interview vol.2 「リフォームについて聞く」
リフォームの仕事が多いようですが?
倉田  ええ、住宅に限らず。
どういう事ですか?
倉田 店舗などでもやってます。1戸建の住宅を美容室にしたりとか。
どうしてリフォームが多いのでしょう。
倉田 新しいものに、いいものがないという事と、
  古いものの方が、時間を経た趣があるからではないでしょうか。
  特に、マンションなどの新築は画一的で魅力がありません。
古いといろいろ心配な事がありますか?
倉田 古いと言ってもせいぜい築20から30年ぐらいでしょう。
  コンクリートの建物なら60年はもつと言われています。
  もちろん設備配管の取り替えとかメンテナンスは必要ですが、
  ヨーロッパなどの建物は100年ほどのものがざらにあります。
  古い建物のショーウィンドーだけ新しくなっているとか、
  街並みを残して機能を新しくしていくことで、新しく造ったものにもある種の味わいが出て来ます。
日本にもそんな建物がたくさんあったらいいですね。
倉田 全くです。
古いマンションを買う場合の注意点は?
倉田 まず、管理がしっかりしている事、これは自分だけでは出来ませんから。
  それから、空地が多いと住環境が良いというだけでなく、
  資産価値も高く、建て替えの時も有利になります。
  あと、日当たりとか風通しとか眺望とか、これらは好き嫌いですが、
  リフォームで条件は変えられないので十分な検討が必要です。
マンションリフォームで出来ないことは?
倉田 基本的に共用部分はいじれません。
  当たり前の事ですが、バルコニーやサッシ、
  玄関ドアなども実は共用部分なので形を変える事は出来ません。
  また、水廻りの移動は配管勾配や下階への音の問題も制約になります。
  あとは、管理規約等での禁止事項(フローリング禁止とか)もあります。
リフォームを上手にするには?
倉田 目標をはっきり持つ事です。あとはそれを実現するためにどこに頼むかです。
  自分でする事もできます。これが一番自分らしいものが出来ると思います。
  技術的に出来ないことは誰かに頼む事になります。
  でもイメージを持ってリフォーム屋さんに行っても、
  メーカーのカタログを持って来て「この中から選んで下さい」では、行く所を間違えたと言わざるを得ません。
アトリエ71にお願いしなさいと言う事ですか?
倉田 そう言う訳ではありませんが、無い物を造る訳なので、それを託すにあたっては、
  価値観を共有出来る人に頼んだ方が理想に近いものが出来るという事です。
   

どうもありがとうございました。

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