Essay

ルナとの出会い

ルナとの出会いは99年10月でした。そのとき私はオーランドに住んでいたのですがたまたま子犬の専門店のJust Puppiesというお店があるのを広告で知ったんです。それで住所を調べて行ってみました。犬を飼う予定は全然ありませんでした。ただ日本に置いてきたまるがすごく恋しくて…子犬を見に行こうと言う軽い気持ちで行ったんです。そこはオマーンのペットショップと違って子犬だけを扱っていて様々な子犬がいました。柴犬まで!(Shiba Dogと書かれていました(笑))アメリカでは日本と違って大きい犬種ほど安く小さいほど高いんです。日本で人気のレトリバーは$200で安くチワワが一番高額でした。私がまず目に付いたのはコッカープーというコッカースパニエルとプードルのミックスでした。すごくまるに似ていたんです。色と言い雰囲気と言い。毛はコッカープーのほうがカーリーでしたが。そのあとマルチーズに目が行きました。その中の1匹がもう抜群にかわいかったんです。お店の人もこの子が一番かわいいのよといっていて他のマルチーズはもっと身体も大きくて目もあんまりくりんとしてなくて。でもこの小さくてかわいいマルチーズはあまり元気がなかったんです。他のマルチーズは私のところに寄ってきて指をペロペロなめるのにこの子だけはジーっとして動かない。他より体が小さいから体が弱いのかな、私のことあまり好きじゃないのかなといろいろ考えてしまいました。そのころにはもう犬を飼いたいモード全開でコッカープーもすてがたかったのですがコッカープーは7〜8kgになるので一人暮らしの私にはちょっときついかなと思ったんです。まるでも苦労したし。それでこの超かわいいマルチーズにしようと思ったのですが、値段を聞いたらなんと800ドル!えー高い!日本じゃもっとしますがレトリバーが200ドルですよ。でも今飼わないで売れちゃったら後悔するなあと思っていちお友人(日本人)に電話してみたんです。そしたら友人たちはびっくりしてえーそんな簡単に飼っていいの!あいしゃの部屋めちゃくちゃじゃん。自分の世話もできないのに犬の世話なんてできないよ!っていうんですよ。そこまでいわなくても…と思ったのですが反対されるといつも反抗してしまう私の悪い癖がでて思い切って買ってしまいました。

まるも小さかったけどルナはさらに小さくてみえなくて踏んでしまったことが何度もあります。でもルナはすごく頭がよくてあんなにまるで苦労したのに1週間でトイレを覚えて(おしっこシートですが)すごく楽でした。散歩も行ってもすぐ疲れてしまうのでこれまたらくちんで。小型犬ってこんなに手がかからないんですね。そうそうルナの名前ですがいろいろ考えてたんです。アラブの名前がいいと思っていろいろ考えていたのですがなかなかよいのがなくて…あいしゃも候補でしたがやっぱりあいしゃはもう私自身になじんでるのでいまさらこの犬をあいしゃと呼ぶのもなあと思い最終的には月の女神という意味のルナにしたんです。まると違ってかなり考えましたね。ルナは私とどこでも一緒でした。学校に行くときはさすがにお留守番でしたが、モールもスーパーもどこでも一緒。本当はペット禁止なのですがルナはヴィトンのバケツ(小)に入る大きさだったのでそれにいれるとみんなぬいぐるみだと思ったり、また犬だとわかったときも顔だけちょこんと出しているのでみんなわー超かわいい!!と寄ってきて全然問題がなかったんです。