三丁目の夕日の時代から10年
  【その時、準急絶滅】

昭和40年10月、特急券・急行券・準急券に入っていた縦の赤線が消えた。昭和40年代には、特急や急行は大増発された(というより、準急を特急や急行に昇格させた)ので、赤線無しの特急券や急行券は大量に発行され、今でも沢山残っている。一方、本数が減った準急では、それまでの縦赤1条準急券用紙が大量に余ったため、赤線無し準急券の発行枚数は少なかったらしく、今ではほとんど残っていない。

昭和41年3月5日、「準急は100q以上走ってはならぬ」との弱きをくじくおふれが出されると、準急は一気に衰退し、あっという間に絶滅してしまったとさ。

その時から、100q以上の優等列車は急行か特急だけになってしまった。弱きを助け続けた正義の味方「準急」は、どこまで乗っても100円だったから、長距離を旅するボンビーな平民いじめの物凄い値上げだったのだ。