ネットツアー2009 エピローグ

グズグズ、ダラダラとネットツアー2009をしているうちに、今年も 残りわずかとなりました。今回のツアーで訪れた失われた駅について、これまでに多くの抜けや誤りのご指摘を受けましたので、年を越す前に、謹んでここに追加・修正致します。まずは、九州の失われた駅の追加版から。

駅員配置駅(追加・修正) 鉄道統計年報 停車場変遷大事典他より 鑑定結果
S26 S27 S28
鹿児島本線・西八幡 70 60 70 ・26.3/15?旅客乗降取り扱い開始(仮乗降場扱い)
・30.10/1?旅客乗降取り扱い廃止
当HPに寄せられた情報によれば、製鉄会社職員の通勤の便を図るため、客扱いしていた時期があったという。鉄道統計年報にも不足賃と旅客雑収入が計上されていることから、職員用の改札口が設置されていたのかも。乗車券が発行された可能性は極めて低いけれども、定期券ならば、もしかして残っているかもよ。
鹿児島本線・唐浜 6 ・26.7/23旅客及び手荷の取り扱い開始(※海水浴客)。
 但し、開閉期日については必要のつど関係停車場に
 掲示する。
・30.3/8廃止
S26年度のみ、鉄道統計年報に3等運賃、不足賃、旅客雑収入が計上されている。入場券が発売された可能性は低いけれども、3等乗車券は発売されたとみて間違いない。
添田線・妙見 788 834 115 ・18.5/1小倉鉄道買収、信号場→停車場。旅客、手荷、
 小荷物及車扱貨物に限り取扱を為す。
・22.7/1小口扱貨物並びに集貨及び配達の取扱開始
・31.11/19般→貨。旅客手荷及び小荷取扱廃止
小倉鉄道買収から旅客取扱廃止までの十数年間は立派な有人駅だったという。旅客雑収入金額からすれば、かなりの枚数の赤線入場券が発行されたものと思われる。
宮原線・麻生釣 ・29.3/15旅客取扱開始
・59.12/1廃線
当HPに寄せられた情報によれば、開業当時は有人駅であり、隣の北里駅が無人化されたS36.12/10(?)より、少し前に無人化されたということから、赤線入場券は発行されたと考えるのが自然。
【凡例】
 鉄道統計年報(昭和26年、昭和27年、昭和28年)の旅客雑収入金額(円)。「−」は記載なし、「0」は旅客雑収入欄が−(記録なし)の駅。

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ネットツアー2009「失われた駅の知られていた真実」、お楽しみいただけましたか。場当たり的で、支離滅裂なツアーになりましたことをお詫び致します。「あの駅は知られていたのか?」との声は殆んど届いていませんが、ここは折角のネットツアー企画ですから、「昔々失われたその他の駅」の知られていたエピソードを3つご紹介して、エピローグとします。この度も、長期のツアーにお付き合いいただき、本当に有難うございました。