第4日 昔々の日南駅
「吾田駅入場券を求めて」

左の切符は、過日、某切符専門店の即売会で、タダ同然で購入した日豊本線吾田駅入場券(昭和27年1月1日に日南と改称)のレプリカ。53年も昔に、改称前の入場券をわざわざ購入した鉄ちゃんが存在した可能性は極めて低いけれども、もしかすると存在するかもしれない。

その本物を自己責任にて捏造したのが左の切符。門司印刷1期券を想定した贋作です。鉄道入場券図鑑によれば、10円門司印刷1期券の文言は「通用発売日当日1回限り」「客車内に立ち入ることはできません」とされていますが、実際の文言は「通用発売当日1回限り」「客車内に立ち入ることはできません」と推定されるので、その通りに偽造したものです。

ところで、赤帯入り10円入場券の1期券については、鉄道入場券図鑑にも記載されていない文言や旧字体を使用した切符がかなり存在することが分かっています。入場券買い占め隊が活躍する昭和38年以前に、国鉄の全駅の入場券を収集した鉄ちゃんがいなかったからでしょうか?

第5日は、東武東上線を飛んだ「空飛ぶ特急」の切符を探す予定です。