北陸本線、小浜線、高山本線

北陸本線は、東海道本線・米原と信越本線・直江津を結ぶ356.7qの路線です。北陸トンネル開通(昭和37年6月10日)や柳ヶ瀬線が廃止(昭和39年5月11日)された昭和40年頃には、米原〜直江津間の駅数は75。うち3駅が無人駅と言われていますから、それを差し引いた72駅で硬券入場券が発売されていたことになります。北陸トンネル開通により、廃止された新保、杉津、大桐と、柳ヶ瀬線の廃線により失われた中之郷、柳ヶ瀬、刀根、疋田の7駅の硬券入場券が揃えば、全駅完集になります。北陸本線で一番大きな金沢駅と、北陸本線随一の難所・親不知付近にある駅の硬券入場券とともにご覧あれ。

小浜線は、北陸本線・敦賀と舞鶴線・東舞鶴を結ぶ84.3qの路線です。敦賀〜東舞鶴間の駅数は22。そのうちの7駅(いずれも昭和30年代に営業開始)が無人駅と言われていますから、それを差し引いた15駅で硬券入場券が発売されていたことになります。9駅はその後、昭和48年に無人化されましたが、昭和41年2月発行の赤帯入場券は、ほとんどが大阪印刷5期券(松尾寺のみ4期券)。ローカル線なのに入場券の売れ行きは良かったらしく、かなりの枚数が残されています。

高山本線は、東海道本線・岐阜と北陸本線・富山を結ぶ225.8qの路線です。続デタラメ切符鑑定団 「第9回 中部地方の鑑定」 で説明したように、高山本線で一番貴重な入場券は昭和37年4月に無人化された禅昌寺駅の硬券入場券ですが、見たことがないので捏造困難です。