第8回 ツートンカラーの切符の巻


往復切符などには、券面をツートンカラーにしたものが多い。天理参考館セレクションに見られるように、最初の往復乗車券にも採用されていた。往復切符の他に、戦前の回遊切符などの企画乗車券にも見ることができる。ツートンカラー切符のほとんどは、左側が濃い色、右側が淡い色の配置であるが、昔々の切符の中には、上下で濃淡が違うものや、左側が淡く、右側が濃いものもある。

























左は、大正時代の往復切符の復券。上下で濃淡が違うツートンカラー切符である。





左は、大正期に発行されたと思われる播州鉄道か播但鉄道の無字紋の往復乗車券で、右側が濃く、左側が淡い。





ゴミ箱の中を探索してみたら、珍券・奇券の多い列車急行券に妙なツートンカラー切符発見!
109列車急行券の方は、上下で字紋の濃淡が違う「単なるツートンカラー切符」だけれど、702列車急行券の方は、ツートンカラー切符のようでもあり、グラデーション切符のようでもあり、なんだか変な切符である。


独断と偏見と見た目で選んだ妙な切符の展示は今回で終了です。これまで通り、切符に関する説明は全く信用できず、この説明を信じたことによる損害と儲けに関して、chabinは一切の責任を負わないものとし、ご覧いただく方もこれを了承するものとします。
次回からは、赤線20円入場券と失われた駅の入場券シリーズをお送りする予定です。