マルタ島について

名前は知っているけど… で、どこにあるの? 何があるの? ところでどこの国? イタリア? って思っている方も多いのでは。
((・・?) エッ そんなことはない!? あっちゃんは、数年前までイタリアだと思っていたんだけど(^-^;)
シチリアの近く… 地中海の真ん中に浮かぶ、
マルタ共和国という、れっきとした国ですよ!!  

日本でも最近は人気がでてきて、以前に比べて大分情報量も増えてきたとはいえ、まだまだ使える情報を入手できる場所は少ないかなぁ、と感じたのと、どんな国か知ってもらうためにも、今回は、少しマルタについて基本的なところを簡単に紹介・・

(2009年8月時点での情報です。これから行かれる方は、出発直前、または現地で最新の情報を入手してくださいね)

■国名:マルタ共和国
■面積:本島のマルタ島にゴゾ島、コミノ島、これにいくつかの無人島を併せて、総面積は316Ku。淡路島の約2/3、という、  
            とても小さな国です。
■言語:公用語は、英語とマルタ語。イタリア語もかなり通じるようです(実際、単語はよく耳にした)。
            現地の人同士が話しているのは、マルタ語なのかな? 全然知らない言葉でした(^-^;  でも、基本、英語で何の問題も
            ありません。あっちゃん的には、聞き取りやすい英語でした。(問題ない、聞き取りやすい、といっても、あっちゃんが理解
            できた訳ではない(爆) 相変わらず、聞くのも話すのもダメなので((;・・ヘ))
      日本はもちろん、世界中から、語学留学で訪れる人も多いそうです。
■通貨:2008年1月より、ユーロに完全移行してます。料金表示などに、まだマルタリラ(LM)表示も残ってはいたけど。

■歴史
紀元前5000年(一説では8000年)からの歴史を誇るマルタ。〜紀元前2500年頃に、今も残る巨石神殿たちが建設され、高い技術・文明を持っていたと思われる…。
文献上、最初に登場するのは、有名なホメーロスの叙事詩『オデュッセイア』。ここに登場する
カリプソの洞窟が、伝説ではあるけど、今もゴゾ島に残ります。
先史時代の終焉後、古代フェニキア人、カルタゴ人、ローマ人、アラブ人… と多くの民族の支配を受けるのだけど、目立った記録はなく。
実際、次に歴史上大きく表舞台に出てくるのは、時代も進んだ16世紀。ロードス島を追われた
聖ヨハネ騎士団は、当時忘れ去られていたマルタ島を、神聖ローマ帝国皇帝カール5世から「鷹1羽」の年貢を条件に譲り受け、ここから268年におよぶ騎士団の時代が始まります。
次第に訪れた平和な時代は、騎士たちを堕落させ。1798年、エジプト遠征途中のナポレオンに無抵抗のまま降伏してしまい、あっけなく騎士団の時代は幕を閉じます。が。フランスの支配もわずか2年で、イギリスのネルソン提督率いる艦隊により一掃。
世界の歴史が、現代史に向けて大きく動いていたこの辺の出来事は学校でも習って知っているけど。そんな中で、小さな国マルタの歴史も大きく変わっていたんですね。この後、1964年に独立するまで160年以上、イギリスの統治時代が続きます。

1964年に独立。1974年に共和制となり、マルタ共和国が誕生します。最古とも言える古い歴史をもちながら、今現在のマルタ共和国としては、40年にも満たない、若い国です。
2004年にEUに加盟し、2008年にはユーロも導入されました。これから暮らしは大きく変わっていくのかもしれないけど。本質は何も変わらないかもね^^  外部の人間の勝手な意見として、そうあって欲しいな、とも思います。

世界の歴史上の最近での大きな出来事と言えば。1989年に、パパ・ブッシュとゴルバチョフさんが東西巨頭会談(マルタ会談)を行い、冷戦に終わりを告げた場所でもあります。

簡単にまとめるとこんな感じ。
ヨーロッパの中でも、比較的治安は良好。最低限、当たり前のことに気をつけてさえいれば、女性の一人旅も安心して出来る国だと思います。

■交通
島内の交通手段はバスかタクシー(またはレンタカー)。かつては鉄道もあったらしいけど、今はありません。
タクシーは、空港 ⇒ 市内 の1回しか乗っていないので、街中での利用については分からないけど、今はいちおメーター制になっているようです。
空港から乗る場合は、チケット制。行き先ごとに料金は定額です。カウンターで行き先を告げてチケットを購入し、それをドライバーに渡せばOK。何か特別にサービスを受けたりでもしない限り、チップも要りません。

個人で観光する場合、一番活用するのがバスでしょう。
一部の路線を除いて、基本、ヴァレッタのバスターミナルが起点(終点)です。路線は番号で分かれているし、乗り場もちゃんと表示されているので、ここから乗る分には特に問題はありませんでした。
インフォメーションやバスターミナルで、バスマップがもらえます。各路線の運行時間、運行間隔なども書かれているので、どこまで当てにできるかは別として(笑)、まず最初に入手しておくといいでしょう。

バス料金は、1回券の基本料金は0.47ユーロ。一番高くても、1.16ユーロ。1日券、3日券、5日券、1週間パスもあるけど、その都度払う方が絶対お得。よほどの回数を乗らないと、元は取れないかと。とはいえ、あっちゃんは5日券(11.65ユーロ)買ったけどね(^-^; 切符は乗る時にドライバーから買うんだけど、コインで払う分には、ちゃんとお釣りを渡していました。さすがに紙幣は断っていたけど。

姿を消しつつあるクラシックタイプ 一番新しいタイプ

■ガイドブック
いわゆる、ガイドブックというものは、以下の2冊。
・某歩き方、の『南イタリアとマルタ』編に、1冊にまとまったもの(うちマルタは約70ページ程)
・『ザビッハマルタ』 こちらは、丸々1冊マルタの本。

これはあっちゃんの個人的感想だけど、ザビッハマルタの方は、情報が古いし(購入時点での最新版は2007年度版。そろそろ改版されるかな?)、カラーページも少なく、ガイドブックとして利用するには、イマイチどころか、イマニ、イマサンという感じでした。(ゴゾ島のヴィクトリアの地図は役だったけど)
歴史などは詳しく書かれているので、サブガイド、読み物として楽しむ分には持っていても損はないかな。
最初は、ペラッペラじゃん… と思った「歩き方」だけど、これで十分。実際の観光では、こちらの方のみを活用していました。

■世界遺産
「世界遺産の国」とも言われるマルタ。この小さな国に3つの世界遺産があります。

ハル・サフリエニ・ハイポジウム
先史時代の地下遺跡(詳しくは、本編で…)
ヴァレッタ旧市街
16世紀、聖ヨハネ騎士団によって築かれた城塞都市。現在の首都。
巨石神殿群
マルタ島、ゴゾ島に残る約30もの巨石神殿。うち6神殿が世界遺産として登録。一番古いものはエジプトのピラミッドより古く、世界最古と言われている。(今回訪れたいくつかの神殿に関しては、本編で詳しく触れます)

以上、こんな感じで。
ご意見、ご要望があれば、随時内容の追加・更新をしたいと思います。

最後に… おまけページへGO!(笑)