記事タイトル:小部屋で 


書き込み欄へ  ヘルプ
お名前: 海燕   
僕は同人誌は読んでいないのですが(入手できないし)、〈真夜中の天使〉〈翼あるもの〉
〈終わりのないラヴ・ソング〉と来て、よし、じゃあ次はグインをネタにしてやろうとか、
その次はヴァレリウス×ナリスだとかいうふうに進むというのは僕にはわかる気はします。
常に一般的な価値観へのアンチ・テーザを出しつづけるという、それがあのひとのアナーキ
ズムなんだろうな。なぜイシュトヴァーンがグインの手を跳ね除けたのか、それと同じこと
だと思う。

まあ最近のグインの展開がこうなっているのはどうしてだろう、と考えるときに、作者がナ
リスが死ぬのがいやだからだとか、やおいだからだとか、同人の影響があるからだとか、い
やただ長く引き伸ばしたいのだとか、そういうことは凄く単純でわかりやすいですよね。な
にしろ百万文字の展開を1行で説明できるのだからたいしたものです。しかし、しばしば忘
れられがちなのは、ひとの頭のなかってやつは常にそうわかりやすくはいかなかったりする
ものだということでしょう。

「新世紀エヴァンゲリオン」が流行ったとき、その衝撃的な最終回について散々「GAIN
AXの手抜きだ」「庵野が投げ出したんだ」と騒がれたことを思い出します(いまでも一部
では騒いでいますが)。世界は常にわかりやすい動機を求めている。これはたぶん凄惨な殺
人事件が起きるとマスコミがすぐに「動機当てゲーム」を始めるのと同じ理由なのかもしれ
ません。ひとは、決して納得できないものを納得できないままに放り出しておけない生き物
なんですね。

お名前: 史仙   
>樽井さん

グイン・サーガって、「生き物」なんじゃないか?

このごろそう考えることがあります。
つねに変動し、成長していく物語、まさにサーガです。
凄いほどの多面体をもつ物語だからこそ、多くの読者を惹くのでしょう。
今後ももっと変貌していくのかも?

最終巻がでたとき、読者の一人でいられたら、幸せだと思います。

お名前: 樽井  幸雄    URL
 こんばんは〜、樽井です。
 最近、グインの小部屋で長々と話を書き込んでいました。
 なんだか思いもしなかったほど、外伝的同人誌がはばをきかせている
というか強い影響を本編にあらわしているようで、びっくりでした。
 うーん。ちよっと幻滅しちゃうとこができちゃいました。
 
 

このテーマについての発言をどうぞ。
氏名
E-mail URL


半角カナは使用しないようにしてください。文字化けします。
記事一覧に戻る