おまけの終着駅 in 東北

昭和30年代後半の「その時終着駅 in 東北」、いかがでしたか。「激レアな可燃ゴミが1枚もなく、ネットツアーらしくない」との苦情は全く殺到していませんが、ここはせっかくのサイバーツアーですから、切符の素人 chabin が、いつもの独断と偏見と見た目で、激レア切符の捏造に挑戦することにします。捏造するのは昭和32年5月迄、小本線の終着駅だった幻の宇津野駅入場券です。
捏造の前に、小本線の予備知識をまとめましたのでご笑覧下さい。


小本線は、山田線の茂市駅から浅内駅までを結ぶ31.2qの国鉄路線で、昭和17年6月25日に開業し(茂市〜岩手和井内間)、昭和19年7月20日に押角まで延伸、昭和22年11月25日に宇津野まで延伸した。昭和32年5月16日に押角〜浅内間が開業し、その時、宇津野は廃止されたとされる。昭和47年2月6日、浅内〜岩泉間が開業した時に岩泉線と改称された。左の入場券は昭和39年当時の小本線時代のもの。岩手刈屋、押角、岩手大川の3駅は岩泉線開業時(昭和47年2月6日)に無人化された。

今や、東北一どころか、日本屈指のローカル線で名をはせる岩泉線だが、宇津野が終着駅だった頃の小本線はどんな路線だったのか? 左は、昭和32年2月1日現在の鉄道路線図の運転便覧から取ったもので、実は、その時、C58が主力機関車として活躍する立派な路線だったのだ。


というわけで、前置きが非常に長くなりましたが、宇津野駅は硬券入場券を発売していた立派な終着駅だったに間違いない。そこで捏造したのが左の10円券。もしかして、本当にこのような券が発売されたかもしれませんが、まったく信頼できません。謹んで、ここに白状します。