道後山駅旅客雑収の怪

三丁目の夕日の時代の5年前、昭和26年度の鉄道統計年報を見て、「これはミスプリントではないか?」と、我が目を疑ったのは、年116万円を計上する芸備線・道後山駅の旅客雑収入でした(下表参照)。


三丁目の夕日の時代に発行された道後山駅の硬券入場券は、今ツアーの 10円広島A型2期券 として紹介しましたが、1年に10万枚以上の入場券が売れるほどの人気駅とはとても思われませんよね。
これは一過性の出来事ではなく、昭和27年度、28年度も同じように、年100万円を越える旅客雑収入を計上していたのです(下表「昭和28年度鉄道統計年報」参照)。


道後山駅の巨額雑収入の理由が分かったのは、意外なところから。昨年、天理参考館で開催された第55回企画展「キップの世界」の入館者に配布された図録を見ていて、不思議発見!