日本の国際放送は、戦後、GHQによって長らく禁止されていま
したが、1952年、その名を「ラジオ・ジャパン」と改めて再出発し
ました。これを海外に届けたのは、名崎・八俣の両送信所で、免許
交付の際に戦前とは異なる新しい呼出符号が与えられています。
<国際放送>
・名崎送信所:JOA+数字
1952. 2. 1 国際放送局の免許交付(東京国際放送局)
1971. 5. 1 国際放送局を廃止
・八俣送信所:JOB+数字
1952. 2. 1 国際放送中継局の免許交付(東京国際放送中継局)
1971. 5. 1 国際放送局に変更(東京国際放送局)
数字については、1959年6月1日から、周波数(MHz)帯の数字とな
っています。実際に使用されている/された呼出符号は以下のとお
りです。
名崎:JOA6,JOA7,JOA9,JOA11, JOA15,JOA17,JOA21
八俣:JOB6,JOB7,JOB9,JOB11,JOB13,JOB15,JOB17,JOB21
※ 名崎送信所が運用されている当時は、22mbの割当てがありま
せんでした。
さらに、1988年からは中継国際放送も始まりました。これは、外
国放送事業者の委託により、その放送番組をそのまま送信するもの
です。
<中継国際放送>
・八俣送信所:JOD+周波数(MHz)帯の数字
1988. 4. 1 中継国際放送の免許交付(東京中継国際放送局)
1988. 4. 4 Radio Canada International 中継放送開始
1988. 8. 1 Radio France International 中継放送開始
1993. 4. 1 British Broadcasting Corporation 中継放送
開始
八俣:JOD6, JOD9,JOD11, JOD15,JOD17
このように、JODの呼出符号は、ラジオ日本の放送を中継する海
外の送信所に与えたものではありません。
以上、長くなってしまいました。
[2004/01/23 20:29:30]