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この戦争は大人と子供のケンカのようなものじゃった。敵は最新鋭の化学兵器や戦車、高射砲、迫撃砲、そして戦闘爆撃機等を持っておった。日本のようなお粗末な武器で対等に戦えるはずがない。上からは「敵の糧秣(=食料)や弾薬を取ってでも戦え。それもなくなったら敵をかみ殺せ。」と言われておったんじゃからメチャクチャじゃわい。それでもその頃は、皆日本が勝つと信じておった。「神の国(←はて、最近もこのコトバを聞いたような…)・大日本帝国が負けるはずはない」と信じ込まされておった。愚かなことじゃ。
世界では未だに戦争をしている地域があり、多くの人が命を落としておる。わしがこの体で経験した悲惨な体験を一人でも多くの人に知ってもらいたいと思う。そして二度と同じ過ちを繰り返さぬよう願わずにはおられん。
以上じゃ。
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