から失敗作
まですべて読んでいるはずです。田中芳樹原作の超マイナー漫画「トラブルトライアングル」
まで持っている。全然おもしろくなかったけれど(笑)。で、これに関して最近考えるのが曲
亭馬琴の「南総里美八犬伝」のことで、あれは完結まで28年かかっています。現代より平均
寿命が30年も短かったころの28年ですから、当時の江戸の読者は「これは馬琴が生きてい
るあいだには完結しないにちがいない」と思ったでしょうね。実際馬琴は途中で失明して、息
子の嫁に代筆を頼んでいます。この嫁が、当時の女性ですから、漢字をほとんど書けなかった
という……それがどうやってあの漢字だらけの小説を書いたんだろう、ということを考えると
壮絶な気がしますねえ。結局、天才とは、常人よりアクセルの性能が良いひとのことをいうの
ではなく、ただブレーキが壊れたひとのことを指すのかもしれません。まあ、天才ならぬ僕も
2、3行で終わらせようと思って書きはじめるとこれだけの長さになってしまうんですけど(笑)。

>アン マキャフリーの「歌う船」シリーズ

いまアメリカのSF界ではこの手の商売が大はやりのようです(ペリー・ローダンは最初から
複数の作家で書くことが決まっていたようですが)。アーサー・C・クラークの「宇宙のラン
デヴー」の続編とか。これがまあ本編とは比べ物にならない作品で、ロマンぶち壊しもいいと
ころ。心あるファンは決して読んではいけないとアメリカSF作家協会から封印指定図書に指
定されているといううわさです(嘘)。でもまあ本人の許可を得て描くのはいいんですよ。い
や、良くはないけれどまあしかたがない。許しがたいのは本人の死後に勝手に描くことで、あ
れは犯罪的なんじゃないかと思わないでもない。アシモフの〈銀河帝国興亡史〉の続きとか。
書きたくなる気持ちもわかるんだけど、それにしたってなあ。ちなみにアシモフも「ライティン
グ・マシン」と呼ばれた多作家で、生涯に500冊弱くらい本を出しているそうです。アン・
マキャフリーの作品では、最近文庫に落ちた「誰も猫には気付かない」がじつにキュートな秀
作でした。ある異世界の王国で、それまでその国を守ってきた忠実な摂政が亡くなるとき、若
く未熟な領主のために各方面にさまざまな人材を残していったのだが、そのなかで最高のもの
は一匹の小さな猫だった……というお話。ようするに異世界ファンタジー版「三毛猫ホームズ」
ですね。あのマキャフリーにこんな小粋な小説が書けるのかと驚く(失礼な)くらいいいお話
でした。

お名前: ぶっきー   
海燕様
さすがお詳しいですね。
>「七都市物語」と〈時点地球儀世界シリーズ〉の続きも別なひとが描くそうです。
そうなんですか?最近とんとそういう情報に疎くなってしまって全然知りませんでした。構想はあるけど筆が追い付かないって事でしょうか? 
アン マキャフリーの「歌う船」シリーズ(これも良かったなぁ)も途中から別の人が書いたり
してますけどそんな感じでしょうか。ペリーローダン(これは読んでない)もそうですね。


「パロ」につて
これは別に誰かを批判したくて書いた訳じゃないんですよ。
いまでこそ暴言のたえない栗本さんですが、21巻のあとがきで匿名でしたが他の作家さんに対して
イヤミを書かれていたのがその当時すごくショックだったんで、強烈に印象に残っているんです。
多分初めてだったんでしょうね「すごい事を書くんだなぁ」と。
リアルタイムに読んでいたので、その時心当たりがあったのが田中さんか藤川さんかなと思っただけです。深い意味はありません。

しかしこのあとがき探していて、そのころバレンタインのチョコ集計ばっかりしていたのに気付いて妙に懐かしかったです(笑)

お名前: 海燕   
すいません。改行入れ忘れました。もう一度同じ文章を入れておくので、こっちで読んでください。

>そうなんですよ!だから読む気なくしちゃうんですよね。

「七都市物語」と〈時点地球儀世界シリーズ〉の続きも別なひとが描くそうです。大人なんて
嫌いだっ。

>ノベルズ版あとがきに丹野さんは天野さんの弟子?だと書かれてましたので、意外と天野
さん御自身が推薦してらっしゃるのかも知れませんね。

なるほど。一度天野さんの個展に行ったことがあるのですが、凄かったですよ。本の表紙だと
ごく小さな絵のように見えるものが、実は壁を覆う大きさだったりするわけで、ああいう絵を
毎日量産しているとなれば、そりゃ尋常ないそがしさじゃないだろうなあ、ということはまあ
想像がつかないこともありませんね。

