準急「いぶき」

昭和34年に名古屋と関西を結ぶ全車座席指定の準急として誕生した「いぶき」。昭和35年までは、「つばめ」や「はと」の客車特急や普通急行よりも速い驚異的な存在だった。東海道特急が電車化された後も、普通急行電車より速かったのは、強力なライバル、近鉄特急の存在があったからかもしれない。新幹線開業後、近鉄特急と張り合う必要がなくなった国鉄は、全車自由席の「比叡」だけを残して、さっさと廃止してしまいました。