準急行券の巻


戦後登場した庶民の味方「準急行」にも2等車(現在のグリーン車)が連結されておりました。特別急行券や普通急行券と同様、2等車用準急行券の裏面に英語が復活したのは敗戦から7年経った昭和27年、斜め赤一条券に変わってしばらくしてのことでした。文章もほとんど同じです。


昭和33年10月、斜め赤一条が縦赤一条に変わっても、2等車用準急行券の裏面に変わりありません。庶民の味方「準急行」では、2等車の乗客は少なかったこと、さらに、3等級時代の縦赤一条券は短命だったことから、この様式の裏面英語切符は意外と数が少ないようです。


2等級時代の1等車用準急行券の表と裏。料金券の一種として、特急券や急行券と同じような英文に変化しています。

ところで、昭和41年に準急券から縦線赤一条が消えてからも、2等車が連結されていた準急行が数本走っていたそうです。従いまして、希少な切符といわれる赤線無しの準急券にも裏面英語の券があったと思われます。もちろん、 chabin が持っているはずはありません。