ペラペラな車内乗車券


駅員さんのいない駅で乗車した時や乗り越した時などに、車掌さんに切ってもらう切符が車内乗車券。昔々は追徴切符とか概算切符とかいったそうな。左の切符は、昭和30年代に発行された概算切符。今は亡き西大寺鉄道のもの(☆☆☆)。


昭和34年頃の車内乗車券。chabinの友人chachaが乗り越してもいないのに、会津線の車掌さんを困らせて購入したもの。乗った鉄道の記憶をいつまでも残すために購入した車内乗車券には小児のところに検札の穴がいつも空いている(☆)。


3等級時代の典型的な車内補充券。昭和34年12月30日、928列車内で瀬棚駅乗務員が発行した普通急行券(☆)。


どういうわけか、鉄道ファンはこれらのペラペラ切符を「車補」と呼んで珍重していますが、硬券切符収集家の人気は今一つ。商業的な価値はさておいて、車補はその性格上、手元に残ることが極めて稀な切符で、昭和30年代以前の地方ローカル線の車補を見る機会はそれほど多くはありません。