本当の準急券プレミア

昭和30年代の国鉄には、特別急行、普通急行、準急行という3種類の優等列車が走っておりました。
ここで思い込み、その1:「準急は遅い」 → 実は速い! 以前ご紹介したように、昭和30年代には「いでゆ」や「ひかり」など、特急よりも速い準急がたくさん走っていた。
思い込み、その2:「準急は長距離が苦手」 → 実は長距離も得意! 「ひかり」や「やまびこ」など、昭和30年代には500キロ以上を平気で走る準急があった。 

昭和41年、弱きをくじく規制強化「準急は長距離を走ってはならない」と、強きを助ける規制緩和「特急は短距離を走ってよい」により、弱き庶民を助ける正義の味方「準急」はあっという間に絶滅しました。従いまして、赤線が消えた準急行券はとても貴重な切符です。特に1等車連結の準急は僅か数本のみとなり、それゆえ、捏造した左の1等赤線なし準急行券は激レアなのです。

昭和40年10月、特急券、急行券、準急行券から赤線が消えた後、余剰になった赤線入り用紙を流用した急行券が話題になりました。急行券だけではなく、入場券や発駅着席券にも流用された事が確認されています。「もしかして、準急行券にも流用されたかも」と、ここはせっかくのネットツアーですから、思い切って捏造しちゃいました。正直に白状します。