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ドバイ・ゴールドスーク攻略法

ドバイはショッピング天国と言われていますが、その中でもゴールドは世界一安いとも言われています。実際に世界一安いかどうかはわかりませんが、日本よりもまた欧米諸国よりも安いのは確かだと思います。また、近隣の湾岸諸国でもゴールドスークはありますが、私が見た中ではやはりドバイのゴールドスークが品数、店舗数、またデザインの豊富さを取っても一番だといえるでしょう。とにかく店の数が多すぎてどの店に入っていいかわからなくなると思いますが、ここでは良い店の選び方、また金の値段について、さらに値引き方法、ぼられないようにするには等、書き記していきたいと思います。またゴールドだけではなくダイヤモンドや他の宝石も安く買えるのでそちらも紹介します。

 お店の種類
大きく分けて3種類ありまして
1.21、22金(24金含む)のみ扱っているところ
2.18金(ホワイトゴールド含む)のみ扱っているところ
3.両方扱っているところ

たいてい18金を扱っているところはダイヤや真珠など他の宝石も扱ってるところが多いです。
まずは目的が何金なのかで目指すお店が決まってくるでしょう。どっちも見たい方は両方
扱っているところがおすすめです。外から見て明るい金のブレスレットやネックレスがさがって
いるところは1の場合が多く、白っぽい台の上にダイヤやルビー、エメラルドの宝石の指輪を
ディスプレイしているところは2でしょう。片側に明るい金、反対側にちょっと薄めの色の金を
ディスプレイしているところは3ですね。これはあくまで基本ですが。始めに入ったときに何金を
扱っているかきくのが一番良いでしょう。

 金の値段
各アクセサリーの値段は(金の1gのその日のレート+加工料(どこ産のものか))×そのアクセサリーの重さ+もうけで決まります。お店の人が値段を聞くと重さを量って複雑に電卓を打つと思いますが、それはこの計算をしているのです。下の表が2001年2月21日現在の金と加工料のレートです。

金の価格(Dh) 平均加工料(Dh)
24ct 31.25/g インドメイド      9/g
22ct 29.25/g イタリアンメイド   7/g
18ct N/A ローカルメイド   4.5/g
シンガポールメイド 5/g


 値引きについて
これは人それぞれ値引率が違うと思いますが、たとえば4割まけてもらった人は2割まけてもらった
人より得をしたかというとそうとは限りません。それは最初に提示された金額があまりに高ければ
たとえ4割まけてくれたとしてもまだ高い値段で買っているかもしれません。特に日本人を見ると
たいていふっかけてきますので(そして君だけには安くするという。)たくさんまけてくれたといって
すぐに買わないようにしましょう。

 ぼられないようにするためには
まず金額をきいたら即座にそのアクセサリーの重さを聞きましょう。そしてどこで作られたものか聞きます。
そのあとは店員さんの電卓をうばってさっそく計算してみましょう。そこででた金額はもうけが含まれて
いない実際のコスト。ですからこれ以上まけろというのはお店にとって損になりますから無理なわけです。
もしこれよりも以上に安い場合はその金はにせものという場合がありますので要注意。それから今電卓で
出した値段までまけさすというのも難しいでしょう。やはり商売ですから利益が上がらないのに商品を
売りませんよね?ですから最初の言い値からこの実際のコストにある程度近づいたらきりのいいところで
妥協しましょう。というのもあまりにがんこにこの値段じゃなきゃいやだというとじゃあ買ってくれなくていい
ということになってせっかくの交渉が水の泡となってしまうこともあるからです。金額が下がらなくなって
じゃあいらないといって店を出る方法もありますが、もしまだ安くする余地があるなら引き止めますが、
そうでない場合(もうぎりぎりの値段)引き止めませんのでせっかく欲しいものを逃してしまう恐れが
あります。また後でくればいいやと思うかもしれませんがあとで戻ってきたら前より値段が高くなった!
ということはよくあります。それよりは最初から限度を知って交渉したほうが無駄もなくなりますので
私はおすすめです。