>グインも初期の頃クリスタルパレスとかパルスとかあったし

あれはパロス、でしょう。似ているといえば似ているけれど、そんなこといいだしたら切りが
ないと思うけどなあ。「天空の城ラピュタ」でも「バルス!」とか叫んでいたし(笑)。なん
たらパレスというのはべつに栗本薫オリジナルではないので著作権はないし(関係ないけれど、
ヤヌスはローマ神話、ルアーはエジプト神話から採っているらしい)。藤川桂介さんの作品は
全部読んだわけじゃないけれど、かれの小説で西洋風ファンタジーは「ウンディーネ」ぐらい
しかないので、たぶん問題にならないと思う。もし栗本さんがこういったことを年頭に置いて
いるとしたら、それは筋違いでしょう。ちなみに田中さんと栗本さんはともに雑誌「幻影城」
で賞を獲ってデビューしたとき以来の仲のようです。この雑誌はすぐに潰れてしまったのです
が、泡坂妻夫とか、連城三紀彦とか、凄い作家をたくさん排出しています(連城さんが〈銀
英伝〉の解説を書いたり、泡坂さんが「天狼星」の解説を書いたり、田中さんが「亜愛一郎の
逃亡」の解説を書いたりしているのは、どうもこの頃からの繋がりがあるおかげらしい)。た
だ、こういう盗作云々の問題はなにしろ検証が不可能なので難しいところがあって、たしかに
盗んだとしかいいようがないこともないのではないとは思います。某〈金田一少年の事件簿〉
とか。某「ライオンキング」とか。「その漫画は読んだことがありません」。嘘吐け、みたい
な(笑)。〈モンテ・クリスト伯〉のアレクサンドル・デュマは、盗作問題で責められたとき、
こういったそうです。

「盗作したことは認める。しかし、おれのほうがおもしろい」

ぬけぬけと、とはこのことでしょう。こういう悪魔のような性格の人間が比類ない天才だった
りするから、世の中はおもしろい。ところで、田中芳樹さんに「ドラよけお椋」シリーズとい
う「スレイヤーズ!」のリナ・インバースの綽名をパクッたようなシリーズがあります。しか
し、僕はあれはパクリとはいえないだろうと思う。この場合、田中さんが「スレイヤーズ!」を
知らないということは絶対にありえないから、自分が知っていることを読者が知っていることを
前提としたお遊びだろうと思うのです。たぶん、神坂さんとパーティーかなにかで会ってそれ
について話をしたりしたことがあったんじゃないかな。

Q さて、なぜ田中芳樹が〈スレイヤーズ〉を読んでいることがわかるでしょう?

A 田中芳樹は、〈スレイヤーズ〉が富士見ファンタジアノベル大賞優秀賞を受賞したときの
審査員だったから。

さてと、いいかげんにグインの最新刊、読まなくちゃ。

お名前: 海燕    URL
>そうなんですよ!だから読む気なくしちゃうんですよね。

「七都市物語」と〈時点地球儀世界シリーズ〉の続きも別なひとが描くそうです。大人なんて嫌いだっ。

>ノベルズ版あとがきに丹野さんは天野さんの弟子?だと書かれてましたので、意外と天野さん御自身が推薦してらっしゃるのかも知れませんね。

なるほど。一度天野さんの個展に行ったことがあるのですが、凄かったですよ。本の表紙だとごく小さな絵のように見えるものが、実は壁を覆う大きさだったりするわけで、ああいう絵を毎日量産しているとなれば、そりゃ尋常ないそがしさじゃないだろうなあ、ということはまあ想像がつかないこともありませんね。

>グインも初期の頃クリスタルパレスとかパルスとかあったし

あれはパロス、でしょう。似ているといえば似ているけれど、そんなこといいだしたら切りがないと思うけどなあ。「天空の城ラピュタ」でも「バルス!」とか叫んでいたし(笑)。なんたらパレスというのはべつに栗本薫オリジナルではないので著作権はないし(関係ないけれど、ヤヌスはローマ神話、ルアーはエジプト神話から採っているらしい)。藤川桂介さんの作品は全部読んだわけじゃないけれど、かれの小説で西洋風ファンタジーは「ウンディーネ」ぐらいしかないので、たぶん問題にならないと思う。もし栗本さんがこういったことを年頭に置いているとしたら、それは筋違いでしょう。ちなみに田中さんと栗本さんはともに雑誌「幻影城」で賞を獲ってデビューしたとき以来の仲のようです。この雑誌はすぐに潰れてしまったのですが、泡坂妻夫とか、連城三紀彦とか、凄い作家をたくさん排出しています(連城さんが〈銀英伝〉の解説を書いたり、泡坂さんが「天狼星」の解説を書いたり、田中さんが「亜愛一郎の逃亡」の解説を書いたりしているのは、どうもこの頃からの繋がりがあるおかげらしい)。ただ、こういう盗作云々の問題はなにしろ検証が不可能なので難しいところがあって、たしかに盗んだとしかいいようがないこともないのではないとは思います。某〈金田一少年の事件簿〉とか。某「ライオンキング」とか。「その漫画は読んだことがありません」。嘘吐け、みたいな(笑)。〈モンテ・クリスト伯〉のアレクサンドル・デュマは、盗作問題で責められたとき、こういったそうです。

