いい仕事の地図式切符

今から68年前の昭和10年6月15日、省電・新宿駅で世界初の地図式切符が発売されたという。この時の切符はB型で、約1年半の試用期間を経て、A型切符として本格使用された。左の切符は昭和12年1月11日発行の初期のA型地図式切符。今から66年も昔の切符にはとても見えない、実にいい仕事のもんですねぇ〜

敗戦ですべてを失った日本。地図式切符も発売されなくなりましたが、昭和27年2月から国鉄・川崎駅で戦後初の地図式切符がA券として試用発売されたという。左の切符は、昭和27年1月3日発行の地図式切符。おそらく、試験的に発行されたものを関係者が保存したものではないかと思われる。戦前の切符と比べて、図柄がモダンになった感じですが、匠の技はきっちりと継承されているようです

戦前から熱心な収集家がいたという話も納得できる、実にいい仕事の地図式切符。手持ちの地図式切符をほんの少しご紹介します。珍しいものではありませんので悪しからず。
珍しい地図式切符をご覧になりたい方には 北茅ヶ崎鉄道切符研究所 がお勧めです。地図式切符の歴史やいろいろな鉄道の地図券などが満載のホームページです