３．入場券についての常識問題

　鉄道入場券は変化に乏しく、収集の楽しみに欠ける切符のように思われがちです。開運なんでも鑑定団でも、明治期に発行された激レアな新橋駅の縦型入場券の鑑定結果が最高値の１５万円也だったので、これが入場券の限界だと思いきや、とんでもニャイ。実は、三丁目の夕日の時代に発行された昭和の入場券の中には、１５万円でも入手困難な切符が少なからず存在することが知られているのです。熱狂的な収集家は古老だけでなく、中年や若手もかなりいて、発行枚数の少なかった廃止駅や無人駅の入場券争奪戦は今もなお、熾烈を極めて、もう ビックリ！　鉄道入場券の価値を左右するのは、古さや様式だけではなくて、駅の来歴と入場券の発行枚数といわれており、これに関する情報が入場券の鑑定にはとても重要なんだそうです。あなたも、入場券についての常識問題１０問に全問正解して、入場券の初心者にレベルアップしてはいかがでしょうか。

　殆んどの問題では、駅の来歴と入場券発行枚数に関する「駅の統計情報」を調べる必要はありませんが、しかし、一部の問題は、駅の廃止・改称・無人化時期と発行枚数を記録した「駅の統計情報」を調べないと正確な鑑定ができないかも。現在、駅の無人化時期と入場券発行枚数を一覧に収めた公式な資料は見当たりませんが、駅年表様のＨＰに、鉄道統計年報から収録した国鉄の駅別旅客雑収・入場料金記録が掲載されています。幻の駅の営業記録を知ることのできる大変貴重なデータです。答えに窮した時には、「駅の統計情報」として、お役に立てると思いますので、どうぞご覧下さい。