東海道本線・呉服橋駅 VS 中央本線・昌平橋駅

 名前しか知らなかった呉服橋駅と昌平橋駅の旅客取扱収入が明治41年から大正3年までの鉄道統計資料に載っています。ともに明治末期に開業し、僅か4年しか営業しなかった幻の駅の入場券発行枚数を知ることのできる貴重なデータです(下表参照)。

駅名 入場料金(円)
M41* M42 M43 M44 M45 T2 T3 合計
東海道本線・呉服橋 M43.9/15開業、T3.12/20廃止 2 2 4 3 2 13
中央本線・昌平橋 M41.4/19開業、M45.4/1廃止 11 24 24 30 78
*:M41は旅客雑収入(昌平橋の入場料金合計には含まない)

 当時の入場料(2銭)をもとに計算すると、両駅の総発行枚数は以下の通り。

 呉服橋≒650枚
 昌平橋≒3900枚

と言うことで、仮の駅でも終着駅だった昌平橋の方が6倍も多く発行されていたんですね。