CD批評コーナーVol.4

 ※コメントは客観的というよりかなり主観的ですがご了承ください。 

Pascale Machaalani"Nour El Shams"
レバノンで人気の女性シンガー、パスカル。どうもこのいじわる顔が私は好きでなかったのですが、レバノン人は彼女を美人!と褒め称えるのです。彼女もナワール、ディアナと同じくらいレバノンでは人気があります。このアルバムは全体をせつな系にまとめていて思ったよりよいアルバムでした。超スマッシュヒットの1曲目、Nour Elshamsは何度聞いても名曲です。2曲目のNashaftelli Dammiもシングルカットされています。3曲目のTekzob Alayは湾岸風、7曲目のArjouk Irhalはクラブ風、8曲目のHabibiはハマダ君風といろいろなタイプの曲に挑戦していてその曲によってレバノンアクセントで歌ったりエジプトアクセントで歌ったりと変えているのも器用さを見せています。パスカル本人は個人的に好きではありませんが、このアルバムはお勧めの一枚です。

Claudia ElShmaaly "Bittalaa fiik"
同じくレバノン出身の女性シンガー。彼女は一見若く見えるのですが、その曲調や歌い方はおばさんそのもの!いったいいくつなのでしょうか。このアルバムはパスカルやナワールに比べるとはっきりいってあまり聞きやすくはありません、が、おばさん系の歌が好きな通の方にはうけるかも?現在は3曲目のAlaa Honekがシングルヒット中です。この曲は湾岸調の歌ではないのですが、ビデオクリップではアバーヤを着てたくさんの金を身につけているので一見湾岸女性に見えます。それ以外ではこれといって私がいいと思った曲はありませんでした。外見は男性好み?

Kazem Al Saher "Abhathu Anki"
イラク出身のカーゼムのニューアルバム。あれ、ついこの間でたばかりじゃないかと思ってたら実はもう前作から1年もたっていたのです。でも前作からはシングルカットはまだLa tidnahadしか出してないはずなのに。ところでこのアルバムのジャケットをみたでしょうか。か、かっこいい!!カーゼムも完全にアムルやラギーブと同じで歳をとるごとにあか抜けかっこよくなっていっている。おそるべしアラブ男性。今作からはファーストシングルカットのKul a'am wa anti habibatiが現在ヘビーローテ中。この歌もLa tidnahadのようにノリがよい曲です。しかもなんとこのCDはビデオCDもかねていてKul a'am 〜のビデオクリップも見れるという超お得なCD。これは買わなきゃだめでしょう。
Asalah "Ya Akhi Isal"
ついにアサーラのニューアルバムがでました。アサーラといえばナワールともケンか中、ディアナともけんか中、また同じシリア人シンガーの夫を寝取った疑惑もありかなりお騒がせな女性。アラブの松田聖子といったところでしょうか。前作、前々作と大ヒットでしたが今回も多分ヒットまちがいなしでしょう。今回の内容には驚きました。というのもなんとほぼ全曲湾岸調の曲なのです。どうした、アサーラ?!これな何かコンセプトがあるのでしょうか。ドバイ在住のディアナですら湾岸調の曲はアルバムに1、2曲です。なんとも不思議です。でもアサーラと湾岸調の曲ってあまりマッチしないような。声が合わないんです。わりと低めの地味めの声なので。みなさんはどう思いますか?