「雪」



降り止まぬ雨、季節が変わり雪になり
あれから6度目の冬が来ました。
凍てつく白に覆われて
僕は君を思い出してしまいます。
君の好きだったこの街も
あの丘から見えるこの海も
目の覚めるような夕焼けも
あの頃となにひとつ変わってません。
僕の時間も止まったまま・・・

天国の生活には慣れましたか?
君の見たがってた天使は
君の想像通りの姿ですか?
君の好きな向日葵の花は
この季節にも咲いていますか?
答えてくれないのはわかっています。
でも聞きたくて、ただ聞きたくて、
6年前の夏の日に君にであい
それから半年の日々・・・
たった半年なのに君と過ごした日々
いまだに忘れられません。

「会いたい」
こんな事を言っても
優しい君は「いい子なんていっぱいいるんだよ」
って言うだろうから
だから、ずっとそんな君を好きでいたいって思います。
約束だから・・・1日違いの二人の誕生日
雪の降るこの街で一緒に祝おうって言ったから・・・

君に言えなかった言葉。
恥ずかしすぎて口からでなかった言葉
今なら言える。
この先何があるかわからない。
形が変わるかもしれない。
それでも、それでも君のこと
あいしてる・・・

P.S 君の好きな雪は今年も君の誕生日にだけ降りました。



back