金島駅 その時の1枚

左は、金島駅入場券の表と裏で、新潟4期券と思われる。新潟4期券は、昭和35年1月に発行された実券が確認されていることから、昭和26〜27年頃に数百枚程度印刷した東京1期券を売りきった後、昭和34年後半から昭和35年頃に金島駅に設備されたと考えるのがリーズナブルかも。それならば、昭和35年から約3年半の間に112枚が売れたことになる。年平均発行枚数は、「112枚÷3.5年=32枚/年也!」で、昭和38年度は不人気な年だったのかも。


左表は、駅別旅客・貨物取扱収入(昭和38年鉄道統計年報)から金島駅を抜き出したもの。旅客雑収250円のうち、入場料金は140円で、10円券にして14枚の売上也。昭和26年から昭和34年までは、旅客雑収は500円以上あった(*)のに、その時、昭和38年度は半減して、非常に不人気な駅になったようだ。


*:昭和26年度鉄道統計年報(日本国有鉄道)他。