史仙さんの推薦する
高島俊男さんの「本が好き、悪口言うのはもっと好き」
の文庫本が手に入りました。(文春文庫 476円)
史仙さんの文に、
「というか、教えられることばかり。
僕など日頃使っていた言葉の使い方、あるいは文章の書き方の不備を再三指摘され、
思い当たることばかりで、アタマを抱え赤面するのみ。
著者ご自身は「悪口」と言われているが、陰湿さがないため、爽快感がある。
この本を読んで怒るのは、自身の器量のなさを実証するものだろう。
中略
僕など、ただただ恐れ入るばかりで、ハラがたつはずもない。」
とありました。
この本の指摘している部分について、史仙さんは、実は同じことを日頃感じて
いたのではないか、と思います。
ただ、新聞や本など、まわりが間違って使っているため、気にしながらも、つ
い自分も使ってしまったが、この本によってはっきり間違いだと指摘されて、も
やもやを一掃したのではありませんか。
わたしも教えられることばかりですが、少しだけ、わたしが日頃感じていたこ
とがありました。
「大型は虫類」この言葉をどう読みますか。 新聞の見出しにあった文です。
大型が虫類なら小型は何だろう。と思っていたところ、数日して投書がありまし
た。そこで大型爬虫類の意味であることを知りました。まぜ書きの問題です。
もう一つ「二三人(にさんにん)」と「二十三人(にじゅうさんにん)」の区
別です。
こういうことがあって「わが意を得たり」となると、他の文章の信頼性が増す
ことになります。
楽しく読むことができました。ありがとうございます。
takusen