上表は、昭和26年度鉄道統計年報から、当時の会津線・会津坂下駅〜門田駅間の駅別旅客取扱収入表を抜き出したもの。鉄道入場券図鑑では開業以来の無人駅とされている滝谷駅に年204万円の旅客収入が計上されていて、これって、図鑑のミス? 停留場変遷大事典を見る限り、塔寺、会津坂本、郷戸とともに昭和46年8月29日に無人化されたと考えるのがリーズナブル。滝谷駅は年間の旅客雑収が千円以上あって、不人気駅ではなかったかも。chabin が入場券を持っているくらいだから。

表に載っていない会津桧原駅こそが、正真正銘、開業以来の無人駅かも。



次にご覧頂くのは、同じ昭和26年度鉄道統計年報から、飯田線・西豊川駅〜東上駅間の駅別旅客取扱収入表。なんと、開業以来無人駅とされている江島駅に年111万円の旅客収入が計上されています。これに対して、柿平、地場、出馬、上市場、早瀬、相月、鶯巣、為栗、田本、金野、千代の11駅は旅客取扱収入表に記載されていません。江島駅は27、28年度にも旅客収入が計上されていることから、昭和29年までは有人駅だったと考えるほうが自然かも。

以下は、身延線・西富士宮〜常永間の昭和26年度駅別旅客取扱収入表。寄畑、塩之沢、市ノ瀬、落居、芦川、小井川の6駅に旅客収入が計上されていますが、沼久保は見当たりません。その時、既に沼久保は無人駅、その他の6駅は有人駅だったようです。寄畑と塩之沢は、昭和27年度の旅客取扱収入表から消え去っていますので、昭和27年に無人化されたと考えるのがリーズナブルかもね。