東京電環の入場券

東京、上野、新宿といった幹線の始発駅がある東京電環内(山手線内)の駅は乗降客数が多く、入場券発行枚数は大変な枚数に上っているものと思われます。左上から2枚の東京印刷5円券は、日付(S26.9.10)の古い切符よりも日付(S27.2.17)の新しい切符の方が、裏の券番が古臭いフォントを使用しているので、別々の窓口で売られたもののようです。10円に値上げしたのが昭和26年11月ですから、天下の大東京駅でも3ヶ月経っても、古い5円券を売っていたことが分かります。左上から3枚目は10円東京1期券で、裏の循環記号には「いろは」が使われている。4枚目の初期の10円東京2期券も、裏の循環記号は「いろは」を使用。昭和33年の東京駅10円券は、表に窓口表示が、裏には丸数字の循環記号が印刷されている。その下の田町は、表に窓口番号が印刷され、上野は、表に窓口番号、裏に循環記号がそれぞれ印刷されている。一番下の恵比寿には、窓口番号も循環記号もありません。


左は、昭和40年頃に発行された東京電環内全駅入場券。一番上の東京駅2枚は、同じ券売機から発行されたと思われる入場券。循環記号13から50まで印刷され、また@に戻ったと仮定すれば、約250日間の発行枚数は、516010−125107=390903枚となります。1日平均1600枚近くも売れていたんですね。他駅について、お手持ちの券と比較することで、少しは発行枚数推定のお役に立てるかも知れません。
残念ながら、目白の赤帯10円券は1枚も所有していません。かといって、目白の赤帯入場券が珍しいわけではありませんので悪しからず。

東京電環内の駅の赤帯入場券は、今でもお近くの(?)切符屋さんに行けば、1枚二、三百円で手に入れる事ができるかも(ただし、運が良ければ)。