北府中駅、その時の1枚

左は、昭和31年9月1日に駅へ昇格した北府中駅の赤線10円券の表と裏で、日付は昭和38年6月8日。東京印刷4期券と思われる。開業当時の昭和31年9月には東京印刷は2期券に切り替わっていること、また、昭和36年2月に発行された東京4期券の実券が確認されていることから、開業当時に数百枚程度印刷した東京2期券を売りきった後、昭和36年後半から昭和37年頃に北府中駅に設備されたと考えるのがリーズナブルかも。それならば、昭和37年頃から約1年の間に50枚が売れたことになる。年平均発行枚数は、「50枚÷1年=50枚/年也!」。


左表は、駅別旅客・貨物取扱収入(昭和38年鉄道統計年報)から北府中駅を抜き出したもの。旅客雑収3,181円のうち、入場料金は490円で、10円券にして49枚の売上也。鉄道統計年報も、入場券の発行番号も、実に正確だったのだ。