その9 縦線赤三条の特急券
ビジネス特急「こだま」誕生


昭和33年10月から、赤線三条が縦方向へとデザイン変更されました。それまでの素晴らしかった斜め線でなくなった時には、ちょっとガッカリしましたね。

時を同じくして、東海道本線・山陽本線以外で初の上野〜青森間特急「はつかり」が運転開始しました。東京〜鹿児島間の寝台特急「はやぶさ」も運行され、「さちかぜ」が「へいわ」に改名されたのもこの時です。

この時期の話題は、なんといってもビジネス特急「こだま」誕生! 東京〜大阪間の所要時間を1時間も短縮する日本初の電車特急でした。

寝台特急用に、特急券と寝台券がセットになった親切な切符が登場したのもこの時です。


昭和35年7月から2等級制になり、特急券もマイナーチェンジ。1等切符は淡黄緑色の字紋、2等は淡青色字紋。いわゆる1、2等車の大安売りが始まったのですが、もともと、特別急行列車の2等車は、すべてが特別2等車のリクライニングシートでしたし、3等車も普通列車の2等車以上の設備を誇っていましたから、特急に関しては、違和感はありませんでした。


この頃から、全国的に特急が続々と誕生していきました。おおぞら、つばさ、ひばり、白鳥、とき、第1・第2富士、おおとり、うずしお、みどり、まつかぜ、みずほ... 

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