国からの避難指示を受けて 福島原発から退去させられた方々は、本当にお気の毒で、慰めの言葉もありません。汗水たらして必死に働き、日本の戦後復興に多大な貢献をしたにもかかわらず、全てを奪われ、子や孫に何も残せない悲惨な境遇に突き落とされた世代達の悲痛な叫びは、涙なくしてはとても見る事ができません。自分達では使う事の許されない「首都圏のための発電所」。私達首都圏住民や企業だって加害者なのです。
このような理不尽が許されてよいものか! 原発賛成派の多くの人達も「安全神話」に騙されていたのかと、憤りさえ覚えます。偉い人の発する「想定外」が、こう何度も続いては、怒りを通り越して気絶してしまいそうです。
でも、危機的なこの状況下で犯人探しをする暇があるんだったら、家族を守るために今 何をなすべきか、自分の目で見、自分の耳で聞き、自分の頭で判断するしかありません。”見る目、聞く耳持たず”ではなく、様々な人の意見に耳を傾け、自分の目でよく確かめなければなりません。
ここから先は、全く当てにならない chabin のつぶやき。興味の無い方はスキップして下さい。
在りし日は怠け者だった理工系&体育系&鉄系の chabin でさえ、マイクロとミリの違いは間違いようがないし(おっと〜っ 最近は目がかすんで、μとmの区別がつきにくくなってしまったかも)、まさか、違いの分からない男が政府高官の中にいようとは!!! 横文字を使ってごまかそうとしても、そうは問屋が卸さない。
昔、ある老婆に「100÷30はいくつ?」と質問したら、トンチンカンな答が返ってきたので、「100円で30円の卵がいくつ買えますか? お釣りはいくらになりますか?」と質問の仕方を変えたら、「3個で10円のお釣りでしょ。馬鹿にしないでちょうだい!」とお叱りを受けてしまいました。人間は、金銭が絡むと正気になるのには驚いた。そこで、原子力の専門家に騙されないためのマイクロ&ミリシーベルト入門スタート。
放射線は極めて微量であっても、人体に危害を加えます。幸か不幸か、自然界に存在する放射線の量を基準にして原子炉内で発生する放射線量を測定しようとすると、うしろにゼロがいくつあっても足りなくなるため、ほとんどの人間が死滅してしまうであろう天文学的な恐ろしい単位”シーベルト”を原子力工学上の基準にしたものと思われます。計器で測定する都合上、自然界の放射線を基準とした単位で計ったのでは、針が吹き飛んでしまいます。例えて言えば、1キログラム迄しか計れないハカリで地球の重さを計測するようなもんですからね。
放射線被爆量の単位を毒薬1グラムと考えてみたら、どうでしょうか? 平均的に、自然界から人間が1年間に浴びる放射線の量は2.4ミリシーベルトと言われています(1時間で平均的に0.2〜0.3マイクロシーベルトになります)。毎日0.27マイクロシーベルト=0.27グラムの毒薬を飲み続ければ、1年間に240グラムの毒薬を飲む計算になります。1シーベルトを1年中、浴び続けるということは、グラムに換算して87億6千万グラムの毒薬を飲むのと同じです。通常の生活空間で1マイクロシーベルトが検出されるということは、飲み物の中から1グラムの毒薬が検出されたと同じことです。原子力技術者にとっては微量な数値であっても、人体には猛毒です。自然界から浴びる放射線であっても量は少なければ少ないほど良いに決まっています。おまけに、放射線は蓄積で効いてくると言われているので、浴びる時間が長ければ長いほど被害が大きくなります。従って、子供や妊婦が浴びる放射能は、数学的なゼロに限りなく近い値であった方がいいんです。1マイクロシーベルトは、致死量の千分の一以下だから”飲み続けてもダイジョブだぁ”と言われたって、誰が自分の家族に毒薬を飲ませるものですか。理想は0マイクロシーベルトであることを忘れてはなりません。
これから先は、原子力音痴の chabin ではなくて、専門家の意見です。
ミリシーベルトで見る被曝量と人体への影響、チェルノブイリ原発事故から
なぜ警告を続けるのか〜京大原子炉実験所・”異端”の研究者たち〜
全くデタラメな偏向した意見だと思うのもよし、とても参考になると思うのもよし、他の資料を調べるのもよし、あなたが判断するのです。
それではごきげんよう。