三丁目の夕日の時代、庶民には縁遠い高嶺の花だった高額券の殆んどは、今もなお、高値を維持しているという。そんな 昔も今もお高い切符をちょっとだけご紹介します。 chabin の実に悪い仕事の捏造切符でご笑覧あれ。

戦後初の高額切符で、今もなお オークションの落札額上位を占める展望車の特急券。展望車連結の特急は、戦前よりも戦後の方が少なかった(2本しかなかった)ことや、戦後は大金持ちが少なくなった(というより、格差解消政策により上流と下流が減り、みんな中流になった)こともあって、発行枚数も 残存枚数もとても少ないようだ。左上は、昭和25年に登場した平和の象徴「はと」の1等特急券で、昭和56年に復活運転した時、発行された記念特急券。戦後の税制改革前だったので、物品税なしのお値段は1200円。当時、駅の入場券は5円だったから、現在の価格に換算すると約3万円也。実券が今、ネットオークションに登場したら、この値段ではとても落とせない。
下は、同じ「はと」の chabin による実に悪い仕事の捏造切符で、強きをくじき、弱きを助ける贅沢税たる物品税2割がついて、お値段2880円。当時、駅の入場券は10円だったから、物品税2割に代えて現在の消費税5%で現在の価格に換算すると約3万3千円也。列車名常備券なれば、この値段では落とせそうもない。

三丁目の夕日の時代に登場したブルートレインの個室寝台券。3等級時代は1等車でなくて、2等車だったA個室寝台は展望車よりも高額な切符で、しかも物品税2割のおまけがついていた。消費税5%で現在の価格に換算すると列車寝台券のみの場合で約3万8千円、特急券・寝台券のセットの場合には約6万6千円也。が、しかし、結果平等に理解を示す当時のやんごとない方々や大金持ち達にチョー人気で、いつも満員札止めだったとか。そのため、今もなお、かなりの枚数が残されているらしく、換算額より大幅に高くなることはないかも。

三丁目の夕日の時代の2年後に登場したパーラーカー用の特別座席券。使えない切符としては、ブルートレインのA個室寝台券と並んで、今もなお、高額で取り引きされている。左上の特別座席券のみの場合、税2割で3240円なので、消費税5%で現在の価格に換算すると約2万也。こちらも、当時の上流階級に大人気で、今もなお、かなりの枚数が残されているらしい。構造改革の御世にあって、消費税大増税による格差拡大に熱心な政財界の卑しい○金達からはとても想像できないことだが、三丁目の夕日の時代の上流は格差解消に理解を示していたのかもね。

特急券とセットになった左下の切符の場合には、現在の価格に換算すると約3万7千円也。名古屋印刷場のみの発行とされるこの切符がネットオークションに登場すれば、予算オーバー間違いないかも。