その3 昭和の特急券(戦前編)
−−−超特急「燕」誕生−−−

昭和初期には、以下のモデルチェンジが行われた。
@「特」の字が1文字になる。
Aマイル表示が漢数字からアラビア数字に変わる。
B列車番号が特急券の表に記入されるようになる。

この時 既に 列車番号(4:上り「桜(さくら)」)が印刷された常備券が発行されていた。

昭和5年から、距離がマイル表示からキロメートル表示に変わる。その年、東京〜神戸間を9時間で走破する第11、12列車、超特急「燕(つばめ)」が誕生した。左は、上り「燕」の赤二条(800粁迄)特急券。

昭和7年8月、特別急行列車券から特別急行券に変わり、ヘッドマークのスタンプが押されるようになる。

左の3枚は燕のスタンプ入り特急券。上から順に、赤色字紋の3等車用、青色字紋の2等車用、黄色字紋の1等展望車用。














左は、第1031、1032列車の特急「鴎(かもめ)」のスタンプ入り特急券。昭和12年から東京〜神戸間に運行された。これにより、東海道本線には「富士」「桜」「燕」「鴎」の4特急が走ることとなった。


富士山のスタンプがバシコーンと押された特急「富士」の特急券。





桜の花のスタンプが押された斜め赤三条特急券。漢数字「四」が印刷された列車番号常備券は貴重品。




スタンプ無しの特急券は、第1011、第1012列車の臨時「燕」。