切符の色


切符に色がついているように見えるのは、字紋という綺麗な地模様が印刷されているためです。

左は、戦前3等級時代の乗車券3枚。上から順に1等車用の黄色字紋、2等車用の青色字紋そして3等車用の赤色字紋。


左の2枚は2等級制以後の乗車券。1等車用は淡黄緑色。


戦前の字紋は「GJRてつだうしやう」。昭和25年からは「JNR」と「こくてつ」。

3等級時代の1等乗車券、特に戦後の切符は貴重品。弱い者いじめの現代と違って、敗戦後の強きをくじき弱きを助ける古き良き時代には、3等級制の1等料金は超高額で、しかも2割の物品税が課せられたため、乗ることのできるのは、やんごとない方々や大金持ちに絞られておりました。そのため、ほとんど残っていないんです。