その5 戦時下の特急
「失われた特急列車」

戦争が激化した昭和18年7月、栄光の特急列車は廃止され、急行列車に格下げとなる。ただし、第1・第2列車(旧富士)、第7・第8列車(旧鴎)、第101、第102列車(旧燕)の3特急は第1種急行として残り、それまでの特急料金を徴収した。第1種急行用の急行券としてA型とB型の2種類が発行されている。左は、B型の第1種(特急群)列車急行券。第1列車用。


これは 博多駅20時7分発、第8列車用に発行されたA型の列車急行券。

すべてはお国のために「欲しがりません 勝つまでは」。この国策は、国民だけではなく、鉄道にも強いることになりました。特急復活は、敗戦の4年後まで待たなければなりませんでした。