計算が難しすぎる!というかたはとにかく金の値段だけ覚えましょう。ほとんど変わることはありませんので
1g=1000円くらいです。(22金)できれば現地通貨のディラハムで覚えておくとより値段交渉のときに
有利でしょう。日本円に換算してもらうと高くなってる場合があるからです。1g=約30Dhです。そして、
加工料ですが21金以上を買われる方は加工はローカル(一番安い)、近隣諸国(バハレーンなど)、
インド、シンガポールしかありません。インド産以外だと1g=35Dh、インド産は1g=40Dhで覚えま
しょう。

それでは例として、50gのローカルメイドの22Kブレスレットを購入したいとします。ローカルメイドは
1g=35Dhですから50gだと×50=1750Dh←これが実際のコストになります。ですからこれに近い
値段になればいいわけです。この場合だと1850Dh〜1900Dhくらいなら妥当でしょう。逆に相手の
言い値、例えば2300Dhだとします。そしたら即座に重さで割ってみましょう。2300÷50=46です。
つまり1gにつき46Dhということになります。それがわかれば「ちょっとぉ〜あなた1g46Dhも取ってる
じゃない!こんなのぼったくりすぎよ!」と言える訳です。そうすると店員さんもむむっ!このお客さんは
金を買い慣れてるなと思い、それ以後は妥当な値段を提示してくるはずです。

注)ただし、イヤリング、指輪など重さが軽いものはどうしても1gの値段が通常より高くなってしまうので
1g=40Dhくらい(ローカル産で)でも妥当な値段ですので覚えておいてください。

以上は21、22金のアクセサリーの購入法です。18金に関しては、私自身も詳しくないので日本よりも
安いなあと思ったら購入してもよいのではないでしょうか。

 ダイヤについて
ダイヤは中東ではあまり価値があると見なされていません。というのも金と違い売ったときに価値が半分
以下になってしまうからです。ですからダイヤもドバイでは安く買えます。鑑定書もちゃんとついてきます。
ダイヤはやはりクラスによって値段が全然変わってきますから買うときにその辺りも聞いたほうがよいと
思います。私も前回初めてダイヤの指輪を買いましたが、VS1クラスのIカラー、カットはグッドで3つの
ダイヤが横に並んでいて合計0.97ct、台は18金で5000Dh(約15万円)でした。友人は同じクラス、
カラーで一粒のダイヤの指輪、0.5ctで同じく5000Dhで購入しました。1ctで同じクラスになるとやはり
70万円くらいするそうです。その他の宝石、真珠もありましたが、購入したことがないので価格はわかり
ませんが日本よりは安いでしょう。

 良心的なお店の見分け方
ゴールドスークにはとにかくお店の数が多すぎてどの店に入ったらいいか戸惑うと思います。私がお店を
決めるのはまずお客さんがたくさん入っているかどうか。お客さん(特にアバーヤを着たローカル女性)が
多いところはやはり良いものを置いてあって値段も良心的だから流行ってるんだと思います。私の経験から
いっても人ががらがらのお店は値段もふっかけてきたりすることが多かったです。また、お客さんが多いと
品物の回転も早くなるので古いデザインを買わずに済むという利点もあります。もうひとつは、ショッピング
センター内のお店のほうが値段が高いので、路面店を選びましょう。私はたいてい奥まではいかず、
入口近辺のお店で購入することが多いですね。

 おすすめのお店
Mukund Jewellers   TEL 2266513
入口近く右側にある。店内は広い。21、22金の他、18金、ダイヤも取り扱っている。良心的な店。
いつもお客さんでいっぱい。私は必ずこのお店に行きます。

Shattaf Jewellers
こちらも入口近くの右側。21、22、18金を扱っている。ここもいつもにぎわっている。