「盗作したことは認める。しかし、おれのほうがおもしろい」

ぬけぬけと、とはこのことでしょう。こういう悪魔のような性格の人間が比類ない天才だったりするから、世の中はおもしろい。ところで、田中芳樹さんに「ドラよけお椋」シリーズという「スレイヤーズ!」のリナ・インバースの綽名をパクッたようなシリーズがあります。しかし、僕はあれはパクリとはいえないだろうと思う。この場合、田中さんが「スレイヤーズ!」を知らないということは絶対にありえないから、自分が知っていることを読者が知っていることを前提としたお遊びだろうと思うのです。たぶん、神坂さんとパーティーかなにかで会ってそれについて話をしたりしたことがあったんじゃないかな。

Q さて、なぜ田中芳樹が〈スレイヤーズ〉を読んでいることがわかるでしょう?

A 田中芳樹は、〈スレイヤーズ〉が富士見ファンタジアノベル大賞優秀賞を受賞したときの審査員だったから。

さてと、いいかげんにグインの最新刊、読まなくちゃ。

お名前: ぶっきー   
>最近の田中さんは表紙に名前が載っていても自身の新作でない場合がほとんどですね。
そうなんですよ!だから読む気なくしちゃうんですよね。

>なんか天野さんが退いたあとの仕事を片っ端から丹野さんが引き受けているという気がしますねー。
ノベルズ版あとがきに丹野さんは天野さんの弟子?だと書かれてましたので、
意外と天野さん御自身が推薦してらっしゃるのかも知れませんね。


>僕が知るかぎり田中芳樹さんの作品にも藤川桂介さんの作品にも「パロ」という名称が出てくるものはないと思います。
ふっふっふ、そんなことはないですよ。
アルスラーンもパルスですし、(グインも初期の頃クリスタルパレスとかパルスとかあったし)
藤川桂介さんの「ウィンダリア」という作品、これはもろパロです。
これは いのまたむつみ さんキャラデザインでアニメ化もされました。(歳がばれる〜)

お名前: 海燕    URL
>しかも文庫2冊分が1冊に納まってる、なんかお得かも。

もとの文庫が薄いですからね。たぶんグインと同じで原稿用紙400枚、2冊あわせて800
枚かな。1000枚、2000枚級の作品がごろごろしている現代では厚いというほどのもの
でもないでしょう。それにしても最近の田中さんは表紙に名前が載っていても自身の新作でな
い場合がほとんどですね。いくら知名度に差があるとはいえ、実作者より原案のほうが表紙に
大きく名前が載るというのはちょっとどうかと思うぞ。

>やっぱり実力ある新人は皆で飛びついちゃうのかしら?

いや、まあ、編集部で決めたんでしょう。だれがどんな仕事引き受けたってべつに栗本さんが
怒るいわれはないと思います。他人なんだから。なにしようと本人の勝手。栗本さんと田中
さんは作家デビュー前からの知人らしいし。なんか天野さんが退いたあとの仕事を片っ端から
丹野さんが引き受けているという気がしますねー。いま天野さんが表紙と挿絵を書いている
のって〈吸血鬼ハンター〉くらいのものかな? 〈エイリアン〉シリーズのイラストも退かれ
てしまったし。ファンとしては残念ですが、いそがしいんでしょう、きっと。天野さんは以前、
自分が挿絵を書くことによって逆に影響を受けた作家として、田中芳樹、栗本薫、菊地秀行、
夢枕獏、の4人の名前を挙げています。まあ、さもありなん、というラインナップ。ところで、
僕が知るかぎり田中芳樹さんの作品にも藤川桂介さんの作品にも「パロ」という名称が出てく
るものはないと思います。〈ファイナルファンタジー〉に「ものまね師パロ」というのが出て
きたような気がしなくもありませんが、これは最近の話。

お名前: ぶっきー   
ノベルズ版「アルスラーン戦記」が出ましたね、本屋で見ました。
しかも文庫2冊分が1冊に納まってる、なんかお得かも。
イラストはグインサーガと同じ丹野忍さんで、表紙のアルスラーンがカッコよすぎですっっっ。
同時期にファンタジーの2大巨編の表紙を飾るなんて、すごいですね。
やっぱり実力ある新人は皆で飛びついちゃうのかしら?
でも薫さんがいやがるんじゃないかとちょっと心配をしています。
パロが重なっただけであとがきにイヤミ書く人だから。
あれは田中芳樹さんに対してでしたか、藤川桂介さんにでしたか私は結局
分からなっかったですけどね。

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