はじめに 今年やってみた音読のバリエーションをご紹介します。
ただしその順番、組み立ての理論はまだわかりませんので、
無責任な提案になってしまうかも知れませんが、お許し下さい。
竹取物語の冒頭部2ページ分の1時間目の音読練習なら、1時間読みっぱなしです。
音読練習
説明 今日は読んで読んで読みまくります。最終目標は、この2ページ全部暗唱です。
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この段階では「絶対そんなの無理。」と口々に言う。そこで「大丈夫、先生が教師になってから
できなかった生徒は一人もいなかったから、みんなもできます。がんばりましょう。」と言う。
指示 先生がこれから範読をします。読めない漢字にはふりがなを振りながら聞きなさい。
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ここでしっかり振らないと後が大変。2回ほど行う。全部振れない生徒もいるが進む。四人班でも振れるので。
指示 先生の後について読みなさい。「今は昔」「今は昔」「竹取の翁と」「竹取の翁と」・・・
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1回目は短めに切る。2回目はだんだん句読点ごとに。3回目は一文ごとと徐々に長くしていく。
指示 四人班になりなさい。○読みをします。一番背の高い人から時計回りです。
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自分の身長を教え合いスタートの生徒を決める。兄弟の人数、家族の人数、誕生日なども使う。
指示 最後を読み終わったら、手を挙げて先生に教えなさい。でも最初はゆっくりでいいです。 読めない字がもしあったら、班の中で教え合ったり、先生を呼びなさい。
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最終的にはふりがなを振る機会はここまで三回ある。
次からは競争なので、自信のない子はきちんとここまでに振っている。必要のある子は机間巡視でチェックする。
指示 速読み競争をします。「、」「。」の両方で交代します。スタートは1番目の人の左隣の人で 、反時計回りです。では「3,2,1スタート」
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挙手した班から「一番」「二番」と順番を告げて行く。次はまたその左の人から切れ目は同じで時計回り。
最後はまたその左から○読みで、反時計回り。四人全員スタートをさせたら終わり。
指示 各自のスピードで読みます。最初は黒板に向いて、2回目は後ろ向きで読みます。
終わったら座りなさい。では起立。始め。
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こうすると、各自の進行状況がわかる。つも遅いけれどきちんと最後まで読む子がいるので、
「○○くんは、偉いねぇ。ちゃんと最後まで読むものねぇ。こういう人は力が付きますよ。」などとほめる。
発問 ここまでで暗唱できるようになった人はいますか?
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この段階ではほとんどいない。いなければこれ幸いと「じゃもう少し練習します。」と言う。
もしいたら、やらせてみる。できれぱほめ、失敗したら、勇気をたたえつつ、「もう少しでできるから、もう少し練習だね。」と言う。
指示 ペアで○読みをします。隣の人と机を向かい合わせなさい。廊下側の人がスタートです。 最後まで終わったら、今度は窓側の人がスタートします。合計2回です。終わったら手を
挙げて下さい。
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時間があれば、ペアをローテーションする。例えば「廊下側の人だけ、ひとつ前の席に移動します。一番前の人は、一番後の席です。」など。
指示 机を戻しなさい。縦列競争をします。○読みです。自分の番になったら、
後の人に聞こえるように体を向けなさい。一回戦スタートは一番前の人です。
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2回戦は後から。次は途中からも可。横列も可。ただし横は難しい。
指示 ではそろそろ暗唱に入ります。ペアになりなさい。廊下側の人は先生役です。
教科書を見て読みます。窓側の人は教科書を閉じます。相手が読んだ後に続けて
同じように繰り返します。先生役の人は、はじめは短めに読んでやりなさい。
終わったら交代です。両方終わったら机を静かに戻しなさい。
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教科書を見ない方がなぜか断然声が出る。暗唱を意識する子が出てき始めるので、終わっても各自で練習
している。
発問 ここまでで暗唱できるようになった人はいますか?
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パラパラと手が挙がる。すごいね、と言いつつ、
指示 でも念のためにもう少しだけ練習します。教科書を閉じなさい。
顔を上げて、先生の後について言いなさい。
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教科書を見ないで、追い読みをさせる。1回目、短く。2回目、句読点に忠実に。
指示 では暗唱できる絶対の自信のある人は、手を挙げなさい。
○○くん、起立してやってみて下さい。
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挙手する生徒の数とのこり時間を見計らって1、2名にやらせる。できたら大げさにほめる。
暗唱が得意な子と勉強のできる子は必ずしも一致しないのでおもしろい。逆転現象も起こる。
指示 次の時間は、暗唱テストと超高速読みをします。
自信のない人は家で練習してきて下さ い。
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次の時間は、1 各自で練習
2 ペアで検定
3 超高速読み練習
4 ストップウォッチを使って計測
5 ペアで超高速検定
6 不合格者の再挑戦