*模擬授業案


指示1 全員起立。一回音読します。終わった人から座ります。どうぞ。
 
 

 机間巡視 座る人が出始めてたら、


隠れ指示 終わった人は、座ったまま二回目を音読します。
 


 

暑いのにしっかり読めています。このクラスは期待できますね。
 


 

指示2 ノートに1行ずつ空けて、@ABと順にDまで番号を書きなさい。終わった    ら終わりましたと言います。
 



 

隠れ指示 ところで当然、最初に日付とページは書きましたね。書いてない人はすぐ     書きなさい。
 



 

指示3 では少し問題練習をしましょう。番号のところに答えだけ書きます。
 


 

隠れ指示3 終わったらどうするかわかっていますね。
 


 

発問1 一問目、 題は何ですか?
 


 

    こんなの3秒ですね。3、2、1。はい、どうぞ。


指示4 完璧です。答えるときは「〜です」と言んでしたね。
    できた人?はい、赤で○をつけましょう。
 



 

A 二問目、作者は誰ですか?これも3秒。  金井 直です。
 


 

  正解です。できた人?好調です。


B 三問目、 いくつの連でできていますか?  5連です。
 


 

  5連になった人?違う人?答えは5連です。偉い。一学期の勉強をよく覚えていま   した。                                   


指示 ○をつけたら、それぞれの連の上に番号を振っていきなさい。反応が速いのは
   優秀な証拠です。
 



 

C四問目、詩の中に人間を表す言葉が、三つあります。何ですか?妹 お前 私
 


 

 一つ目は何ですか?同じ人?正解です。二つ目は何ですか?同じ人?         三つ目は何ですか?同じ人?                         


念のために聞きます。書かなくていいです。言葉は3つですが、人物は三人ですか
?二人ですか?三人だと思う人?二人だと思う人?二人ですね。「お前」と「妹」
は同一人物だからですね。
 




 

D 5問目です。「私」と「お前」の関係は何ですか?漢字2文字です。兄妹
 


 

 「きょうだい」正解です。                          


漢字はどう書きましたか?隣の人と見せ合って下さい。兄と妹と書いても「きょう
だい」と読むのです。
 



 

E 次はちょっとみんなで考えてみたいのですが、少し難しいですよ。二連の会話文に 指を置きなさい。みんなで声をそろえて読みます。さん、はい。これを言い換える と、早く何がどうなってほしいということですか?Eと書いてから続けて書きなさ い。
 





 

 「早く街が平和になってほしいです。」同じ人?おしい。テストなら△です。他の人?  どうぞ。「早く街が平和になってほしいということ」同じ人?そうです。     


 「どういうことですか?」と聞かれたら「こと」と対応させて答えるのです。「早
 く戦争がおわってほしいということ」でももちろんいいです。
 



 

F 四連の2行目に指を置きなさい。先生、読んで下さい。これは言い換えると、誰  がどうしたということですか?Fと書いてから続けて書きなさい。
 



 

  妹が死んだということ。同じ人?違う人?違う人に当てる。           


G しつこく行きます。四連の3行目に指を置きなさい。「星の中で木琴を鳴らし始  めて」とあります。これは言い換えると、誰がどうしたということですか?Gと  書いてから続けて書きなさい。これは本当に難しいです。
 




 

  ワークなら○ですけど、それは本当ですか?妹は死んでしまっているのです。だか   ら妹は星の中で木琴を鳴らしていると兄が思いたかったということ。となります。


H ではなぜ「雨が降ってい」ると「お前の木琴がきけない」のですか?書かなくて  いいですから考えて下さい。いかがですか?
 



 

  どんどん当てていく。「星が見えないからです。」ワークの答えなら正解です。でも  もともと「私」がそう思いたいだけ、思いこみですよね。雨雲で星が見えなくても、  雲の上には星自体は存在しているんだから、思いこみの力できこえたっていいじゃな  いですか?                                   それなのに雨だときけないのです。雨が何かを表しているのです。        


 板書する。
 


 

I 板書しなさい。
 「雨」は何を表しているのか?
 



 

  机間に戻る。                                


いかがですか?難しいですよね。でも中1のクラスでも、一つは出ますよ。
 


 

先生の解釈を言います。一つは涙です。これは中学生も言います。でももう一つあります。それは爆弾が落ちてくる音です。おびただしい数の爆弾が落ちてくる空襲の夜、妹の死んだ夜を、「私」は雨から連想するのです。だからつらくてつらくてきけなくなるのです。このように書いてあることから、書いてないことを考えるのも大切な勉強です。
 






 

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