INTERVIEW VOL.5 「ムクのフローリングを使いたいのですが・・・。」2004/02
   
ムクのフローリングを使いたいのですが・・・。
倉田  自然指向やシックハウス問題などの影響もあり、
  ムクのフローリングへの関心が高まっていますね。
やっぱり値段が高いのでしょうね。
倉田 高いのから安いのまであります。
  メープルやチークなどは高いですが、パインなら¥3,500/uぐらいからあります。
えっ、そんなに安いのですか?合板のフローリングより安いじゃないですか。
  粗悪品とかじゃないですよね。
倉田 もちろんです。ただ、値段にかかわらずムク材は、ムク故に乾燥で目地がすいてきたり、反ったりします。
  その点合板の方が材料がタテヨコに重ねられているので安定しています。
でも、合板だとなんだかニセモノっぽいというか、何処にでもありそうで物足りません。
倉田 ・・・。たぶん、ムクの質感がほしいという事でしょうか。
  たとえばこのフローリングは合板ですけど、ムクの質感があります。
  一般的なフローリングは表面に塗装が施されていて、触ってもベタっとしています。
  触っている所が木ではなく塗膜面だからです。
  このフローリングは、塗装ではなくワックスで仕上げているので、塗膜がありません。
  素足で歩いてもスッと汗が引いていくような感じがします。
  合板でも厚突きのものを選べば質感も性能もいいと思います。
汚れたり、シミになったりしそうですが・・・。
倉田 このワックスには撥水性能があり、水をこぼしても玉になってはじきます。
  汚れない訳ではありませんが、塗膜がキズになったり劣化したりするのとは違い、
  キズや汚れも経年変化における味わいと言えるのではないでしょうか。
多少手入れは必要ですね。
倉田 手入れの必要ない住いはないでしょう。
パインもいいですけど何か山小屋風になりませんか。
倉田 うちではパインの場合は必ず着色しています。
  着色すると節が目立たなくなるので、全体になじんだ感じになります。
  見た目は色がついていると分からないくらいです。
あと、巾の広いがいいですね。
倉田 反りますよ。
  何処かで見ましたが、反ってなかったですよ。
  じゃあさっき言ったような合板にワックス仕上げかもしれません。
  パインで巾20cmぐらい取ろうとすると厚みは2.5cmぐらい必要です。
あと床暖房もしたいのですが・・・。
倉田 じゃあ、やっぱり合板の方がいいんじゃないでしょうか。
私もそんな気がしてきました。
倉田 こんど、ぴったりの物を探しておきます。

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